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 F/T14 多元(ダウォン)芸術「From the Sea」

 @品川区辺境(2014/11/03-07 ?ステージ)
 2000円 当日券販売なし

 コンセプト・演出:ソ・ヒョンソク 演出助手:菅井新菜
 通訳・音響効果:キム・ミンヒョク
 制作:InBetween、十万亜紀子(フェスティバル/トーキョー)
 共催:国際交流基金(国際交流基金 東アジア共同制作シリーズ vol.2)
 後援:駐日韓国大使館 韓国文化院 製作・主催:フェスティバル/トーキョー
 出演:
 秋本ふせん、李そじん、内田悠一、大石英史、亀山浩史、木下毅人、木皮 成、
 北村美岬、佐藤 茜、高.o.k.a.崎 拓郎、千尋、富松 悠、野崎聡史、福田 毅、
 藤倉めぐみ、村上聡一、むらさきしゅう、八重尾 恵、弓井茉那 ほか

 2014/11/03(月祝)晴 2:00-3:20PM頃(80)あちこち お客1名。
 客層:それぞれ。終演後目撃した数人は20-30才代と中年層。
 客入れ:集合場所は立会川の昭和なアーケード商店街 間借り店舗。パイプ椅子4
 で待機。およそ70分間トイレへいけないこと、常にスタッフが伴走しているので
 具合が悪い際は手を上げて知らせてなど注意。イヤホン音量と目隠しゴーグルの
 装着チェック。ホッカイロとねたばれ注意パンフ A5冊子もらい。天気や商手街の
 ことを談笑。映画やドラマのロケに盛んに使われている場所。ご飯が美味しい店が
 多いとか。ゴールは駅至近の別の場所、集合場所からは遠めも徒歩圏内なので
 荷物預かりは可能かと。

 俳優とペアになって巡るツアー形式の演劇。昨秋の「つれなくも秋の風」に続く
 本邦上演第2弾。
 趣向。目隠しゴーグルとイヤホンを終始装着。ほとんどで目隠し状態となるため
 俳優に手を引かれ、段差では体をサポートしてもらって歩行する格好。音声は
 ライブと録音のミックス。長丁場になるため、体調を整え、身軽な格好での
 参加が肝要。川風が強い箇所があるので、冬支度で望んだ方が無難。

 お話。喪失感を抱えたその人は泪を別の形にしてきたという。かつての恋人の面影
 をもつ「私(参加者)」との追想の道行き行。

 連れられているけど、実は連れているのは「私」という主人公。そうと気付く、
 記憶と出遭う得がたい劇的体験。時代に置き去りにされた町と商店街、哀しい歴史
 との出会いがかき立てる、忘れ去ろうとしたこと。喪失体験を巡る問いかけがあり。
 プライベートだからというより、喪失感を忘却してるねこには答えがたく。後半で
 実は…とほどけたけど、見た目無反応でごめんなさいでしたねこ。段差が結構あり
 共同作業で距離が近づく効能あり、演出の狙いは確か。目隠しでの内省またトリップ
 体験、開示して広がる光景への驚き、虚実ない交ぜの幻惑感。心と体の双方に開かれ
 た演劇との出会いとなり。リピートしようにも手段なし、やっぱ昼夜2回分の
 チケットとればよかったなあねこ。

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