小林賢太郎プロデュース K.K.P.#2「Sweet7」
＠大阪上本町 近鉄小劇場（2003/7/10-13 6ステージ）
http://www.kintetsu.co.jp/theatre/
＠下北沢 本多劇場 6/27-7/6ステージ
全指定 前売4000円 当日円
作・演出：小林賢太郎[ラーメンズ] 音楽：anonimass 舞台美術：NIELSEN
舞台監督：野口毅 照明：大迫浩二、岩崎美緒 音響：寺澤信
スタイリスト：伊賀大介 アシスタント：豊田竜太 演出補：山田祐香
ポスター・フライヤーデザイン：good design company 制作：稲葉哲也
主催：産経新聞社事業部
出演：
片桐仁[ラーメンズ] ：ジャクズレ（ケーキ以外なら何でもつくるパティシエ）
久ケ沢徹 ：新井（プロレス好き、ケーキをつくらないパティシエ）
犬飼若浩 ：毛利（地味でクールなパティシエ）
野村知広 ：瀬込（セコム。新人パティシエ）
森谷ふみ ：ひろみ（ケーキ屋・七日堂の二代目オーナー）
西田征史 ：鮫島（売れっ子パティシエ）
平田敦子 ：瀬込ヘキル（セコムの母親）
室岡 悟 ：室岡（サラ金取り立て人）
小林賢太郎[ラーメンズ]：（なんとか）牛乳配達員
2003/7/13（日）雨 6:03-9:01PM(83/休17/68) 後方より 客席超満員（480人）
客層：ほとんど20才前後の女子。男子は1割未満。
客入れ：当日券詳細不明。いつものよう、壁際段に10人ほど腰掛け。カーテンコール
は何回かして、延べ11分。折り込みパンフ。Ａ４ 1枚にケーキ造りの話。
物販。ポスター1000円。Ｔシャツ（箱入り 4000円） ほか。
違いがわかるお笑い好き女子に人気のラーメンズ・小林賢太郎Ｐ、第二弾。
舞台。ケーキ屋さんの作業場（厨房）。薄茶レンガと緑青タイルのレトロなつくり。
正面に高く道具棚、流し場。上手側、幾段か上がって、アールデコ風の明かり取り窓
付きドア。傍らに手洗い場。転じて、下手端。ポリバケツやらあって裏口？へ繋がり
前方、中央から上手に作業台、傍らにワゴン。上手壁際に金属扉のオーブン三段、
小さな作業台の上になんか調理用のマシン。転じて、下手は休憩場所。Ｌ字においた
古びたソファとテーブル。壁際ロッカーにプロレス写真となんかポスター貼り付け。
お話。町のケーキ屋、父親の跡をついで娘が経営。売上ぜんぜん伸びず、起死回生と
新メニュー発案がため、臨時休業。表向きは新装開店準備、期限は１週間。
パティシェ達といえば、ケーキづくり以外には技を振るう芸術家、およそケーキを
作ったことがない肉体派、寡黙に地味なケーキをつくる職人 とおよそ期待できず。
せめて職人にがんばってもらおうと、彼の経歴を詐称、若い職人を騙して助っ人に
採用。ばれて、辞めるところを契約で縛り、おまけになにがよいのか気に入ったらし
く、採用継続。ケーキづくり以外のことに気をとられたり、若い職人の母親の勘違い
で大騒ぎしてる間に毎日が過ぎ。おまけに、ライバルのケーキ屋が乗っ取りを企むけ
ど、相手の倒産に救われ、和解ぽく収まり。いい話になりそうだったけど、若い職人
に母親が倒産した店を買い与えて、一転ライバル出現。なんだかなあ。
往年の少年ギャグマンガのパターン。等身大キャラと物語に、奇天烈ギャグキャラが
訳もなく絡む趣向。古典だとマカロニほうれん荘とか。今回、ちゃちゃを入れまくる
二人上手の片桐、久ケ沢はさしずめ、きんどうさん（そのまんまかも）、としちゃん
（よく語るけど）か。もっぱら、二人のおバカ演技に期待と気をとられてたねこ。
物語は無理やりっぽく、転がりまくり。新人がんばり再生ものとか、べたにせず、
結構シニカル展開。部分部分にいい話をいれるけど、胡散臭さなく、結構まじめ顔。
小林賢太郎のいろんな面をさらっとみられる、という印象。
役者。キャラ芝居とシチュエーション芝居とごっちゃ。片桐さん。声でかい、持ち
キャラまんま。久ケ沢さん。苦みばしったバカ演技が素敵。平田さん。陰鬱すだれが
入った時の顔（(C)ちびまるこ）が怖くて笑い。自由に舞台で泳ぐ様がキューティ。
室岡さん。うざったい演技をこれでもかとして、逆に清清しい。
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