五反田団「動物大集会」
＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2002/9/16-18 6ステージ)
http://www.agora-summit.com/
全自由（整理番号付） 前売当日共 1500円
作・演出：前田司郎 照明：岩城保、松本明奈
制作：西田麻耶、端田新菜
出演：
台本には役名でなく、番号で記述され。
兵藤公美[青年団] ：１（部屋の間借り人、動物を預かり管理中）
増田亜紀子 ：２（流されやすい？。足の裏に顔を描かれる）
川隅奈保子[青年団]：３（いろんなものに顔を描く）
端田新菜[青年団] ：４（通称キャサ、近く引っ越し？）
2002/9/16(月祝)小雨 3:36-4:49PM(1'13) 中央前方より 客席満員（100人）
客層：20-30才代中心、コアな小劇場ファンと演劇関係者、役者お友達が多そう。
客入れ：ちっちゃいイラスト入りチケットが○。荷物預かりあり。整列はなく、
１０番づつ読んで入場。コの字のスタジアム客席（３〜４段、椅子とベンチシート）
前方のが観やすくて○。折り込みパンフなし。物販。台本(B6版 500円 手作り冊子
）過去公演のも販売。
初見ねこ。97年旗揚げ17作上演と、とっても多作。手書きのやる気なさそうなチラシ
だらだらした内容。暗に相して綿密な稽古の結果という、噂。など気にはなっていて
も、平日上演ばっかで機会がなかったねこ。待望の今回。
舞台。2畳ほどの中央にポテトチップスやジャンク菓子の山。後ろ側に万年床。周囲
(壁際設定）に段ボールでつくった、小動物「ケージ」がぐるり取り囲み。空気穴、
なんかぽい配管、小窓とか個々図画工作に作り込み。「毒」の張り紙が不気味つうか
ユーモア。上手奥があいていて、入り口(几帳面に振りで表現）廊下につながる設定。
お話。女友達四人が久しぶりに集まり、どーでもよさそうなことや近況みたいなこと
をだらだらとおしゃべり。ほとんどごろごろと寝転がりで、お菓子食べながらで。
預かっているという、マイクロ猿を謝って逃がしたり、一部で大騒動。見た目の事件
といえばそんくらいで。
そんな人がそんな風にしている世界を描く細密画。つくりこんだリアリティに感嘆、
興味津々ねこ。とりとめない女性会話に終始。食べて寝転がり、名前で呼び合わず、
断片でなんとわな進み、でも突っ込み忘れずの親密。男性が脚本として書いたなんて
、ありえないような、いかにもありげさ。曖昧さの中、感情がぽつぽつ現れては消え
、関係性と個々人の内実をうっすら伺わせてく。物語性よりも、折々の人のありよう。
見るものの共感を呼び、自らを含めた物語を想起させるよな、役者のリアル。
それって演劇そのもの？と、既成から離れて、核心な試みにふーんねこ。
注文。喫茶店で1時間超おしゃべりして平気平和なよな、ミクロコスモスにちょっかい
を掛ける、邪心な外乱ひとつまみがほしいねこ。主宰で役者の前田氏がその役目を
負っているのかしら。土日上演とも、次回に期待したいねこ。
役者。日常近接過ぎて、すげえやりにくそうな演技を6ステージ、しかも毎回食べま
くり。難行苦行を表に出さず、だらだらを演じてるのかと思うと、泣けてくるねこ
（泣いてもしかたないが）。兵藤さん。きりっと姉御、照れ隠しが妙にかわいい。
増田さん。なんか男らしい、不器用でお馬鹿なとこもそんな愛嬌あり。川隅さん。
かわいい、かっこいい。端田さん。ハムスターのような愛らしさあり。
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