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＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2022/03/18-21 6中3ステージ)
全自由 前売・予約 一般2500円 学生1500円 当日500円増し
ダブルチケット2回又は二人 4500円 トリプルチケット3回又は3人6000円
＠仙台 クォータースタジオ 2/5-13
＠仙台 せんだい3.11メモリアル交流館 3/26-27
作・演出：井伏銀太郎 演出：西澤由美子
スタッフ：鈴木匡兵、アクターズ仙台
Requiem3部作
「前夜」出演：五浄壇、恋宵
「海月と花火」出演：西澤由美子、フラッシュ智恵子
「ニライカナイの風」出演：井伏銀太郎
2022/03/20(日)晴 6:10-7:47PM(72/トーク23)中段中央より 客席8割(30？人)
客層：ベテランが多い2世代、男性8割。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒。椅子4列。当日パンフ A4 1枚。スタッフの
クレジットがないのが△。遅刻客をまって10分押し。カーテンコール1回、2分後
トーク。
東日本大震災の年に演劇による心の復興を目指して発足したプロジェクト作品。
短編11本(長編4本)から今回7作品を日替わり上演。
「前夜」
舞台。簡素なテーブル、カゴに写真立てと縫いぐるみ。下手に茶器のワゴン。
お話。婚約者を亡くした(行方不明)男性と、婚約者の妹の結婚式前夜。震災前夜の
家族の追想が重ねられる対話劇。
亡くした家族が写真で披露宴に出席する、亡くしても共にいて前に進む、悲しみと
ともにある決意に胸打たれるねこ。若手の二人はこみ上げてくるものを素直に現して
越えて伝わるものあり。
「海月と花火」
舞台。ベンチ1、壁上部を蒼く照らして水族館水槽を現し。
お話。ソフトボール 元オリンピック選手が久々の帰国。高校時代の部活コーチ
だった男の叔母は彼女を呼び出して再会。思い出と、行方不明となった男との因縁を
探ったりする対話劇。
毒気と呑気の混交が笑いを生み、重い話も沈ませずのさじ加減○。「女ともだち・５」
以来観た西澤さんは、勝ち気でひねて愛らしいままで嬉しくねこ。
「ニライカナイの風」
舞台。釣り椅子、写生セット、豚型の蚊取線香置き。
お話。震災後再会の港まつり、花火大会の夜。港で行方不明となった妻の灯籠流しに
絵付けをする夫の一人語り。思いは遠く沖縄、死者が見守るというニライカナイへと。
とてもいい人・井伏銀太郎の魅力がおでんのように沁みる舞台。奪われながら、
愛だけは失わなかった男に涙するねこ。幕切れは3作品の登場人物達が同じ花火を
見上がるシーン。離れてもつながる地上の星座となり、きっと観客ともね。
トーク 7：24-7:47PM(23)
井伏 16日の地震で危ぶまれたが間に合った。プロジェクト発足した背景と活動。
避難所の慰問で演劇人の力の無さを。仲間が笑いが欲しいと言われたこと。
5年10年上演を続けられる、生の思いを伝えられる作品をつくろうと始めた。
遠ざかる記憶をこういう作品で…。震災で風景が無くなる=人生が無くなる。
劇作家ができること、それ以上の実際にあったことに色んな要素を入れて。
3作品のモチーフとなった実話のこと。
西澤 戦災遺構を残す、残さないで今も別れている。作品でニュースや記録以外の
ものも感じてもらえないかなと。辛い事実を重く受け止めて、重いだけではなく
受け止めてほしいと作品をつくってきた。
五浄壇 長く付き合っている作品(西澤 女を変えながらね！）自分も年をとって、
見聞したものを重ねていきたいなこと。（井伏 遺体安置所で父母を探す実話。
何百体との仏様と対面すること。）
フラッシュ 関西にいたので直接体験していないが。何年か後でふと思い出して
もらえればと、継続して上演していきたい。
井伏 2500人が行方不明のまま。最後の一人が見つかるまで上演を続けられれば。
東京公演はアリスフェス以来、次は長編をもってきたい。