[ホーム] [一覧] [次頁]

 北京蝶々 第9回公演「コントローラー」

 @早稲田 早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(2007/11/16-11/23 12ステージ)
 全自由 前売1500円 当日1800円 初日割引1000円 昼ギャザ11/21(20名を越える
 ごとに100円キャッシュバック)

 作・演出:大塩哲史
 照明:伊藤孝(ARTCORE design) 音響:志水れいこ 舞台監督:藤田有紀彦
 舞台美術:大塩哲史 宣伝美術:満富優子、江田綾乃  スチール:金丸圭
 衣装:太田家世 制作:赤津光生・鈴木麻美 主催:早稲田大学演劇研究会
 劇団HP http://www.pekinchocho.com/
 出演:
 帯金ゆかり:水上織江
 鈴木麻美 :佐伯恵理子(織江の元音楽学校校友 ピアノ教師を辞める)
 赤津光生 :平野俊也 (織江の同居人)
 田渕彰展 :小原源一郎(恵理子の同居人)

 松崎美由希:ミズカミオリエ(ゲーム上の分身)
 白井妙美 :サエキエリコ (ゲーム上の分身) 
 森田祐吏 :ヒラノトシヤ (ゲーム上の分身)
 垣内勇輝 :トガワヒロキ (ゲーム上の分身)
 岡安慶子 :ウエヌマミチ (ゲーム上の分身 オリエの遊び友達)
 桜井健太郎 :キクチユウ (ゲーム上の分身)

 2007/11/18(日)木枯 7:32-8:58PM(1'25)後方上手 客入満員(50人)
 客層:20歳代中心、男子7,8割。
 客入れ:整理番号付きチケットも、ぽちぽちと埋まる客席。急なひな壇にベンチ6列
 後方が見やすいと誘導。空席誘導随時あり。折り込みチラシそれなり 鉛筆付き。
 折り込みパンフ A4 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定掲載。 次回公演。
 12/19-23 今作品のスピンアウト作品@新宿村 カーテンコール1分1回。

 2003年旗揚げの早大劇研出身者劇団、初見ねこ。久々のアトリエ周辺は以前より
 片づいてきれいな様子。

 舞台。斜に置かれたワンルームが上下2段。上手のピアノが机に変わっただけの
 コピー部屋。下手手前にベット、その斜め上に窓、ドアと続き。

 お話。ひきこもり生活を送り、デイトレで糊口を凌いでるらしい若い女性。ネットの
 シミュレーションで過去の自分を再現、やり直しを図ろう、同級生を牛耳ろうと
 試みる。登場する旧友や同居彼氏らにデータを書き換えられたりで、どうにもうまく
 いかない。
 
 コントロールできない、ままならないのが人生。御すること叶わず、ついには暴挙に
 でる主人公女性ら、シニカルに青春の蹉跌を描き。シミュレーションな回想を上段、
 リアルを下段舞台で要領よく切り替え、時に同時進行。バーチャルは特異な発想も、
 内実はもんもんもじもじ、いらいら姫には困ったものですな等身大ドラマで進行。
 細かな会話で積みあがるやり方は丁寧も、物語が転がらないのには困っちゃうねこ。
 ありきたりだけど、虚構が現実浸食とか、面白くできる仕掛けをもっと使ってとか
 思ってしまうねこ。

[月間一覧