劇団KAKUTA「とまと」
＠駒場東大前・こまばアゴラ劇場(1998/4/8-12 6ステージ)
全自由前売り1600当日1800
作：金井博文 演出：桑原裕子 出演：成清正紀、青山麻紀子、小林健太（青島レ
コード）、鈴木晴子、野俣幸恵、野澤爽子、斉藤恵美、原蕗葵子、奥田洋平、
桑原裕子
1998/4/8(水)小雨 7:05-9:05PM 前方より 客席ほぼ満員(50人)
客層：20才代中心、なんか若い子多いなあな客席。女性過半数。
客入れ：通り側じゃなく、舞台横側から入場。荷物預かりは積極的で○。各注意事
項アナウンスあり。場内誘導は常駐男性が適時実施。
初見。横浜を中心に活動している劇団。役者・桑原さんはラフカット'97、先の双数
姉妹「OCTAGON」で観たことあり。
舞台。正面、中央・天井〜床に白布帯、両側に白いネット。に４つずつハンガーに掛
けられた衣装。演出な桑原さんがリボンとともに「配役」、役者が着る場面が冒頭に
あり。下手にベット状の雛壇、上手にカウンター。全体白、クリームな真綿雰囲気。
お話。３つの挿話が併走、背中越しに他が見えたり構成。１自殺しようという子とわ
くわくピクニック気分で一緒する女の子達の「現在」。２女な恋人を男に捕らえちゃ
って自殺したオカマの子、その女性とその男が一緒にいるのをみて自殺しちゃった片
思いの子らの幽霊と、件の男の子との同居生活な「過去」。３銀行強盗！なるもどん
詰まりの果てにな「未来」。という「 」の名を冠したオムニバス。
自分の言葉ではなしてる、素直さ。危うく、不安げな若いありよう。好きだから嬉しい。
なんか悲しいから、でもちゃんと泣く。なんかいろいろ思う、考える。もう忘れちゃった
よな、素直なこころの現れに自分のおやじ実感ねこ。お話の狙ってる設定も、
いやみに感じさせず。大島弓子、岡崎京子とかと通じるよな痛みとやさしさの感触
あり。会社ゆくことが生活と思ってる人は、見た方がいいかもね。
閉じた優しい世界で互いの痛々しさを癒やし、害は大人な外からやってくる。
人はもっと残酷なものだろうし、仲間内で被害者意識もっているようにも感じて、
内向さに心配になるねこ。挿話間のはつらつとした往来場面では、別の顔が見えて
安心するんだけど。
役者。無理しない、劇しない。身の内からそのまんま。巧い役者だとヒキョウに感じる
演技も、すっと観られて○。巧くなったら、なんかやだなあなとも。桑原さん。
フリートーク？な演技はしょうがなくて微笑み。自然体を演じさせると◎。緊迫じゃなく、
リラックスした舞台でもまた観てみたいねこ。
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