キャスター・ウエストエンド・シアター第3回 「エイミィズ・ヴュー」
＠渋谷・PARCO劇場 (1998/7/16-26 14ステージ)
全指定前売り当日共6000
作：ディビット・ヘア 訳：小田島恒史 美術：妹尾河童 演出：栗山民也
出演：草笛光子（エズミ）、寺島しのぶ（エイミィ）、小日向文世（ドミニク）
中嶋しゅう、大西考洋、新村礼子
1998/7/25(土)くもり｜雨 2:05-4:45pm（休憩15) 客席7割(350人)
客層：おばさま大人数。あとは、年齢高めの演劇ファンなファン。
客入れ：ＪＴ協賛らしく、灰皿やらグッズがディスプレイ。なにかと思ったねこ。
頑固な仕事人間に挟まれた娘エイミィの孤立に同情。前半寝て「楽屋」で起きる。
初見シリーズ。海外の良質ホン紹介企画らしい。
舞台。やたら大きい開口入口の居間。イギリス風というのか、小さな模様を描いた
布張り？の壁、ソファやらの調度。油絵や皿が壁や棚の上に。奥側の上手に２Ｆへ
の階段。全体、やや古めいた落ち着きある装置。
お話。有名ベテラン女優エズミは、娘エイミィが結婚相手に選んだメディア評論家
ドミニクと相容れない。それがため、娘とも距離を取ってしまう。やがて、ドミニクは
大衆の支持を集め大立て者に、エズミは他人任せの投資に失敗、どうしようも
ない苦境に立ってしまう。逃避する母親に、娘は現実と自分を見つめることを説く
月日流れ、成功した小劇場芝居の舞台に立つエズミ。その楽屋を訪ねるドミニク。
変わらぬ対立とすれ違いの中も、亡き妻、娘であるエイミィに愛されていた思いを
共有するのだった。
自分と人生を手探りであっても、まっすぐ見つめるエイミィ。人な健気さに共感ねこ。
この娘を巡り、対立する母親と夫。新旧芸術舌戦な外観してるけど、結構感情
いれまくり。保身と革新なわがまま混じりで、茶番会話に思えるねこ。間で揺れる
優しいエイミィに同情ねこ。これら会話が軸となる前〜中盤は、勝手にして状態で
寝るねこ。終盤場面の薄汚れた楽屋。それまでの浮つき具合から一転沈痛な表情に
も決然とした意志を伺わせるエズミ、人の気持ちに向き合う余裕を初めて感じさせ
るドミニク。和すれど、妥協せずな二人。エイミィの叶わなかった願いな姿にしみじみ
ねこ。抑制しつつも鋭い二人の演技○。終盤からすると、前半刈り込んで２時間物に
したほうが○じゃとか思うねこ。
役者。気持ちが素直に感じられる、寺島さん○。楽屋場面の気迫演技をもっと全編
に希望の、草笛さん。いやな野郎加減もまた○な、小日向さん。というところ。
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