＠新宿 シアターモリエール(2009/7/22-26 6ステージ)
前売 指定3300円 自由3000円 当日 指定自由共3500円 グループ割引（前売のみ
4人以上）300円引 学割（自由席）2000円 複数回割引1800円
作・演出：山下澄人 照明：高橋秀彰 音響：別所ちふゆ 裏演出：福島恵、井上唯我
舞台監督：清水浩志 宣伝美術：西山昭彦 音楽：山下澄人 タイトル手伝い、
ホームページ：ハタノユリエ プロデューサー：白迫久美子 制作：OFFICE FICTION
主催：FICTION
出演：
竹内祐介 ：コック風の男、ユウスケ、乞食の連れた無気味な生物
山下澄人 ：初老の男
荻田忠利 ：生物（大)
大島未由希：カエルの人、リキ
小林由梨 ：ユリ、ゆり、
山田一雄 ：カズ、プロレスの男、外人、乞食
まさと ：生物(小)、
福島恵 ：顔色が土色の女
佐久間麻由：少女
2009/7/24(金)曇 7:37-9:37PM(2'00)中段中央 客席ほぼ満員(120人)
客層：学生から中年層まで。友人知人多め印象、女性過半数。
客入れ：いつもの本番前楽屋中継。平床に自由席3、指定6列。クッション追加。
舞台が低めで、座席が整列配置のため、座り芝居ほとんど見えず。いけずぶりは
相変わらずのモリエール、プンスカねこ。折り込みチラシそれなり、アンケートは
「見た直後に感想なんか書けない劇をこころがけたので(パンフ)」、「感想欄」
は削除。でも、「隙間や裏面、落ち着いてからメールで送って」と弱腰。
パンフ 4ページ オールカラー。イラストバックに挨拶中心。予定。9月に本公演
北海道ツアー。 物販。過去上演台本など。カーテンコール1回。
おじさん役者にアイドル？な若手をいれたFICTION新作。井上唯我さんは病欠とか。
舞台。色彩飛び交うライブペイントが前方と正面。暗幕にも飛沫がとんで混沌。
天井から人型みたいな紙細工が十数個吊され。そこを三本のポールと赤ひもで囲み。
お話。子と死別後壊れかけている葬儀屋の夫と妻、アングラ役者と愛と暴力で結び
つくパトロン、貧困にあえぎつ奇妙な生き物と同居する老人(葬儀屋老後)、自由自活
する小犬のような少女と不敵に笑うひげ少女（両親?鬼籍)。互いに不幸をまねきなが
ら、見捨てることなく、悲しみに浸ることなく、自発し続ける人達の過去と現在。
一言で語れない、可笑し切ない珍百景。感情に流れず、感動を装わない、楷書でなく
崩した文体、説明レスで時間と場面を行き来して、雑多混沌。登場人物はピカレスク
すれからし、インモラル、また傷ましくと様々。混沌の中、ついぞ変わらない情愛が
時折仄見え。ぼろは着てても心の錦と真情をみせ、リリカル。いつに増してとらえ所
のない物語仕上がりも、山下作品らしさはブレなしと思うねこ。
[月間一覧］