＠原宿 リトルモア地下(2008/10/20-11/4 10ステージ)
http://www.littlemore.co.jp/chika/
全自由 前売2000円 当日2500円 セット券3500円
作・演出：岩井秀人 照明：松本大介（enjin-light）音響：長谷川ふな蔵
宣伝イラスト：岩井秀人 宣伝美術：土谷朋子（citronworks）
制作：三好佐智子、増井めぐみ 企画・製作：ハイバイ 共催：リトルモア地下
出演：
・常（いつもの）「ヒッキー・カンクーントルネード」
岩井秀人 ：モリタトミオ（長男 10年引きこもり）
端田新菜[青年団]：モリタアヤ（妹）
平原テツ ：母親
坂口辰平 ：ケイイチ（出張おにいさん）
川田希 ：クロキカオリ（出張おねえさん）
・仏（フランス）「コンビニュ〜または謝罪について〜」
師岡広明 ：コンビニ店員
坂口辰平、永井若葉、篠田千明[快快]：お客
2008/11/2(日)晴 2:33-4:44PM（1'24/休8/39）下手上 客席満員（43?人）
客層：20-30才代の演劇と落語ファン、中高年家族。女性過半数。
客入れ：開場開演20分前。2,3Fのトイレを事前案内。きちんと整列させて入場。
長手方向にコの字3方に丸椅子にクッション客席。正面が基本と思うけど、何処も
死角は無し。 折り込みチラシそれなり。パンフ A4両面。物販。過去公演DVD
カーテンコール1回。
ハイバイ流を前面に出した、毛色の異なる新旧4本立て。
・常（いつもの）「ヒッキー・カンクーントルネード」
舞台。壁際に机、対面椅子。壁に物入れ、裏返すと緑の公衆電話(絵道具)。
手前両隅にドアノブ装置。でリビング設定。
お話。10年引きこもりの長男。母は専門セラピストに相談、「出張兄さん」が相談役
に上がり込み、一家の新たな騒動の種となってしまう。
再演を重ねる旗揚げ作、やっとこ見られたねこ。青春残酷物語の、観察眼鋭くも暖か
い家庭劇としても秀作。言葉への恐怖や、人間の矛盾を浮かばせた印象深い会話ぞく
ぞく。「数字は差別をうむ」「もちろんなんて使わないで、絶対に」とか。
引きこもりの長男＝スーパー、家、ボーリング場中心の母の世界 という見える範囲
な世界観も鋭く。にやり、ひやりと感じるところ多々ねこ。
演技は、微細さと過剰さで言葉を超えて、見物。ビデオ又貸しにキレつ、落ちこむ
長男・岩井さんのナイーブさ。結局自己中心な出張お兄さん・坂口辰平のキモイ演技
出張姉さん・川田さんの屁理屈したり顔の生意気ぶり。お兄ちゃん好きな気持ち
溢れる妹・端田さんの親密さ、時に裏切っちゃう矛盾を抱えた人間くささ。女装の
おかしみと真摯な演技がいいブレンドな母・平原さん。
・仏（フランス）「コンビニュ〜または謝罪について〜」
舞台。壁に掲示板な模造紙。コンビニカウンターは身体表現で。
お話。タバコを間違えて渡したのに、決して謝罪しないコンビニ店員と謝罪を迫る
お客の攻防。
どこがフランス？、前衛＝ループ趣向？。親族代表への提供作をアレンジ。言葉と
身体表現の徹底ループでもういいですよ状態。双方のむかつく言動、屁理屈が徹底し
てて苦笑いねこ。終盤は模造紙に宇宙を描いて、スペースバトルへと妄想爆発。握り
スシがしゃりとネタに別れ、決してランデブーせず、ディスコミュニケーション。
壮大なのか矮小なのか、なんともいえず可笑しいねこ。
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