ゴキブリコンビナート
第９回公演「粘膜ひくひくゲルディスコ」
（ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバル）
＠代々木・フジタヴァンテ (1999/5/21-23 4ステージ） 前売2300当日2500
作・演出 Dr.エクアドル 照明：ソロイロヤ 音響：守田美代子、チッツー
電飾：オメシャン刑事 バイオリン演奏：岸本弘子先生
出演：
高松タイヂ山 ：洋一郎 （犬人間、シンヤのペット・ポチ２）
滝田須比呂平太：洋 （洋一郎の病弱父、実妹との間に洋一郎をもうける）
竹田オメス吉祥寺、石井悦子、福永淳：近所の子供達（洋一郎やらいじめまくり）
陸流人 ：シンヤ （全盲の小学生。いじめられっこ）
古澤祐介 ：光彦 （シンヤの父。ＳＭ愛好家）
ボボジョ貴族 ：光子 （↑家の家政婦。両性具有）
眼鏡博士 ：サチ子（洋一郎の母。精神障害。いまや謎のプロレスラー）
Dr.エクアドル ：洋二郎（洋一郎の弟、奇形）
森孝、ビッケ：キリン 安藤ヒヤシンス子：赤ちゃん
森野久美子：タンカー大久保（女子プロレスラー）
1999/5/23(日)晴れ 3:00ｰ4:30PM(1'30) 入口と反対側より 客席超満員(160?人)
客層：２０ー３０才代中心にとりどり。男性過半数。
客入れ：フェス共通客入れか、きちんと整列して入場。積極的な荷物預かりはなし
物販パンフなし。液体やらゲルやら、舞台で使用するため、希望者には「自分の身
は自分で守ろう新聞紙」配布。開演前に鳴りもの注意、舞台に上がること禁止、決
められたラインからでると大変危険である旨注意あり。にやにや笑いの中、なんか
恐いよ〜の声が客席から。客席にはブルースカイ（猫ニャー）の姿あり。相変わらず、
無表情。アンケート。通常項目に加え、「一番頭のいい人は？」「カムバックして
ほしい人」の選択項あり。どういう目的で？。
初見。過剰に純粋、すぎるがゆえにラブリーおばかの噂にいく。ＧＧフェス公開選
考会・満場一致のプロモは未見ねこ。
舞台。４ｍほどの白い円形ステージが会場中央。舞台高のせいで反対客席は見えが
たく、なんか恥ずかしい青山円形状態には至らず。ステージの両側に吊り通路あり
後半の「ディスコ」場面で中央と橋渡し使用。役者が出入りする通路が入口側へ。
ほか、立ち台が入口両袖上方、ＤＪブース（演説台？）が正面奧にあり。床の白い
ビニールシートが、配布された新聞紙とともに恐いものを醸し。
お話。いじめっ子＞全盲の少年＞少年の飼い犬人間の虐待連鎖。底辺な奇形の犬
人間は、負けん気な人間の尊厳ってやつで時折反発するも×。自分に奇形の弟がいる
と父親に聞かされた犬人間は弟を捜しに行くことに。見つかれば自分がどうして
不幸せなのか、わかるかもしれない。女子プロレスラーをしているという母親（父親の
実妹、精神のたがが外れている）を訪ねる犬人間。弟はその母親の子宮内にあると
聞き、インサート自分全体。そこで待っていたのは、望まれず生まれた者達の
パラダイス「ゲルディスコ」へ至る過酷な課題。虐待に反発しうるかのテストだった
なんとかパス、弟と出会う。なるも、巧いことやられちゃって弟と体が入れ替わり
弟の替わりに身動きとれない奇形となってしまう犬人間。弟と思いこみ、慕ってくる
そこの住人・恵まれない者達。傷口を舐め合う、ゆるゆるした世界にこれでいいの
か〜、と目覚めてみれば、そこはとある施設。あの母親は生物兵器、かれは
モルモットな事件材料だったのだ。私って一体・・。
まじめに表現しようの情熱と思い溢れまくり。魂が叫んじゃう、アングラな系譜。
一斗缶を振り回したりの荒くれ、ジャム塗りまくり顔面舐めとかウンゲロ、ゲル
ディスコのチープ派手やかな装置と演出とか。母親への思慕の念とか、被虐な絶望
の中でこそ、人としての品位と意志の力を得られるつうパラドックスなテーマとか。
今時珍しい、出し切り演技ぶりに伺える素直らしさには、ふーんねこ。同時、先走り
で決まらない拙さ、チープさに、たはは笑いねこ。クライマックスどんでん返しの
なんじゃい具合とか、急に打ちきりになったマンガみたい半端だし。この辺はちと
愛情感じたりするねこ。など○かなと思えど、好きになっていいのか、これ？な
もやもやした印象あり。もっと捻るか、逆に突き抜けるかしてると◎なんだけどなあ。
次回で再確認したいと思うねこ。
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