＠渋谷 PARCO劇場(2010/5/7-30 26ステージ)
http://www.parco-play.com/web/page/
全指定 一般7350円 学生5000円
＠大阪 森ノ宮ピロティホール 6/5-6 2ステージ
＠福岡 福岡市民会館 6/8 1ステージ
作・演出：三浦大輔[ポツドール] 音楽：銀杏BOY 美術：田中敏恵
照明：伊藤孝（ART CORE design） 音響：中村嘉宏 衣裳：小林身和子
ヘアメイク：河村陽子 映像：冨田中理 演出助手：山田美紀
舞台監督：小笠原幹夫 宣伝：吉田プロモーション
プロデューサー：田中希世子 製作：山崎浩一 企画・製作 ㈱パルコ
出演：
秋山菜津子：橋本智子（専業主婦）
田中圭 ：菅原裕一（フリーター）
安藤サクラ：鈴木里美（菅原の恋人・会社員）
米村亮太朗：今井伸二（菅原の友人） [ポツドール]
松尾スズキ：橋本浩二（智子の夫 サラリーマン）[大人計画]
古澤裕介 ：田村修（浩二の部下）
江口のりこ：根本裕子（智子の妹）[東京乾電池]
2010/5/9(日)晴 2:01-5:14PM(95/休16/78)前方下手 客席ほぼ満員(420？人)
客層：20-30才代中心に幅広く。中年男性も結構。
客入れ：場内客電ちと暗し。最後尾に空席。ほぼ定時に開演するので遅刻注意。
5:10PM演出込みカーテンコール1回後、銀杏BOY主題歌フルコーラス。5:14PM終演。
折り込みチラシそれなり。パンフなし。物販。パンフ A4 40ページ 1500円。
役者通しや、ゲスト(リリーフランキーほか）×三浦対談収録。ポスター500円。
主題歌CD。
ポツドール・三浦大輔の商業規模劇場・お目見え公演。小劇場ファン垂涎の座組にて。
舞台。2ブロックの回り舞台、上手下フリータアパート、下手上夫婦マンション。
いずれもリアルな部屋装置が交互また同時現れ。裏返すと階段、駅前とか見立て。
お話。夫に恋愛感情をもてない有閑主婦と、恋人にヒモ状態の青年が今時ダイヤル
Q2で出会い。おっかなびっくり逢瀬を重ね、罪悪感に苛まれつつ、だらだらと関係を
続けてしまう。共通の話題は漫才、SEX中心の関係だが、主婦は不満はない。
やがて、主婦は妊娠、青年は浮気がばれてしまう。互いに告白決心するが、なんだか
許されてしまう。夫は勘ぐりながら妊娠を喜び、青年の恋人は共通の友人と浮気を
していたのだ。さらに夫も浮気をしていて、それを自由と納得している。クズ人間達
のローテンションなメロドラマ。
頼りにならない人の信じられる愛。端から見ても、自身もダメと自覚してる男女達。
打算のない堕落した2人にこそ、見いだせる純真さ、を持ち前の緻密さで描き出す。
ぼそぼそ、とぼとぼとした2人のありさまは単調も目が放せない。ヒモ男役・田中圭
、堕落主婦役・秋山菜津子ともだめ面白く、時に美しい寂寥感を醸して好演。
対して、夫役・松尾スズキの隠れ邪悪感が嫌らしくて素敵。ほか出演者もすれた役柄
を当意即妙に演じ。演出は得意の同時多発併行展開、2組の男女をシンクロして
みせたりと、刺激的で飽きさせず○。
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