＠渋谷 PARCO劇場(2011/4/12-5/1 21ステージ)
http://www.parco-play.com/web/page/
全指定7700円 U-25チケット5000円（25歳以下）
＠大阪 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ 5/7 1ステージ
＠名古屋 名鉄ホール 5/10 1ステージ
作：テネシー・ウィリアムズ 訳：小田島恒志 演出：松尾スズキ[大人計画]
美術：星健典 照明：大島祐夫 音楽：伊藤ヨタロウ 音響：藤田赤目
衣裳：太田雅公 ヘアメイク：大和田一美 映像：上田大樹 演出助手：大堀光威
舞台監督：藤崎遊、藤原秀明 宣伝：吉田プロモーション
プロデューサー：田中希世子 制作：藤井綾子 製作：山崎浩一
企画・製作： ㈱パルコ
出演：
秋山菜津子：ブランチ・デュボア
池内博之 ：スタンリー・コワルスキー（ステラの夫）
鈴木砂羽 ：ステラ・コワルスキー（ブランチの妹）
オクイシュージ：ハロルド・ミッチェル〔ミッチ〕（スタンリーの友人）
猫背椿 ：ユーニス・ハベル（上階の住人） [大人計画]
村杉蝉之介：スティーヴ・ハベル（ユーニスの夫）[大人計画]
顔田顔彦 ：パブロ・ゴンザレス（スタンリーの友人）[大人計画]
河井克夫 ：見知らぬ男〔医者〕
小林麻子 ：見知らぬ女〔看護婦〕、メキシコ女
桔川友嘉 ：黒人女
井上 尚 ：集金人の若者
2011/4/22(金)曇 7:00-10:10PM(1'49/休15/1'06)前方下手 客席8割(350人)
客層：20-30歳代女性7，8割、男性は年寄り多め。
客入れ：最後尾2，3列ががら空き。開演前に松尾スズキから案内の案内アナウンス。
折り込みチラシ 結構。パンフなし。物販。パンフ A5 60ページ。役者インタビュー、
KERAとの対談、辛酸なめ子寄稿など。ポスター500円。 カーテンコール1回1分。
奇才＋異色俳優混合による名作上演。
舞台。ちょっと斜に置かれた、2部屋繋がりの場末アパート。手前にレンガ道、下手
階段から上階レンガ壁と部屋窓。ここらに映像大投影。道ばたの街灯が時々扇情的。
屋内はリアルに雑然、生活感。ベットルーム 乙女鏡台の違和感切なく。
お話。アメリカ南部・没落農家のオールドミスが、妹の粗暴な夫に辱められ、精神に
異常をきたしてしまう。
目から鱗オチの追想フィルタレス「欲望」、赤裸々に辛口仕上げ。精神の荒野に1人
立つブランチ・秋山菜津子。いままでなく滅私奉公の成りきり電波演技(目と口調)が
お見事。対する妹夫婦、電波女性への対応は冷徹しごく。残酷だけど、現実的で
納得でき。姉を残念に思う妹のどうしようもない悲嘆も沁み。
端役に至るまでこまかな仕草、表情がつけられ、リアルに荒くれ世界を活写。
ちょっとびっくりするほどに仔細至極。リアルさとともに、バカ哀しいマンガ演技、演出が
大胆に添えられててユニーク。とりわけ、オクイシュージ・ミッチは、誰もみたことないが
ない滑稽なミッチ造形。とほほで素敵。幕間に夜の蛾ら不穏な映像とワイルドな音楽。
ざわざわと胸騒ぎねこ。
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