＠新宿 新宿シアタートップス（2023/04/12-18 9ステージ）
全指定 前売4500円 当日5500円 初日割引 前売3500円 当日4500円
脚本・演出：古川貴義 舞台美術：稲田美智子
照明：瀬戸あずさ(balance,inc.DESIGN) 音響: 田中亮大(Paddy Field)
音響操作: 角田里枝(Paddy Field) 舞台監督：藤本貴行(株式会社RESON)
衣裳：中西瑞美(ひなぎく) 記録写真：鏡田伸幸 演出助手：花奏和音
制作：松本悠(青春事情) 企画製作：箱庭円舞曲
出演：
白勢未生[箱庭円舞曲]：アカネ(会社員）
比佐一平 ：クドウ(アカネの上長（管理職））
鳥居功太郎：タカヤナギ(アカネの後輩社員）
鈴木ハルニ[箱庭円舞曲/ゲキバカ]：ケシガワ(アカネの先輩社員）
平井珠生 ：カナイ(アカネの同僚（他部署））
松本紀保 ：ナツキ(パートタイマー）
嶋村亜華里[箱庭円舞曲]：ノリカ(ナツキの古い知人）
猪俣三四郎[ナイロン100℃]：ニシダ(ナツキの雇用主）
シュリ(高校生）
依乃王里[箱庭円舞曲]：シンジロウ(シュリの父）
土本燈子 ：スギョウ(シュリの同級生）
藤田直美[扉座] ：ソバジマ(シュリの担任教師）
2023/04/13(木)晴 7:30-9:20PM(1'50)前方中央 客席7割(40人)
客層：2世代、男性過半数。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒。前方6列使用、カメラ設置し後方未使用。
当日パンフ ポストカード大に配役とＱＲコード。物販。上演台本(紙)1000円。
カーテンコール1回。
久々に観るねこ。
舞台。灰色ハの字の壁、多重枠内にドア2。手前に柵、階下階段がある設定。
会社会議室、民家2Fの2部屋入口など見立て。
お話。タイトルは肉体あるいは精神的に丸く「なってしまった」の意。相互に
傷つけ/傷つけられ、果敢に前に進む女性と、留まることを選んだ女性達。
彼女達の変化をよそに、変わることができない男どもと併せて描き。
価値観プロレス、いずれも強者、しかし勝ち負けが無い。観客のジャッジをも迫る、
揺すぶりがあるという目覚ましい舞台。前半は表面的、傷つけ気遣いが過ぎて、
ホラーあるいはブラックコメディかと。色々と事の次第がモザイクが晴れるように
見え、因果関係も判り、ちょっと理解しがたいところ＝強者らしい意志が見えてくる
ドキドキの展開。社会と人の問題にぐっと踏み込んで、流さず、粒立ちよく描いてて
凄いと思うねこ。場面共通のドア装置（片方が開かずの間の設定）の劇的使い方が
いい。
キャラ立ち＋演技巧者揃いで見応えあり。全キャラ、スピンオフできるし、観て
みたいところ。やみ・あがりシアター「すずめのなみだだん！ 」で狼少女な特異な
役の好演が記憶に残る、土本燈子さん。唯一平凡な（強者のファン）役ながら、
中学生日記/四コマ漫画ダブルバインドの繊細/オトボケぶりの妙技。面白いなあ。
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