ゴキブリコンビナート「ロワゾ・ブル 譫妄篇〜幸せ？･･･それとも不幸せ？」
＠中野ひかり座 (1999/9/24-26 3ステージ) 全自由前売り2300当日2500
作・演出：Dr.エクアドル 照明：加藤友紀 音響：森田美代子
出演：
オメス吉祥寺 ：トオル（妹アキコを病から救いたいが、貧乏でかなわず）
小池洋子 ：アキコ（免疫疾患な奇病を患っている）
高松タイヂ山、スピロ平太、相模原餓鬼、木村亮介、古沢裕介 ：浮浪者
ビッケ、眼鏡博士 ：格闘土 （村長の右腕、左腕）
戸次350cc、石井悦子、石田ともこ、安藤ヒヤシンス子 ：ひまわり学園の人たち 、
森野久美子[遊気舎（新人）] ：ロワゾ・ブル （青い鳥）
Dr．エクアドル ：村長 （恵まれないもの達の施設、ひまわり学園を創設）
1999/9/24(金）曇り 7:45-9:10pm(1'20) 入口より奥側より 客席満員(110人）
客層：20-30才代中心、男性過半数。スーツ客も多。若い女性が多いのにふーん。
美人な人が結構いるのに、この世の不条理を感じるねこ。
客入れ：シャッターが降り掛り、なんの場所かわからない廃屋でおなじみのひかり
座。隣の怪しい看板も一部で有名。整理券をもらって、階段になんとなく整列。
開場30分押し。結局、ロビーにきちんと再整列、うーん、無駄にならんでしまった
冷房がない場内は人いきれで暑く、むーんな。トイレあったか、不明、心配な人は
事前にすますのが○。開演前に安全な場所はない、中央に密集せず分散して、と
アナウンスあり。忠告、助言は素直に聞くものなり。さらに、汚れて困る服は着て
こない方が○。
旧作品のリメイクらしい今回。
会場、舞台。15×10m位のオープンスペース。と言えば聞こえはいいけど、全桟敷な
畳座敷。畳は段々とうねっているので、寝転がるわけにはいかず（いないって）
周囲に足場な回廊を巡らし（一部電動コンベア）。天井から、Ｕの字の縄が縦横に
垂れ下がり（横梯子な役割）。4つ角にステージ設置。中央広場な客席の四方＋
頭上で繰り広げられる四面楚歌な体感舞台を形成。早い入場で得することはなし。
お話。とある村の産業廃棄物処理場。ゴミのような姿形の浮浪者が残飯あさり。
そこになぜか若い女。それも前身ケロイドのけろちゃん。なんでやねんと男どもが
群がってると、まてえいと男登場。彼女の兄貴なり。病気もそうだけど、高額の
医療費の借金地獄から逃れようと、この地獄にやってきたとういう。嬉しくもない
地獄巡りなり。唯一の救いはチルチルミチル、青い鳥が確かにいるって（幻覚幻覚
）希望をもっていること。もうなんか、ぐちゃぐちゃにたかられちゃってるところ
に、まてえいと男登場。この村の村長。体や脳に障害ある人を集めては金儲け、
じゃなく、福祉な施設を運営しているという。金がほしんだろう、妹の治療費にと
誘われて施設職員となる兄。予想通り、名ばかりの人身売買組織。古代中国の妖し
い人体改造みたいなことが。女の子の舌を肥大化、舐めれば悦楽な身体技教授して
は、性感ヘルスにうりとばしん。男どもは「イエローマン燭台」（菊灯台だっけ）
として売り飛ばしん。金がほしいしと、反発拒絶しながら体に教え込む人体改造に
没頭する兄。ジレンマに狂ったか、金ほしさか、志願して燭台化、海外輸出。
これで妹も大丈夫と独り安堵。しかし、その頃、妹は薬物で奇形となった体を、
男どもにさらし、ああなんか安らいじゃうな新たに地獄にいて。
タイトルはメーテルリンクの「青い鳥」。理不尽な結末、恵まれの無さで本作に
通じ。もっともこちらの青い鳥は行方不明になっちゃうけど。ミュージカルらしい
ので、歌のシーンいくつかあり。社会派な人情芝居なありげな題材で、チープに
展開する確信犯。
お話より嗜虐万歳プレイに力点。よくやるよな、肉体拷問の数々。虐げられた末
の安息な逆説志向（なのかな、表現の方向は）。なれど、あんまりな脱力、拙い
演技と唄（べ〜ろべろべろの歌とか）にたははと笑うしかないねこ。お客もひえー
と逃げまどっては、力抜けて笑うな、月の満ち引きな反応。脳軟化しそう。
会場の怪しい雰囲気から力を得たか、前回フジタヴァンテ公演より猥雑さパワー
アップ。なかなか、楽しめたねこ。
終演後、嵐の惨状を見つつ、ぽけらんと置いてきぼり観客。疲労感の共有な目線
交換がおかしかったねこ。
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