ＫＡＫＵＴＡ〈3本立てオムニバス〉「パンくず」
＠横浜・STスポット (1998/8/20-23 6ステージ) 全自由 前売り1600当日1800
作：金井博文 演出：金井博文(1,3)、桑原裕子(3)、成清正紀(2)
出演：桑原裕子、成清正紀、奥田洋平、山下満広、若狭勝也、中野紀子、
鈴木晴子、青山麻紀子、原芙蓉子、関根香織、佐藤陽子、野澤爽子
1998/8/23(日)晴れ 1:05-2:45PM 前方より 客席満員(70人)
客層：２０才代中心。親類縁者か子供連れも。
客入れ：桟敷３に座布団をいれて対応。劇場小さいからにわかの当日券対応は
厳しい物あり。荷物預かりは積極的で○。
異常さと呑気さの同居狙いが面白い。自然体の会話○。
２回目のＫＡＫＵＴＡ。前回同様にオムニバス。後方に黒幕掛けた階段状のもの、
前方と後方の出入口に白いフェンス。あまり装置がどうこうじゃないよな舞台。
灯籠の行列、傘のとりどりモブシーン、砂の小山を作ったり、と幕間に趣向あり。
１「ＭＡＫＥ」 パソ通のオフ会に集まる人達。世界の終わりをともに迎えるために
集まったという。散策？に来ただけの子（桑原）は、不審に思いながらも好奇心で
おつきあい。一人、指導者格の女性がまだこないらしい、近づく終末時刻。もしや
、無関係のその子が当の本人？、と思いこみと勘違いされて。
２「陽だまりのネコ」 やな世の中に革命だな、自分たちがテロリストと人質兼任。
これっていいアイディアでしょ。首謀者な２人のほかは、まあおつきあいで。有給
もちゃんととってるし、明日まで。と、ねこが失踪と携帯に家から連絡が、探しに
いかなきゃ。でも周りは機動隊で包囲？。革命とどっちが大事って、ねこに決まっ
てるじゃん。
３「ＣＵＥ」 しばらくぶりに再開、中学の友達、約束のタイムカプセル掘り起こし
に集合。みんなまだこない、３人だけ。で、その場所にはなんかオブジェが。あち
あ。と携帯。（今一緒にいる子が）事故で？、死んだ！って、ここに当人いるけど
素直に心が伺えるような、自然体の会話。エディリーダーの歌もすっと挿入できそ
うな。ため口の面白さ○、３話の好きな話題終始の趣味趣味具合とか。好きな清涼
飲料、ドラマに言いたい放題、１ベルででるおやじ、など些末な事柄にキャラを伺
わせて○。
異常な設定で、さてどうするなアイディア。大変なことになっているのに、のほほ
んとした会話が妙に呑気で面白い。その呑気さは天然じゃなく、現実をどこか見切
ってるクールさに裏打ちされてるよう。革命にせよ、世界の終わりにせよ、のめり
込んでも醒めてる、結局なんにもないと。設定のリアルはさほど見せず、内実のそ
んなリアルを伺わせるとこに、今時な印象をもったねこ。
興味津々な瞳の桑原さん◎。感情移入しやすい自然体演技がいい。役者結構一杯。
みんなＫＡＫＵＴＡ？。もうちと全体に勢いとメリハリほしいとこあり。
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