＠初台 新国立劇場 小劇場 THE PIT(2013/10/29-30 2ステージ)
http://www.nntt.jac.go.jp/guide/facility/theatre/small.html
全自由(整理番号付き)一般 前売3000円 当日3300円 学生 前売当日共2500円
(要学生証) 高校生以下無料(要学生証)
＠京都 京都芸術センター講堂 11/2-3 3ステージ
作・演出・振付：長谷川寧 共同振付：イ・ジュヒョン 音楽監督：吉田隆弘
舞台監督：中西隆雄 武吉浩二（Quantum Leap） 照明：奥田賢太（colore）
映像：浦島 啓（PUREDUST） 音響：和田匡史 翻訳：中塚絵美子
宣伝写真：イ・スンム 宣伝美術：太田創（01Ga Graphics Co.,Ltd.）
助成：公益財団法人セゾン文化財団 制作：鳥井由美子＋冨士山家
共催：第20回BeSeTo演劇祭実行委員会 京都芸術センター
共同主催：Dance こうTheatre 4P 主催：冨士山アネット
出演：
長谷川寧、イ・ジュヒョン、パク・ソンユル、ソン・ギルヒョン、イ・ハク、
ヤン・ジニョク アンサンブル16名
2013/10/29(火)小雨 7:39-9:01PM(1'20)中段中央 客席5割？(150?人)
客層：20-30才代と中年層。女性過半数。
客入れ：開演定時30分前ロビー会場、開場15分開演9分押し。折り込みチラシそれなり
パンフ A5 2ページ。公演の情報ほとんどなし。物販。過去DVDなど。カーテンコール
1回1分。
日韓共同、韓国東京京都韓国と弾丸ツアー。
舞台。床に日用品を等間隔置き。
構成。韓国で「ダンスを探す」旅行者 長谷川寧が出逢う。生活と身体、国家国民。
・オリンピック招致に沸く若者達の群れ。
・モノローグ。ダンスを探す。突いては離れる都市、またたい積する都市。
・テキスト galaxy。携帯を忘れてた女性が交通事故にあうのを目撃する黙劇を
逆転しながらループ。
・レストラン。沢山の皿、これがダンスといわれ。日用品をテーブルと延長。
・キーボード連打男。ダンスってなにとテキスト。
・客席を投影。テキストで指示、指と手振りの仕草を一緒にする。あなたはいい
スタッフに笑い。
・スーパーのちらしを読む、そのリズムで踊りだす。
・モノローグ。東経西経座標を投影してトリップ。地上のあらゆる所を知ることが
できるが、都市、宇宙のことは不明のまま。
・テキスト「WAR」。有事に備え、休日でも軍装で彼女をまつ青年。きっと来る、
来ないが戦争と重なっていく。足に軛をつけられ、前に進めない女性。前進しては
引き戻される。悶絶する人々はダンスか現実か。両手を挙げる人々の影。ユニゾン
でもんどりをうつユニゾン。ダンスでしょと呼びかけていた長谷川寧もそうとは
思えなくなる。
・日本に帰る。我に帰る。
・オリンピック招致に沸く若者達の群れ。1人の韓国人が捲き込まれる。同国民に
「私たち」と付和雷同に呼びかけては倒される。引きこもり、「私」に出逢う。
線引きして別れる人々、やがて相和す。
気づき、考えさせるパフォーマンス。キレキレのダンサーをみる快感とも充実。
彼女を待つ/有事にそなえるが重なるなど、劇的に意味深いシーンにうーみねこ。
鍛え抜かれた、剛力でいてしなやかなダンサー達◎。純ダンスバージョンをつくって
ほしかったねこ。
ポストパフォーマンストーク 9:06-9:23PM(17) 20，30人参加
乗越たかお（作家・ヤサぐれ舞踊評論家）、長谷川寧
長谷川 2012年10月に韓国で初演を今回変えている。 長谷川さんは韓国公演を
みてもらい、チラシの文章を書いてもらった。
乗越 よかった。反日の騒ぎの激しい時。でもアートの人は別で安心した。
異なることで本来からずれるといやだなと思っていた。
長谷川 稽古を行う前にダンサーたちに反韓の記事をみせた。最初にだしてフラット
にしたのがよかった。
乗越 最初が「galaxy」。デカく出たなと。銀河から都市、国は飛ばしている
（ふざけている）韓国でみて日本で観たいと思った。コラボでありがちなのは、
国の違いを並びたてて、最後は仲良くしようと、胡散臭い。違っても同じ反応を
する、だって人間だものとすっと言えるかを観る基準にしている。ダンスの表現
だとすっと入ってくる。
長谷川 ダンスがなにかよくわからなくて。ワークショップでつくったのは全部
捨てて、二つの国でできること、お互いに知らないことで観てもらえる。
テキストを一度書いて取っ払うと自由にできる。
乗越 そもそもダンスはこんな風に劇場でみるものではなくて、自分で踊るモノ
だった。日本はダンス禁止の条例（？）がでるおかしな国。それに対して韓国では
出入り自由のチケットでクラブで踊れる。かつ、しかし兵役で20才代の2年間が
奪われる。世界のダンス関係者とはなす機会があって、兵役がないのは俺（日本）
だけだった。（そのことの是非をいいたいのではなく）世界のダンスはそんな中で
踊られていることを知ってほしい。
長谷川 再演では去年より戦争に近くなっている。
乗越 軍人のシーンが凄く好き（有事に備え、休日でも軍装で彼女をまつ青年。
きっと来る、来ないが戦争と重なっていく）。
長谷川 韓国では本当に軍服で休日を過ごしているの。
乗越 彼女と有事がずれてくる。その後のダンスが強烈。誠実なダンスをがっつり
見せてくれた。
長谷川 僕はだらしなく、ちいさな東洋人としてそこにいる。
長谷川 このあと京都、すぐ韓国。今は一時帰国しているたけ。
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