カメレオン会議「たしあたま 〜中島みゆきの歌声にインスパイアされた
詩集のような画集のような「愛と冒険」の劇的アンソロジー」
＠下北沢・本多劇場(1998/9/4-15 15ステージ)全指定前売り4000当日4300
作・構成・演出：竹内銃一郎
作：松田正隆、枡野幸宏、角田智子
出演：小日向文世、中村久美、松尾スズキ、橋本潤、片桐はいり、広岡由里子
小崎友里衣、袴田真由美
1998/9/6(日)曇り 2:05-4:30pm(1'25+休10+45) 前方から 客席7割(250人)
客層：20-30才代中心に老若男女。気安い格好のおにいさんおねえさん中心。
客入れ：当日券。両脇ぱらぱら、後方３列ほとんど全部。ＤＭ持参で当日精算扱い
だったけど、あんまお客入ってないみたい。
竹内銃一郎の新ユニット。役者。大人計画・松尾スズキ、元自由劇場・小日向、
劇団☆新感線・橋本、元ブリキの自発団・片桐はいり、東京乾電池・広岡由里子、
袴田真由美
、ＴＶの人？・中村久美、オーディションで・小崎友里衣。
作家。元時空劇場・松田正隆、ＴＶの人？・枡野幸宏、新人？・角田智子、と竹内
自身。で、中島みゆきの曲をモチーフにした9つの物語を構成（らしい、知らない
ねこ）。各データは末尾参照。
舞台。白砂が畝なす傾斜した床、取り囲む高い鉄柵の円形ドーム。の上手下手には
線路、トロッコが走る。柵の隙間からは遠く海と水平線、空を望む。
とりどりオムニバスに、ディスコミュニケーション、罪、家族なキーワードを浮か
ばせる、今時。いろいろと厳しい現実の彼方に融和、再生をエンゲキな夢（嘘か）
で見せてく。そんな展開や一人二役、名前や挿話の妙な符丁など劇してる趣向が
（既存のものなれど）芝居好きにはお楽しみ。奇天烈な演技演出などとらえどころ
のなさもまた胡散臭く、竹内さんらしくて○。そんな、ちょろちょろ擽られる感じ
がなんか好きねこ
役者芝居もお楽しみ。変な動きの可笑しさに、醒めた目線の取り合わせが○な松尾
スズキ。役者してる時の彼はのびのび好きにしてていい感じ。絶対孤独な存在感を
見せてくれる広岡由里子（「子守歌」）の手応え○。どうだろう？な片桐はいり。
いつによらず、なんか自信なさげ。役のせいかしら。
１「誰のせいでもない雨が」作：松田正隆
小日向文世、中村久美、小崎友里衣、松尾スズキ、橋本潤
・なにやら事件を起こした息子（小崎）を庇いながら、あてどのない旅を続ける
家族は、得体の知れない兄弟（松尾、橋本）と出会う。
２「此処じゃない何処かへ」作：竹内銃一郎
片桐はいり、広岡由里子
・ふがふが声で似合わないコンビニ強盗の計画を練る老婆達。
３「クレンジングクリーム」作：竹内銃一郎
小日向文世、中村久美、松尾スズキ、橋本潤、片桐はいり、広岡由里子、
袴田真由美
・芸者置屋での女の対決を、２人１役（橋本＋広岡、はいり＋松尾）まじえて。
４「春なのに」作：竹内銃一郎
松尾スズキ、橋本潤、広岡由里子
・行き場のない金に困った男女（松尾、広岡）は偶然出会った大学生を誘惑して。
５「子守歌」作：角田智子＋竹内銃一郎
片桐はいり、広岡由里子
・親子役を日替わり（今回は広岡娘）で。母と娘のディスコミュニケーション。
＝＝休憩＝＝
６「思い出させてあげる」作：枡野幸宏
橋本潤、片桐はいり、小日向文世、袴田真由美
・動物園の飼育係の人達。人間のこと？動物のこと？と勘違いしそうな変な会話。
７「誰のせいでもない雨が」作：松田正隆
小日向文世、中村久美、小崎友里衣、松尾スズキ、橋本潤
・息子はいずこかいっていない。死、自分探し、それぞれに決着がつくラスト。
８「美貌の都」作：竹内銃一郎
小日向文世、中村久美、松尾スズキ、橋本潤、片桐はいり、広岡由里子、
小崎友里衣、袴田真由美
・お祭りの踊りの稽古。なんかぎすぎす。なるも、なんか折り合いがついて。
９「誘惑」（振り付け：川崎悦子）
日舞・総踊り。
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