THE・ガジラ「ＰＷ PRISONER OF WAR」
＠新宿・紀ノ國屋ホール(1997/4/26-5/1 8ステージ） 全指定前売り4000当日4500
作・演出：鐘下辰男 美術：島次郎
出演：大西孝洋、木場勝己、西山水木、近藤敦、大鷹明良、小宮孝泰、千葉哲也
他11名
1997/4/30(水)曇り 2:00-4:05PM 前方から 客席7割(300人、TV収録のため後方空席多)
客層：男性率高い、特に中年以降。客入れ：当日券１時間前から。前方席で○。
硬派の雄、ガジラ10周年。ねこ見始めて8年。当時の残メンバって千葉さんだけかあ
舞台。張り出し舞台。前方に首吊りひも付けた柱。ガレージシャッターみたいな幕
ゆったり上下する重量感◎。壁の隙間から日が射す収容所宿舎。劇場のたっぱ一杯
使った圧倒感あり。
お話。ある売春婦殺人の容疑者と浮かんだ男（大西）。彼を尋問する内、南方で
俘虜であった過去が浮かび上がってくる。
力ある役者達◎。甘さが一切ない、ナイフを突きつけあう真剣勝負。さすがこの
メンツの成果あり。嫌悪感をもよおす人物ばかり。木場、大鷹、小宮 さん演じる
いやな野郎度合いがとりわけ。その行状は酷いけど、生へ執着する力と、どうしよう
もない悲しみに裏打ちされてる。目をそむけられない魅力あり。
お話は群像劇みたい。説明は丁寧なものでなく、推量要。木場演じる刑事の謎めき
は魅力、けど正直わかんないとこあり。関係する登場人物達が時間、場所をとらわ
れず、ずっと板についてる。人の心象風景みたいで面白い。
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