毛皮族「ハンバーガーマシーンガーンホテールボヨーン」
＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2001/10/3-7 7ステージ)
http://www.letre.co.jp/agora/
全自由 前売2000円 当日2300円
作・演出： ナオミ カリフォルニア（江本純子改め）照明：吉岡靖 音響：加藤温
舞台監督：原田譲二 舞台美術：毛皮のダミー 小道具：蕪木久枝
衣装：胡桃澤真里 音楽：汐見太郎［six］選曲：パトリックポルナレフ（歌手）
宣伝美術：DEEP EMOJUN 制作：なしくずし遥と毛皮族
出演：
町田マリー ：マリー（殺し屋、つうか自分がイッテいる美女）
田中貴子 ：労働少女（もんもんとしている子。まこと・妹）
柿丸美智恵 ：まことつばめ（男装の麗人な男）
吉良吉和玖 ：久夫（男娼）、デリシャスオレンジ（刑事？）
市木裕子[B-amiru]：鬼畜系漫画家（掌握するはずがみそっかす）
吉牟田眞奈 ：アシ（漫画家アシスト）
清成慎太朗 ：ボツ男（労働少女・父）
セロトニン瘍子[ゴキブリコンビナート]：ボツ子（その妻）、官能妻
山形涼士[アッパーカット] ：炭坑夫（哲学者）
芳賀孝行[撲殺プロジェクト] ：車掌、刑事リンゴスター、官能男
江本純子：ナオミ（ハードコア・アーティスト）、ナオミイエロー
2001/10/6(土)晴 2:05-4:00?PM(1'50) 最前列より 客席満員(70人)
客層：20才代女性過半数、一人の子、関係者仲間風とさまざま。
客入れ：遅れて入場につき、開場時不明。荷物預かりあり。場内誘導は特になし。
客詰めは1回、内外で詰める幅をｃｍ指定して具体的。最前方は本水以外にも飛んで
くるものあり。白い服装だと汚れが目立つ可能性があるので注意（防衛用ビニールは
なし）。カーテンコールはお客がいる限り続き？、帰るも楽しみながらアンケートを
かくもお好み次第。折り込みパンフ。Ａ５ 4ページ。キャスト、スタッフ、ごあい
さつ。改名についてなど。次回公演。来年5月ウェストエンドスタジオにて
「あばずれ番外地〜オメエのオメコ・イケイケ過激派〜」。物販なし。
旗揚げから気になっていた毛皮族。機会会わず、今回初見。
舞台。中央、機関車前部な黒オブジェどかん。○に卍の怪しいマークつき。左右に
崩れた煉瓦壁、背景は真白。両袖壁はアルミホイル一面ぴかり、手前に赤い扉。
床前方にほぼ舞台幅の側溝。ビニールシートで本水使用としられ。白玉砂利がそこ
かしこにあり、謎。この舞台と客席通路、戸外階段をフルに使用。終演後、開けた
入口扉から周囲商店街に響きわたるコーラスは後引き。
お話。宝塚のカリスマ、ボブフォッシーのセクシーさに偏愛、ガルシアマルケスに
惑わされたような、モザイクサイケ・ミュージカル。労働少女の家族、周囲はちと
いかれてる。親切な車掌はロリコン。ハードコアなお姉さんは今日も唇にパンク
ミュージック。町にやってきたストリッパー？殺し屋？なお姉さん、稼ぎにきた
男娼は結構いいやつ。やっと食料を調達して帰宅も、ユニセックスのクール顔変態
兄貴（女子だっけ？、記憶混濁ねこ）やおいな中世マニア達とパンキッシュ。やれ
やれ。思えば両親もふつうじゃなかった。超肥満でうごくも、セックスもままなら
ず。一発の銃声とともに突然死しちゃったママ。失踪したピロシキ男子、ママを
にくしんでいた、を刑事リンゴスターはいまも追っている。
というわけで、ビートルズを鼻歌されちゃう始末。クール兄貴・つばめの回想。
学生運動に参加したあのころと悲恋。青春と言えば、ビバリーヒルズ、でも舞台は
香港。ロリ車掌と労働少女の出来事、瀕死の少女を特別処置で救った車掌。京都弁
の怪しい教会シスター達は、ストリッパー？殺し屋？マリーを目の敵。そんな
マリーに労働少女はガンを飛ばし、ガチンコ勝負。そんなころ、変態兄貴はといえば
地下の石炭備蓄倉庫、石炭に埋め込まれた二人（両親？）の云われとか労働少女ら
に語り。（ここらで休憩。ＧＧフェス反省会再現）マリーはバイブ椅子でいい気持
ちの処を苦境にあると勘違いされ、緊縛とかれたことに怒り。女囚さそりと勇み、
パンク姉さんと勝負。マリーは実はスパイ？、その追想劇。追想といえば、変態
兄貴の失恋話しと帰りい。石炭の雨が降る中、もうなんだか大レビュー大会〜
エンドレスの客だしカーテンコールへなだれ込み。
バカ爆発、エロ発散、趣味趣味の限りがおもしろいなあ、ねこ。冒頭、乳首に★で
半裸女子と男子で踊り狂い。野放図なおばかさに微笑みねこ。宝塚とかパロのポン
コツぶり、対決、駆け引きのむやみな熱さ、情熱的な追想のおセンチさ、歌唱の
浸りきり、とかいちいち過剰にムーディ。そんな場面を意味、脈略不明ながら勢い
ある台詞で畳みかけて独特のグルーブを生み。混沌と激情なアングラ復古の趣。
バカはすれど、独特美意識はしっかりあり。バカとムーディとのギャップを巧く
笑いに繋げて、確信犯。全体、理解不能ながら、そのへんてこさが面白い、最近
じゃ群を抜く印象の強さ。次回公演が楽しみねこ。
役者。女子が女捨てたり、拾ったりと大奮闘。男子は大人しめ、がんばってね。
町田マリー。オーラ感じさせる美形。狂っても好き、な愛らしさ、エロさ◎。
江本純子。暴走機関車、小ぶりの。独特の言語（だけじゃないけど）感覚に、
ふーんねこ。
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