＠渋谷 青山円形劇場(2009/10/30-11/8 13ステージ)
http://www.aoyama.org/
全指定 前売・当日共5000円
脚本・演出：福原充則[ピチチ５] 舞台美術：加藤ちか 舞台監督：谷澤拓巳
照明：関口裕二[balance,inc.DESIGN] 音響：高塩顕 衣裳：福田千亜紀
ヘアメイク：鈴木佐知 特殊小道具：笹野茂之 劇中歌作曲：西山宏幸
演出助手：相田剛志 宣伝美術：オカヤイヅミ 制作：永井有子
主催：こどもの城 青山円形劇場、ネルケプランニング
出演：
要 潤 ：東森／ブルカニロ
今野浩喜 ：深川／ザネリ [キングオブコメディ]
田中理恵 ：増名／バントライン
富岡晃一郎：五味
小野健太郎：中西 [Studio Life]
植田裕一 ：山岸（ぶーさん） [蜜]
高松泰治 ：小菅（げっちん） [ゴキブリコンビナート]
碓井清喜 ：坂本／前田
三浦竜一 ：二階堂／マネージャー
三土幸敏 ：野口（店長）
吉見匡雄 ：高梨／インタビュアー
2009/11/1(日)雨 6:03-8:07PM(2'01)入口側前方 客席ほぼ満員(280?人)
客層：20-30代中心、女性7，8割。お友達つれ中心。
客入れ：完全円形 客席8ブロック。開演直後は入場不可なので注意。折り込みチラ
シ ビニール袋入り。パンフ B5 2ページ。挨拶、配役、スタッフ。
物販。パンフ ポストカード体裁 600円。
90年筋肉少女帯の楽曲世界を、福原充則流に演劇化。イケメン・要潤、特異な芸人・
今野浩喜、声優アイドル・田中理恵が客演。
舞台。完全円形舞台上に2段高台。ココア色の一面に焼けこげたような部分。
お話。コンプレックス負って、クラスで仲間はずれの男子達。冴えない彼らに、イケ
メン男子（要）があろうことか友達希望。なんか持ち上げる勘違い、それともむかつ
かせる上から目線？。そんな彼らに元いじられっ子の転入生（今野）が発破を
かける。トラウマをバネ、くじけまくりの今を資源として、なせば成らんと。
刺激をうけ、美少女同級生を主人公に映画サークルの撮影活性化。しかし、転入生の
狙いはその逆、不幸の深耕にあったのだ。
長じて、映画サークルの脚本家は夢を棄て、無為な人生を送っている。バイト先の
ビデオ屋が潰れ、再就職先はその原因のTUTAYA、しかも先輩は年下。学生時代と今の
くじけまくりの境遇きわまり、すべて爆破＝不幸中の不幸で解消する決意をするが。
陽性の知らない陰性人間を描いて、ぐっとくる青春残酷物語。学生時代と10数年後を
往還。自分と世界を愛せない、心に爆弾を抱えた青年の苦い追想と今を描いていく。
憎むべき相手すらない孤独な彼と、共感を抱きつ対峙する世界そのものな転入生。
奇妙で痛く切ない2人の出会いを両軸に、いままでよりシリアスコメディ色を強めて
、痛く沁みるねこ。とはいえ全編、深刻なのに明るく、繊細な心理を荒くれにのせる
本と演出の妙技は一層冴えて◎。童貞男子のバカ哀しさを「死して残すエロ本」に
擬えたお家芸には大笑いねこ。
役者。要潤さんと今野さん。影を負い、鬱積した人を個々個性を生かしつ好演。
とりわけ、今野さんの屈託ぶり○。面倒な人達の中、美少女・田中理恵が声、
ブレザー姿ともキュートで清涼感あり。
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