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 ハイリンド「ロゼット〜春を待つ草〜」第22回下北沢演劇祭参加作品

 @下北沢 「劇」小劇場(2012/2/3-12 14ステージ)
 http://www.honda-geki.com/gekisyogekijo.html
 全指定 前売・当日共3500円 賛助会員2500円(全ステージ共通) 
 学生割引(高校生以下)/前売・当日共2500(当日精算のみ、要学生証)
 前半平日割(3、6、7のソワレ) 前売・当日共3000円

 作:早船聡[サスペンデッズ] 演出:水下きよし[花組芝居]
 舞台監督:井関景太、深瀬元喜 照明:石島奈津子(東京舞台照明)
 音響:平井隆史(末広寿司) 舞台美術:向井登子
 衣裳:大野典子 宣伝美術:西山昭彦 スチール:夏生かれん
 撮影ヘアメイク:田沢麻利子 Webデザイン:薮地健司、夏子 ハイ友:岡野真似
 企画・製作:ハイリンド 制作:石川はるか  http://www.hylind.net/
 出演:
 岡内美喜子[演劇集団キャラメルボックス] :典子
 枝元萌 :真樹
 高安智実:美晴
 多根周作:祐二
 伊原農 :加賀

 原川浩明[花組芝居]、水下きよし:声の出演

 2012/2/4(土)快晴 6:02-7:42PM(1'39)下手後方 客席8割(60人)
 客層:平均30才代、コアな演劇ファンとお友達?。女性過半数。
 客入れ:全指定 ベンチ5列、最後尾に空席。折り込みチラシそれなり。
 パンフ B5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定。物販。パンフ A5 300円。
 公演DVD、エコバック。カーテンコール1回1分。

 翻訳ものが多いハイリンド、前回牡丹灯籠の後はサスペンデッズ・早船聡作品と
 本邦新旧。

 舞台。テーブルと椅子はいずれも一本足。林立したポールに置き棚。いずれも等間隔
 の床穴でレイアウト変更可能。配色はグリーンとオレンジのツートーンでエコ指向。

 お話。学校同級生の女性2人で立ちあげた、ネット植物ショップ。ともに30才代いろ
 いろあり。冷えた夫婦関係、味方は子供だけ、あるいは起業のきっかけの一つが不倫
 破綻。唯一の男性社員も例外でなく。引きこもり妹に逆依存、社長に片思い。時折
 立ち寄るやくざ仕事の同級生は意外や相談役かという。業績も仲の良さも綻び
 目立ってきた心の冬〜早春への日々を綴っていく。

 台本巧者・早船聡の面目躍如な、ウェルメイドプライ。真摯に過ごす、他者と恋に
 向き合う人達。それぞれの揺れを丁寧に深刻であっても沈むことなく、綴っていき。
 苦しい胸の内を語ることで和らぎ、協調するさまがほっこりと心に沁み、地味も滋養。
 役者はそれぞれ役に寄り添って、なるほどな好演。寒天な季節、こたつにミカンな
 ありがたい公演なり。

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