＠天王洲アイル 天王洲 銀河劇場(2009/9/17-27 16ステージ)
http://www.gingeki.jp/index.html
＠宮城 イズミティ21大ホール 9/29-30 2ステージ
＠富山 オーバードホール 10/3-4 2ステージ
＠愛知 愛知県勤労会館 10/6 1ステージ
＠大阪 イオン化粧品 シアターBRAVA! 10/9-12 5ステージ
作・演出：倉持裕[PPPP] 舞台美術：島次郎 照明：吉枝康幸 衣裳：宮本まさ江
ヘアメイク：宮内宏明 演出助手：長町多寿子 舞台監督：足立充章
主催：ホリプロ／銀河劇場 企画制作：ホリプロ
出演：
森山未來 ：兼坂行人(次男 佐和子連れ子 元社長の息子))
ともさかりえ：照内桃子(行人幼なじみ)
小林高鹿 ：照内永太郎(桃子夫） [PPPP]
細見大輔 ：兼坂輝紀(長男) [演劇集団キャラメルボックス]
田口浩正 ：兼坂辰男(現社長)
根岸季衣 ：兼坂佐和子(辰男 後妻)
満島ひかり ：兼坂和佳(辰男、佐和子の娘)
野間口徹 ：栗尾(従業員) [親族代表]
長谷川朝晴 ：赤池(地上げ屋)
江口のりこ ：久留美(キャバクラ嬢 行人片思い)
近藤智行 ：道也(行人友人) [PPPP]
吉川純広 ：草太(行人友人) [PPPP]
2009/9/23(水祝)曇 7:38-7:51PM(2'11)3F上手 客席7?割(500？人)
客層：20才代中心に女性8割。単独客も結構。
客入れ：結構空席あり。折り込みチラシそれなり。パンフなし。物販。パンフ B5
40ページ 1200円。いつものホリプロ◇体裁でなし。河原雅彦×倉持裕対談収録。
Tシャツ2200円。ポスター1500/1000円。クリアファイル、ストラップほか。
カーテンコール2分2回。
近松の名作「女殺油地獄」を本歌取り。油屋をねじ工場、借金取りを地上げ屋、
遊女をキャバ嬢と、設定を置き換え。物語のポイント： 放蕩息子、借金苦、人情、
無心を断られて殺人 を押さえて書き換え。
舞台。土手と掘っ立て小屋。すげえリアルな中小町工場を造り込み、工場と繋がった
母屋をまるごと横スライド移動しながら転換。これもすごい。道向こうの工場（桃子
の家）と一部調度を変えて切り替えて、間違い探しクイズ状態に似たり。
原作。油商河内屋与兵衛は、放蕩の末借金に苦しめられ、豊島屋七左衛門の妻・
お吉に無心を言いかけたが、断られたので惨殺した事件を脚色。
お話。原作の放蕩息子をけんか好きの工場経営者次男、不運な妻をくだんの息子の
幼なじみ。さらに人間関係を膨らませ。放蕩息子の父は亡く、兄は独立。育ての親は
父の工場の元職人で、実母の再婚相手 等。
細やかに愛憎絡まる脚本、情感込めた役者の熱演、惨劇の場をネジ工場にして説得力
ある美術装置 とトータル上出来の舞台。穏やかな日常顔で落とし穴な、油断大敵な
作風変わらず。複雑な人間関係も人情を絡ませて、甘辛ていうかキャラメルマキアー
トな味わい。また惨劇の無情感を一層高め。主役2人が可憐、時に艶っぽくて魅力的。
取りまく周囲も陰影、屈託ある姿を丁寧に演じて好感。
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