＠渋谷 PARCO劇場(2014/10/16-26 13ステージ)休演10/20
http://www.parco-play.com/web/
全指定 6800円 U-25チケット4500円
＠名古屋、京都、仙台、盛岡、大阪、山口、広島、北九州、新国立劇場
演出：フィリップ・ジャンティ 振付：メアリー・アンダーウッド
音楽：ルネ・オーブリー 後援：在日フランス大使館／アンスティチュ・フランセ日本
日仏文化協力90周年 ノルウェー王国大使館 協力：WOWOW
出演：カンパニー・フィリップ・ジャンティ
2014/10/18(土)晴 6:05-7:40PM(1'33)中段下手 客席ほぼ満員(450人)
客層：20-30才代女性最多、中年層結構。
客入れ：折り込みチラシ厚め。パンフなし。ロビーでポスター展示。物販。パンフ
B5横 1500円。初公開の工房ルポ掲載。ポスター 1000円、500円。
カーテンコール5回2分。
1992年作品、今回歌とダンスシーンを新たに加え、半分を改訂したとか。
舞台。雪原な一面、遠く丘陵の稜線、下手に小山。
お話。雪ゾリに乗って現れる配達人。彼らが集めているのは記憶。喪われたそれらが
目覚めた時、1人の女性の生涯が浮かび上がる。
人間と人形が混じり合ってしまう不思議な世界。物語性が高く、表現は一層ファニー
悪夢性や毒気は控え目な印象。首はぽーんと飛ばすけどね。スラップスティック、
コミカルなシーンも多くて、鮮やかなユーモアに笑い。素材使いの魔法のような
巧さは一層。紙や布が生きているかのようにパフォーマと一心同体。もの凄いことを
軽やかにやってのけるパフォーマ達に花束をあげたいねこ。
スペシャルレクチャー トーク 7:54-8:27PM(33)7割居残り
クレイル(ツアーマネージャー)、ヘンリック(パフォーマ)、アニー(同)
司会、通訳の方
司会 カンパニーの紹介。創立41年来日14回目。人形と雪だるまの実物をもって
きてもらった。
クレイル(冒頭、旅人の影と見えたのは立体の人形。人形と人間が同時いる意図。
また窓のスペースの目的）違うスケールのモノを使う。本当と嘘の人間を使うのは
立体状の感覚を無くさせるため。ステージの前ではなく中に入り込ませる。
窓の明かりも同じ、枠の向こうに別の世界がある。
ヘンリック（人形の造り、操作）ノルウェイでマネキンをつくってくれた。寸法と
型を取り三ヶ月後に人形が生まれた。片手を背中からいれて、ハンドルで首振りの
操作を行う。残りの片手で手を操る。足は体を使って動かす。
アニー（トレーニングはどれ位）3ヶ月あったが毎日。重くて大きくて、欲求不満に
なる。椅子のシーンは時間が掛かった。
ヘンリック（人形は軽々と操作しているように見えるが15kgあって大変。雪だるまの
操作について。）丸くて大きなボール、座れる、何かに入ることができる。自分の
大きさに合わせてつくってある。屈んでいるので疲れる。転がるときは外が
見えない。何回転がればいいかカウントする。首人形は手で動かす。リハーサル
では中に2時間もいる。
質問コーナー Q1いまや世界ツアーを行うほどになったが。アニー 素晴らしい
経験、フィリップも新しい経験だったと思う。なにもないところから創り上げた
から。
Q2ハプニングでのアドリブについて。フィリップ 毎回同じだが小さなアクシデント
はあり。大切なのは自信を持つことと、素材をよく知ること、グループとしている
こと。時計が回るようにしっかりつくっていきたい。
Q3ストーリーはフィリップがつくるのか、集団でつくるのか。アニー ストーリーは
フィリップのもの。パフォーマがそれぞれの夢の中の話としてストーリーをもつ
ことが大切。フィリップ 作業を進める内に変化はある。フィリップが台本を
書くが、パフォーマにみせくれることはない。(どう伝えるのですか）シーンごとに
指示をだす。具体的にどうなっていくか指示して、そこまで到達するやり方は
パフォーマに任せられる（指示は具体的な動きであったり、暗い明るいなど
イメージの時もあるとか。）即興はビデオに撮って、フィリップが家で見て、
翌日次の指示を出す。
Q4好きなシーン。アニー 難しい質問。ツアーで飽きないようにシーン毎に考える。
Q5分身の人形を投げるがどんな気分か。自分だけが使うものではない。人形を使う
ことは外から自分を見ていることと思う。全ての動きは考えているが、暴力的に
見えることもあると思う。