星屑の会「星屑の町4〜長崎慕情篇」
＠下北沢 本多劇場 (2000/5/26-6/4 13ステージ)
＠小田原6/10-11 ＠札幌6/14-17 全指定 前売り当日とも 3,800円
作・演出：水谷龍二 演出助手：藤井清美 美術：松野潤、小野寺綾乃
照明：五十嵐正夫[シアタープレーン] 照明オペ：豊山ゆうこ
音響：原島正治[嘲組] 音響オペ：大塚重之 舞台監督：武川喜俊
殺陣：岡本隆史 振付：おがわこういち コーラス指導：中村信吾
衣装：石川美晴 イラストレーター：廣中薫 ヘアメイク：秋元ゆか、今泉知子
制作：近藤弘道[石井光三オフィス] ほか
出演：
太平サブロー：天野真吾（元山田修とハローナイツ・リードヴォーカル、現ソロ歌手）
ラサール石井：市村敏樹（同上コーラスグループ。現中華ショーパブ・ウェイター）
小宮孝泰 ：山田修（同上コーラスグループ・リーダー。現・弟英二と農業従事）
渡部哲 ：込山晃（同上コーラスグループ。現・数学講師）
でんでん ：西一夫（同上コーラスグループ。現・飲み屋のおやじ）
有園芳記 ：青木五郎（同上コーラスグループ。現・フリーター）
三田村周三 ：李泰源（中国人実業家。文雄の父）
菅原大吉 ：李文雄（中国人。ショーパブ・オーナー。文雄の長男）
西山水木 ：李雛子（文雄の妻。博多の鉄火ねえさん）
李丹 ：陳周玲（中国人。ショーパブ・ＮＯ．１ホステス）
吉田愛弓 ：香川京子（新人ホステス）
三宅弘城 ：李賛新（中国人。文雄の腹違いの弟） ＊[ナイロン100℃
村上ショージ：竹内勝（真吾のマネージャー兼司会者） ＊[吉本興業]
2000/6/2(金)晴れ 7:15-9:15(2'00) 座布団席前方より 客席超満員(430人)
客層：おじちゃんおばちゃんグループ沢山で年齢層高に、老若男女。
客入れ：当日券。本席売り切れ後、座布団席（開演間際で３０人強。外階段に整列
整理番号を読み上げて誘導、親切）。先頭数人にキャンセル券割り当て。
開演時間過ぎて、慌ただしくホール後方に移動し入場。ややばたばた。
折り込みパンフ。他の役者からみたコメント。ハローナイツの歩み（年表）、
スタッフクレジット掲載。歩みにあれこれあったなあ、とシリーズ回顧ねこ。
物販。劇中コーラスグループのＣＤ。戯曲台本。
２年ぶりのシリーズ新作。すったもんだの後日談な趣で。
舞台。大手の中華ショーパブ。中央、中華な赤の縁取りステージ。後方に銅鑼、
上方、赤い提灯、壁に大きくとりどり色ガラス窓。舞台前方、上手下手に中華料理
テーブル。脇の衝立はペルシャ風紋様の伽藍。壁のとこどこに菱形マーク（家紋？
）、下手、入口脇にはでけえ扇。客席側には、大きめの窓がある（たぶん）設定。
全体、華やぎに欠けるけど、落ちぶれてもいない、な繁盛加減伺え。
お話。ハローナイツ本格解散、した翌年。真吾（サブロー）はソロ歌手として売り
出し中。相方の市村（ラサール）は長崎の中華ショーパブでウェイター。生来の
調子の良さも手伝って、オーナーに気に入られ、まあいい調子。のはずだけど、
気が抜けたようにどこかぼけ状態。平々凡々の日々に嵐は、オーナーの愛人関係で
あーだこーだくらい。そんなところにトラブル発生。ショー予定の歌手がドタキャン。
こまった事態にピンときた市村。ハローナイツを再結成、どないやと。
退職したおじさんな哀感と呑気さ。ちと湿ったウェルメイドプレイ、変わらず。
こなれた個性のキャラが、期待取りに絡む楽しさ。大仰にして情けない、愛すべき
おじさん達に再びあえて、嬉しいねこ。物語はハローナイツを脇に置いて進行。
歌もそれ自体いいけど、物語には直接絡むことはせず。俺達の時代は（結局なか
ったけど）終わったな感一層に。消えゆくムード歌謡、鳴かず飛ばずだったおじさ
んの悔恨と今の生活不満。お惚けな演技とドタバタしたエピソードの影でブルース
してる現実。などなど、しみじみねこ。
と同時、素直な情けなさが羨ましくもあり。いい大人が拗ねたり、だだこねたり、
とんまにしたり。百点満点を求められる管理社会じゃ、×されるダメ加減が受け入
れられる。今からぽんと抜け出せちゃう、いい加減さもそうだし。現実の苦みを
描きつつのおバカさが、夢のようで素敵。そんなことも想う、仕事つかれ気味ねこ。
役者。野郎はおいといて。李丹。美人で嬉しい。性格きついキャラも○。西山水木。
鉄火なねえさんぶりが格好いい。場内拍手あり。三宅弘城。前半ちょい出、後半
大暴れ。結構美味しい役所。
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