＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2007/9/23-10/3 15ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
前売 一般2800円 学生2000円 高校生以下1000円 平日昼2300円 ペア5000円
当日 一般 3000円 学生 2300円 高校生以下 1300円 ☆平日昼2500円
作・演出：広田淳一
舞台監督・美術：森貴裕（猫ノ手） 音響：角張正雄（SoundCube）
照明：三浦あさ子（賽【sai】） 照明補：大谷友香 ヘアメイク：増田加奈
宣伝美術：山代政一 内藤真代 web：遠藤径至 写真：大倉英揮 制作：柏戸綾
演出助手：北川大輔
出演：
草野たかこ：ピンチ（ダメ主婦）
西川康太郎：ダメ雄（ピンチ夫の兄 しっかり者） [劇団コーヒー牛乳]
橋本仁 ：三蔵 （ダメ主婦のダメ夫）
西光カイ ：橙（ダメ夫婦の娘 しっかり者）
高橋恵 ：トランプ
根岸絵美 ：高岡
松下仁 ：横山君
中村早香 ：アカネ（ダメ夫婦の娘）
笠井里美 ：響
チョウソンハ：ナジミ（ナビゲータ 演劇人）
伊東沙保 ：イチゲン（新米ナビゲータ）
2007/9/24（祝月）曇 7:06-8:26PM（1'19）ロビー側最前列 客席満員（50人）
客層：20歳代中心、男女半々、単独客多め。
客入れ：横階段から入場、劇中使用の携帯ラジオ配布。対面式スタジアム客席、
3+4列。長手両端を使うので斜に観るといいかも。ツール2点。開演前にラジオテスト
、劇中ほぼリアルタイムでお客の投稿が投影される携帯掲示板につき説明。ラジオ
使用シーンはアナウンスがあるので常時つけなくても（演出が変わらなきゃ）大丈夫
折り込みチラシそれなり。アンケート記入者へ100円キャッシュバック。かえって
書きづらくなるねこ。 折り込みパンフ B5 3ページ。配役、告知、予定。
次回公演。2月＠王子小劇場。 物販。台本 過去分？700円。
カーテンコール1回1分。 終演後、トークあり（ねこはパス）。ラジオでコメント
入りのおもしろ趣向だった模様。
早稲田系!？な印象の20回近く公演を重ねる劇団、初見。
舞台。なんもない白い舞台を挟んでスタジアム客席、頭上には劇中チャットテキスト
を生中継するスクリーン。ナビゲータ役の役者はしばし客席側でウォッチ。
お話。子供が死んじゃって放置、始末とかこまってネット掲示板に書き込みのバカ
主婦。ネタかと盛り上がるも、激昂するレスもあり。参加の甲斐なし。夫は仕事優先
でバカ２、義理兄が唯一社会的に反応して、後始末配慮。そんな周囲をよそに友達に
なりたかった子供はただの動かない者となりもう無用と、もう面倒くさくなった母。
ネットで虐待希望の娘と蒸発。投げ出された舞台では、亡くなった娘がカップラーメン
の精となって復活、実は熱湯虐待される始末で転生しても救われず。
無為の危うさを有意のおもしろ演出で描くシニカル。子殺しも悲しまず、面倒くさい
母とそれより仕事の父。子の身代わり志願のネット友はちゃんとした被虐希望。相談
をうけた掲示板有志はネタと盛り上がり、他人事。それら有様を俯瞰するナビゲータ
がいたり、観客が劇中掲示板に参加可能、ラジオの実況を聞いたりと奇抜な趣向。
死体役の女優は微動だにせず、死は悲劇はそこにあるのに悲しみはない。ゴスロリに
飾られてるし、ラストはラーメンの精になって復活させられるし、スラップスティック
ていうか不条理。これも生と死の実感が希薄になった、まるでパロディのような現実の
有様ってこと？。というのは80年代以来の小劇場演劇のシニカルテーマ。仕掛け趣向
やらより体感できるものとした意欲溢れる舞台。ラジオはもっと活用してほしいし、
携帯参加は簡便にしてほしいけど。
役者。きりっと起立、プレゼンスよし。チョウソンハ、伊東沙保は自在さも加わって
目立ち。
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