毛皮族 第５回公演「エロを乞う人」
＠中野 ウエストエンドスタジオ(2002/5/8-12 8ステージ)
全自由 前売2500円 当日2800円
脚本・演出：江本純子 照明：吉岡靖 音響：加藤温 舞台監督：西廣奏
舞台美術：西廣奏と毛皮のダミー 小道具：清水克晋、松浦孝行 衣装：胡桃澤真里
帽子：江本純子趣味の世界 宣伝美術：江本純子努力の世界
制作：田中レナ、対馬淳子
出演：<二幕>
原口洋平 ：中国の郵便屋さん・顕蝶ケンチャウ
和倉義樹 ：小山田晴彦（パイロット）、<鬼看守・亀頭>
町田マリー：ユカ、<女囚777>
染谷景子[シベリア少女鉄道]：顕蝶の恋人・美淡ピータン、花屋の少女・満子、
<女囚ミサ>
山崎和如[ベターポーヅ]：水兵さん、<神父さま>
飯野美穂子：水兵さんの恋人、ウェイトレスレモンちゃん、<女囚レモン>
佐々木幸子：ロバ女、<女囚ロバ>
市木裕子[B-amiru］：ホイコーローばあさん、アキコ、墓堀り男・甲、<女囚901>
柿丸美智恵：チンゲンサイばあさん、カキコ、墓堀り男・乙、<女囚801>
江本純子 ：モッドガル、モッドボイ、<女看守羅針盤>
2002/5/12(日)晴 1:37-4:02PM(1'27+50=2'17) 中段より 客席満員(110人)
客層：20歳代中心、男性7割。ときどきおじさん。
客入れ：整理番号順に整列入場。開場時に30〜40人ほど、20分ほどで満員。荷物預か
りは入り口であり、受け渡しも混乱なし。適時空席に誘導、奥の壁際詰め、軽く1回
あり。張り出し舞台際に桟敷1列、後方雛壇6列。座布団がもう1枚ほしかった、
お尻薄肉のねこ。開演7分押しと標準。前説？なスピードルズと麗人の歌と客席ダイブ
あり。ちなみ、カーテンコールは３回でやめ（約10分)
折り込みパンフ。B5 4ページ。配役、スタッフ、軽い挨拶、予定掲載。
次回公演。8/28-9/1「ザ☆DEBIT MINCING Rabbitカフェー」（超仮）＠駅前劇場
物販なし。
公演のたび、絶賛非難共にごーごーの趣味趣味劇団、新作。土曜は昼夜公演間に主宰
ワンマン歌謡ショーまであって、これでもかサービス。
舞台。真ん中にでべそな張り出しステージ。冒頭は潜水艦ハッチな窓つき、衝立を
おき。取り去ると、前方床に隠されて水槽、後方に下に小部屋の中二階ステージ。
色合いは白基調。
お話。「ハンバーガー」よりお話が立ってる。けど、記憶がだいぶ飛んでて、つうか
観てる時も？で、一気通巻に筋書けず、困ったねこ。と滅裂となったことをお断り
して、以下。
前座。スピードの曲を歌う女性四人組「スピードルズ」。客席に数回ダイブ、された
前列男子は嬉しい悲鳴。続いて（なに歌ったかなあ）かっこいい麗人（江本）の歌。
エロ第一幕。
ユカ（町田）は退屈、水兵さん（山崎）と一緒に潜水艦からお外にでてく。月間プレ
イボーイ・カバーガールな、ぽろり乳首にバニーマークな、女の子達のレビュー。
黒レザー・セクシー軍服のモッドガル（江本）は、ヘリコプターの縄ばしご趣向で
アクロバチックに逆さ吊りで歌い。ラストは赤い花びらを舞台に舞い散らし。
一方、中国の郵便屋さん（原口）は地味に仕事中。 恋人のピータン（染谷）は退屈
なのか、気の無い彼に絡みまくり。怪人スタイルの自称パイロット・小山田晴彦
（和倉）はユカを探している様子。キチガイ女、喧噪キャバレー、脱力ボーイ、暴力
ざた、らの一悶着あり。ユカはペンパルと文通中、でも手紙がこない。フリーＳＥＸ
の歌なぞ歌い、鬱憤晴らし？。水兵さんは思うところあって、「生林檎」と逃走。
中国の郵便屋さんのもと、白目をむいた蟻のような鹿のような、ロバ女（佐々木）が
やってくる。父親はケンタウロス、ロバ女と呼ばれておるが違う！！、なんとかの
神様じゃ、とか電波系の人？。言ってることが支離滅裂な上に、態度が無意味に高圧
的で最悪。でも、手紙を託されたからにはと、届けに村をでる郵便屋さん。手紙と
いえば、水兵さんはゲイシャガールに恋文など。パイロット姿の自称パイロット・
小山田晴彦はユカに接近中。パイロットの仕事、好き好きすっぽんさと自慢。男装の
鬼・モッドボイ（江本）とつるんで、悪巧みか？。
カフェテラス。侍女のアキコ（市木）、カキコ（柿丸）とお嬢様ユカは退屈。妊婦の
アキコ、赤ん坊なんてチ◎ポとって食うだけのためつくったと、イカれた会話。
ユカ、くるみ割りを強要されて気絶。
花屋。自称神様のロバ女、みたいな地味ななりの女（佐々木）が手紙を届けに来る
（だったか、中国の郵便屋さんはどうした？。うーん。）ハムレットドラマとか、
コブラとか、乱入。アーメン・ザーメン・丸金ザーメン星３０点と唱え、と以下、
えんぺ一行レビュー星評価趣向でいろいろ評点。自分の劇団作品に手前みそで満点
つけて、こっぱずかしい。怪人スタイルの小山田晴彦、ユカを殺す。結局、ストー
カーみたいなものだったんですか？。死ぬ、けど手紙を読みたい、がユカの最後の
言葉（だっけ）。
エロ第２幕。
監獄、女囚監房。みそ汁と昼のおかずをめぐって女達のバトル・蜜柑ファイト。
勝負は腐った蜜柑が浮いた水槽上での引っ張り合い、落ちたら負け。作業？なのか、
なぜかパンツ一丁で脚立に上がり、胸ぽろり。食事時間となれば、食器を鳴らして
歌三昧。姉貴分女囚ミ777（町田）、妹分の女囚ミサ（染谷）とにんじんをめぐって
一悶着。支離滅裂な女囚777。訳わかんないっスよ、勘弁してと疲れる女囚ミサ。
その頃、神父さま（山崎）は誰もこないよー、と教会でさびしんぼう。鬼看守・亀頭
（和倉）と女看守羅針盤（江本）はつるんで、神父さまとばか話。誇り高い女囚ミサ
は、看守のザーメンメニューにだまされてしまう。女囚777は女囚ミサになんか怒り
、蜜柑ファイト。でもって、男気な女心の歌をムーディに歌う、女囚777。
女囚レモンと女看守羅針盤は立場を超えてラブラブ。鬼看守・亀頭（小山田晴彦だっ
たか？）が横やり、レモンを連れ去っていく。虐げれる日々に女囚ミサ、羅針盤の
もつ、なんとか秘密アイテムがあれば最強なのと悔しい。でも、宇宙の神秘を知って
しまったら、体力ダウンと戒め。（なんでだったか）神父さまのもとへ女囚達は行進
して向かう。その頃、水兵さんは生林檎に囲まれて、ひとりぼっち。看守達は女囚達
に囲まれ、銃撃戦に。スニーカーブルースを歌いながら、女囚を倒していく看守
（小山田晴彦だっけ？）。激昂した女囚777は、下衆野郎な看守を殺す。もう一人の
男看守（小山田晴彦だっけ？）は中国の郵便屋さんの紙ヒコーキが当たり死亡。
郵便屋さん、たむけの花を。紙ヒコーキの先には梅毒が塗ってあったのさ。大々円。
水兵さんはといえば、待ちすぎたせいか、すでに白骨と化していたのでした。
はっちゃけてて楽しい、江本さんの才能が眩しいねこ。やりたいようにやるな志ある
舞台○。荒くれの中、麗しく光る美意識○。でも、ステージング、役者の技術△。
初期・大人計画で役者のへたさが得体知れない魅力となったよな、逆効果は毛皮族
に望めないと思うねこ。物語本来の魅力と演出の面白さが前面にでて、それが良く
分かる今回。客演の山崎さんが光って、効果確認。腕のいい職人には、いい道具を。
役者大事は判るけど、巧者の客演を増やすとか、試みてほしいと思うねこ。
役者。山崎さん。過剰なステージに終盤ふらふら。それも魅力で美味しい持ち味○。
染谷さん。ご機嫌斜めのかっぱ顔、プリティ。ほか、いつもながら、美人でかわいい
女優ぞろい。観てるだけで嬉しいねこ。
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