黒テント第44回公演「ちか眼のカメレオン」
＠下北沢ザ・スズナリ
(1999/10/7-17 13ステージ) 全自由前売3500 当日4000
作・演出：山元清多 美術・演出：平野甲賀 音楽：斎藤晴彦 照明：斎藤茂男
音響：島 猛 舞台監督：森下紀彦 演出助手：南 俊一 舞台監督助手：坂口瑞穂
宣伝美術：平野甲賀(デザイン)、松本大洋（絵）制作：宗重博之、斎藤俊明
出演：
村松克己（刑事課長）、田村義明（警官１）、山下順子（鑑識官・巻き尺）、
平田三奈子（婦警１）、岡薫（婦警２）、
内沢雅彦（ツルハシ (8.9s.11.12.14.16m.17)）、
宮崎恵治（ツルハシ (7.9s.10.13.15.16s.)）、
久保恒雄（シャベル (8.9S,11.12.14.16M.17）、ウェットスーツ）、
愛川敏幸（シャベル (7.9Mm.10.13.15.16s)、ウェットスーツ２）、
福原一臣（浮浪者男Ａ）、河内哲二郎（浮浪者男Ｂ）、
木野本啓（いけないカップル・課長）、松橋道子（いけないカップル・ＯＬ）、
重盛次郎（あぶない２人・工員１）、米田慎吾（あぶない２人・工員２）、
片岡哲也（被害者・カレ）、森智恵子（被害者・カノジョ）、
桐谷夏子（なかよし姉妹・姉）、畑山佳美（仲良し姉妹・妹）、
横田桂子（ご近所・主婦１）、渡辺好美（ご近所・主婦２）、
小林恵（ご近所・主婦３）、牧野宏美（ご近所・主婦４、新人）、
1999/10/8(土)晴れ 7:05-9:05PM(2'00) 最前列より 客席９割(140?人）
客層：老若男女、おじさんおばさんも多い、いい感じに大人な客席。
客入れ：開場開演２０分前。前を十分開けたベンチシート１列、あとは背もたれ付き
階段席。衣装をきた役者が受付、場内整理。婦警さんがいたのには、ほよよ。パンフ
は新聞形式、河川敷の猟期殺人特集。物販なし。
演出家かと思っていた、山本清多。岸田賞受賞後、15年ぶりの書き下ろしとか。
舞台。青いビニールで覆い囲われた床、周囲。取り払ってみれば、ぬかるみ河川敷。
ごみやらあれこれと。
お話。河川敷で死体発見。容疑者の自供あれど、物証？。殺したというカップルの
片方の死体も発見されないし。現場検証、再現芝居が始まる。どたばたと虚実ない
まぜにしながら。果たして、腑に落ちない刑事課長はすっきりとできるのか。
ブラック・コメディ。動機なき殺人の連鎖に、今な不安を伺わせつつ、深みに
はまらせず。ありげなミステリー（カポーティ「冷血」モチーフとか）を達者な役者芝居、
おとぼけ顔の演出でコミカルに仕上げ。唄を数曲挿入、役者のバンド演奏も
忘れず。ゆるめで和むねこ。重く暗いテーマをお芝居ですからな、ほどよい軽さで
仕上げていい感じ。
役者。村松、桐谷さんはさすがベテランな余裕、達者さ。若手も堂々こなしてて○。
［月間一覧］ |