風見カメレオン？！
［月間一覧］
＠池袋 東京芸術劇場プレイハウス（2024/05/28-06/16 24ステージ）
全指定 S席 平日11000円 土日11800円 サイドシート9000円
U25 6500円 Yシート（20歳以下）2000円 高校生以下1000円
＠大坂 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 6/28-30 4ステージ
原作：日本アニメーション制作「未来少年コナン」（1978）
（監督：宮崎 駿 脚本：中野顕彰 胡桃 哲 吉川惣司）
演出・振付・美術：インバル・ピント 演出：ダビッド・マンブッフ
脚本：伊藤靖朗 音楽：阿部海太郎 作詞：大崎清夏
照明:ヨアン・ティボリ 音響:井上正弘 ヘアメイク:宮内宏明
通訳:石丸由紀 美術助手:大島広子 振付助手:皆川まゆむ 演出助手:陶山浩乃
舞台監督:足立充章 宣伝美術 アートディレクター: 千原徹也 撮影:森山将人
衣裳:飯嶋久美子(POTESALA) SHIRO.O ヘアメイク:冨沢ノボル
主催：ホリプロ 共催：公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
出演：
加藤清史郎：コナン
影山優佳 ：ラナ（ラオの孫娘）
成河 ：ジムシー （後にコナンの相棒。大食漢。）
門脇 麦 ：モンスリー（インダストリア行政局次長）
宮尾俊太郎：ダイス（インダストリア貿易局員。「バラクーダ号」船長。）
今井朋彦 ：レプカ（インダストリア行政局長。）
椎名桔平 ：おじい、ラオ博士（太陽エネルギーの開発に関わった科学者）
岡野一平 ：ルーケ（インダストリアの地下住人 リーダー）ほか
ダンサー 川合ロン、笹本龍史、柴一平、鈴木美奈子、皆川まゆむ、森井 淳、
黎霞、Rion Watley
ミュージシャン
トウヤマタケオ、佐藤公哉、中村大史、萱谷亮一／服部 恵
2024/06/05(水）夏日 6:33-9:26PM(77/休16/76)前方中央 客席6割（450人?）
客層:3世代、20-30才台中心に幅広く 女性7割。
客入れ:感染対策 手指消毒任意。通常客席。2Fと1F後方はガラガラ。当日パンフなし
物販。プログラム 2000円 トートバッグ2500円 Tシャツ3200円 うまい実缶、ノート、
ピンバッチ、マスキングテープ、キーホルダーほか。近場カフェでキャライメージの
ドリンクと、ボルシチ／トーストセット販売。カーテンコール2回、スタオベ。終了後
5分間写真撮影可能。
1978年放映、近々では2020年リマスター版が再放送されたアニメ作品の舞台化。
舞台。装置持ち込み。前面に半透過幕を下ろして、幻想的な場面を創ったり。
お話。地球規模の破戒をもたらした戦争後の世界。おじいとコナンだけが住む島に
少女ラナが漂着、がまもなく科学都市インダストリアの追っ手モンスリーに連れ去ら
れてしまう。コナンはラナ救済がため、筏で海へ乗り出す。一方、ラナの故郷・
田園都市ハイハーバーでは、太陽エネルギー復活の鍵を握るラオ博士を捜し出そうと
インダストリアのレブカが手勢を連れて迫っていて。
原作の物語を追いながら、端的な台詞、場面で小気味良よく展開構成。場面表現が
豊かで濃い口。演劇的趣向と身体性に優れたノンバーバルパフォーマンスを存分に
活かし。布、人形、オブジェ使い、抽象装置と、バラエティに富んだ鳴り物の
生演奏が観客の想を広げ。島、海らの空間表現が美しい。コロスなダンサー達が
心象を含めて、語らずとも雄弁な絵面を創り、次々と繰り出してくれ。ワイヤー
アクションも、即物的ならず心を乗せてる感。コナン、ジムシーの漫画してる表現は
嬉しいサービス。
冒険物語は暴力と抗い、環境破壊の問題を突きつけ。重ね、旧弊な意識（レプカ）と
今に生きる感性（ラナ、コナン）の対比が見え。そこら、インダストリアルの傀儡・
モンスリーの変化に焦点を合わせ、見せ。戦争孤児の記憶からの揺れ、二幕の素の
モノローグでの気付き、翻意によく現され、見応えあり。
声が通る役者さんぞろいなのが心地よく。プリンシパル・宮尾俊太郎さん。原作に
通じる愛嬌あり、オアシス。バレエは封じるけど、「タンゴ」♪の愉快なやりとり、
船中騒動の歌唱など、笑いと拍手あがり。
風見カメレオン？！
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