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 T∀NTRYTHM(タントリズム)「一人相撲冬場所」

 @大阪梅田カラビンカ(2000/2/21-27 9ステージ)
 全自由 前売り当日共1,500円 21,22は1,000円
 作・演出:佐島 豊 舞台監督:布山裕章 照明:児嶋博之 音響:児島 塁
 装置:加三 修 衣装:田所草子 小道具:大林剛士 宣伝美術:佐島 豊
 制作進行:菊地秀之 制作:タントリズム
 出演:大林剛士、坂口修一、加三 修、田所草子、菊地秀之

 2000/2/26(土)曇 7:05-8:30PM(1'20) 前方より 客席8割(40人)
 客層:20才代中心。男女半々。
 客入れ:屋根裏仕様の狭い劇場。受付時に全員荷物預かりをお願い。大ビニール
 袋と番号札を事前配布。ロビーもまた狭いので正解。入場誘導はきちんと。場内は
 適時、携帯注意など。今回は緩い客席でまったり。と思ったら、カーテンコールで
 回毎の集客と予約数の棒グラフを掲示。頭3日間の割引日以外は確かにピンチ、
 と定量的に納得。物販。劇中「パラパラ」(ユーロビートでの)ダンスを膨らませ
 たビデオ(1,000円)。菊池さんが役造りのため、インド人料理店行った模様を
 収録してるとか。前回公演CD(2,000円)。テクノ好き?。ほか、次回公演の
 割引前売り販売。

 舞台。素舞台。斜になった壁の上手につなぎ服。傍らに椅子、ヘルメット、おもちゃ
 のでけえ水鉄砲。下手壁に小黒板。劇中、案内役の宇宙人が舞台となる場所などを
 書き込み。客席側壁に若手写真家・桑田慎也の桂子風景の掲示。感想ノートもあり。

 お話。とある郊外の住宅地。パラパ星人が見聴した日本人あれこれ、をTV番組で
 紹介するつう趣向。5話5人オムニバス。進行につれて、関連性(と、おまけで
 ダンス人数、刑事のあだ名)が増してく、お楽しみつき。

 乗り良くおばかしてて、さわやか。個性的な若い役者達の弾けるリズム○。強引
 ご都合、飛躍当然の展開がばかばかしくて○。ねたはちょっと変程度のワンアイ
 ディアもの。ちょっと淋しい、捻りがほしい処。けど、ひねっちゃうと持ち味損なわ
 れるだろうし、うーん。今回はいつもと少し趣が違うらしい。通常公演もみてみたい
 ねこ。役者個々については下記。

0額に「パ」と書いたサングラスのひょろり男が前説開始。パラパ星人のTV番組
 レポーター。技術立国、躍進の日本。その日本国民にズームイン(だったかな)。
 と、黒板に取材場所「ハイハイタウン」と書いて番組スタート。

1「うっかり刑事」 出演:坂口修一
 お話。今日もはりきりパトロール。そうは見えなくても、おれは刑事。でも、
 なんか抜けちゃうから「うっかり刑事」。言い間違えはともかくとして、ピストルを
 忘れるのは、いけないぞ。それでもめげずにスマイル。そんなうっかりのある日
 、フィリピンパブへ不正調査。うっかり警察手帳を忘れたけど。つい乗せられて、
 散財。気を取り直して、帰りは終電客が乗り過ごさないようチェックの仕事。住人
 全部の住所と名前一致してる、ってとてもうっかり者とは思えないけど。
 乗り過ごしの人を下ろしてあげ、忘れ物を取りに戻って親切。までは善かったが
 自分が乗り過ごし。がーん。お金がないから、とぼとぼ徒歩。おまけに忘れ物の
 傘まで忘れて、濡れ帰り。とほほ。まあ、がんばりましょう、とダンス。

 高嶋某を彷彿の好青年。素直らしく野性的。元気いい、笑顔かわいい。細かいこと
 抜きに熱演がさわやか。

 パラパ「次は日本の侘びと寂をごらん頂きます。」ナマステ伯爵のカレー屋さん。
 と黒板に。
2「ナマステ伯爵」 出演:菊地秀之
 お話。日本に憧れて、インドからやってきました。カレー屋開業。でも儲からないね
 と怒り顔。と思ったら、急ににこにこ笑いだし。よくわからない人なり。と、表情
 くるくる変わり。ブロークン・ジャパニーズで喜怒哀楽。最初は本格カレーを
 メニューに。でも、レトルトカレーが激安なのに気づき切り替え。日本のテクノロジー
 すごいね。でも、お客こない儲からないね、なぜか!(そりゃそうだ)。そんなある日
 フィリピンパブへ。豚に似た子のことで宗教理由もあって大騒動。居合わせた
 「うっかり刑事」も絡み。まあいいのかなと、お約束のダンスは2人で。

 「GO!マグ」客演以来ねこ。捨て身の飛び道具キャラをしっかり。表情豊かで
 見てるだけで楽しいねこ。
 
 パラパ。黒板に0災で〜無災害継続893日とか書き込み。技術立国の現場に
 ズームイン。
3「ヅラ・ヴェルヴェット」 出演:田所草子
 お話。ヘルメットかぶり、ラジオ体操、安全唱和。なんでOLの私があ、とおねえ
 さん。イライラ姫は不満ぷんぷんに自己紹介。その元は、本社の同期の子が
 イケてる?OL生活をしてるせいらしい。繊維工場につとめ、ちゃり通勤。溜息も
 でるわね。そこに電話。技術課の課長はげ本。なんでってはげだから。それが
 持ち前の技術力でベルベット製のヅラを開発。会社の資材をちょろまかしてて、
 って私が融通してあげてたんだけど。一時は犯罪を犯してまで冒険+社内恋愛
 と思いこんでいたけど。今じゃ、笑っちゃうわね。そこに凶悪事件がおきたと
 「うっかり刑事」。これがはげ本、そっくりで、えー。2人でダンス。

 ややこわもてにきりり。ぽんぽんと頭の回転早そうな物言い。会社で頼りされそう
 で、内容からするとシニカル。ところで、脚がきれい。ふーんとおやじねこ。

 パラパ「NOといえない日本人。取材にNOといった唯一の男を紹介します。」
4「熱い眼差しキャッチオン野郎」 出演:大林剛士
 お話。藍染クリーニング、って名前の印象よくないよな。といまいちの家業のこと
 を愚痴る息子。配達員として、日夜街にでてもあいさつ忘れず。でも、俺の眼差し
 は相手によっちゃ、強力ビーム技。引きつけたくない相手もキャッチオン。どうも
 気まずくてしょうがない。今日は苦手なナマステ伯爵にキャッチオン。50mも
 離れた場所から。遠すぎて挨拶できないし、近づくまで間が持たないし。こまった
 なあ。やり過ごそうかと、すれ違いもOK、ラッキー。でも…。2人でダンス。

 ラフな仕草、攻めの演技。適度に肩から力抜けてるのがいい感じ。

 パラパ。彼もNOといえなかったようです。次は大学入学システムにズームイン。
5「鋼 鉄男」 出演:加三修
 お話。俺、受験生。三浪でもう友達もいない。それより、今やばい状態。通りかか
 った繊維工場で騒ぎ。課長がOLを人質に立てこもり、ベルベットを要求している
 らしい。野次馬根性で見ていたらいつの間にか、現場特攻隊に。え!?、名前が
 堅そうだから?、拳銃も平気だろうって防弾チョッキを渡されても…。だから、
 鋼 鉄男、「鋼鉄男」じゃないって。明日のスポーツ新聞に絶対そう書かれるし、
 降ります。え!?、人質は女性(NO.3のOL)。助けたら、おねえさんとラブラブに
 発展するかも…。って思いこみが激しい、鉄男は妄想。で撃たれちゃう。のを
 うっかり刑事が身代わりに殉職。がーん。でも防弾チョッキで大丈夫。よかったね、
 2人でダンス、のはずなのに何でならないの?。結局、踊って大団円(中途詳細
 忘れたねこ)。
 
 ぼさっとした演技雰囲気と裏腹に、切れるダンスの動きに、ほーねこ。

エピローグ 全員そろいのジャケットに着替え。パラパ星人に何者!と迫り。パラパ
 は地球を爆発すると、ロケットの発射ボタンON。地球からの遊撃ビームは届かず
 もうだめか、南無三宝。ところが、NO.1のお話で無くした傘がなぜか宇宙に出現、
 ビームを増強して脅威を一掃。よかったね。

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