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＠新宿 シアターモリエール (2000/9-15-17 6ステージ)
全自由 前売3,000円 当日3,200円
潤色・演出：康 喜弼 照明：黒尾芳昭 舞台監督：川上大二郎
音響：兒島塁[Ｔ∀NTRYTHM] 小道具：楯佳代子 舞台美術：橋本尚子
宣伝美術：東学[g'Azinc.] イラストレーション：たてかよこ
衣装：木村猛志[A.C.T.] 制作：大村こず恵、安積智子
出演：
康喜弼 [劇団そとばこまち] ：大場 (元漫才芸人、現服役中）
高木禀 [転球劇場] ：近藤（大場とコンビ、現服役中）
山崎樹範[カムカムミニキーナ]：まさお（大場、近藤のマネージャー）
工藤順矢 [TEAM発砲・ B・ ZIN]：山本（大場のファンな看守）
鈴木田竜二[寿団事務所] ：沢田（意地悪い看守）
日詰千栄 [劇団そとばこまち]：由紀さおり
小椋あずき[劇団そとばこまち]：磯野貴理子
安井博美 [劇団そとばこまち]：片平なぎさ
園木桂子 [劇団そとばこまち]：森尾由美
石原正一 [石原正一ショー] ：監督
2000/9/17(日)曇り 5:05-6:40PM(1'40) 後方より 客席満員（90人)
客層：20才代中心、女性過半数。関西弁の方結構。
客入れ：ゆったり結局満員となる客席。中段以降が見やすいとアナウンスあり。
折り込みパンフ。写真付き配役。退屈なときの過ごし方、予定掲載。前座あり。
石原正一司会で、「由紀さおり」童謡コンサート。軽く客を引かせ笑わせながら、
十曲以上をまじ歌い。
そとばこまち康喜弼のユニット。転球劇場＠大阪の宇宙人、高木凛、関東からは
発砲・工藤、カムカム・山崎、いつものお友達な元そとば・石原正一らを集めて
の今回。
舞台。監獄のうす暗い壁がどーん、中央に仕切壁をおいてシンメトリーに二部屋。
よく見ると壁にはうっすらと山水みたい絵。部屋調度。片側にベット、後ろの仕切影
にトイレ便座がある設定、角に机とパイプ椅子。のそれだけ、が当たり前監獄。
鉄格子は装置としておかず、舞台前方が通路設定。前の席だとじゃまっけな
中央壁、うまくないものあり。
お話。独房にもう数年の男（庚）は無口でニヒル。看守（工藤）は秘かにファン、
新聞やら差し入れ欠かさず。となりに新入り（高木）、これがニヒル男と人気漫才
コンビを組んでた相方。ニヒルのはずの男は歓喜豹変。付き物が落ちたように
しゃべりまくり。二人は旧ネタ、新ネタと暇にまかせて、思い出してはやりまくり。
でも、まもなくしゃべることが無くなり、まじに思い出したくもない話題が残るだけ
に。とりつかれる不安。舞台でもらった拍手は本当に芸に向けられたものだった
のか。自分らの罪、蒸発して放火魔や過失致死？でマネジャー殺し。八方塞がり
の果て、脱走決心決行する二人。でもすぐ捕まり、真冬に川泳いだら
死ぬっちゅうねん、あほちゃうか。たはは。これでねたができたね、よかったね。
好対照（ぼけ加減の余裕度）の面白さ、を期待したけどもうひとつ。シリアスな
とこが暗すぎて、乗り切れないねこ。ねた模索の懸命な様がいたたまれず過ぎ。
前後半の明暗、ギャップありすぎ。もっと軽やかな外観としても、内実は表せると
おもうけど、うーん。ちょっと不器用印象。
役者。高木さん。持ち前の飄々としたつかみ所無さがところどころ、面白し。
もっと自由にやらせてあげたいとも思うねこ。お友達達役者は箸休め的に回想
シーンに登場のみ。ちょっともったいない。