[ホーム]［月間一覧］（本ページは劇団項目が出来次第、そちらにリンクします。）
＠浅草寺境内仮設劇場 平成中村座（2003/10/2-26 25ステージ）
全指定前売り当日とも 松席（1階平場）12600円 竹席（1・2階）12600円
梅席（2階）9450円 桜席（2階）8400円 お大尽席（2階）31500円
一．弁天娘男女白浪 べんてんむすめめおのしらなみ
浜松屋見世先の場 稲瀬川勢揃いの場
作：河竹黙阿弥
出演：
七之助：弁天小僧菊之助
市 蔵：南郷力丸
扇 雀：赤星十三郎
勘九郎：忠信利平
弥十郎：日本駄右衛門
二．本朝廿四孝 ほんちょうにじゅうしこう 奥庭狐火の場
福 助：八重垣姫
三．人情噺文七元結 にんじょうばなしぶんしちもっとい
口演：三遊亭円朝 作：榎戸賢治 監修：落語三遊派宗家
勘九郎：左官長兵衛
扇 雀：女房お兼
七之助：手代文七
新 悟：娘お久
市 蔵：鳶頭伊兵衛
弥十郎：和泉屋清兵衛
福 助：角海老女房お駒
2003/10/17(金)晴 4:15?-7:52PM(69/休20/31/休20/75) 2F下手 客席超満員(840人)
客層：中高年過半数。女性8割・着物率2割。男性スーツ率4割・着物数人。
客入れ：遅刻したので開場時状況不明。上手立ち見満員、下手不明。補助椅子を含め
て、まんべんなく塞がり。お大臣席は中年女性二組、着物一人。気温がやや低めのため
二幕あたりから冷えはじめ、でも大丈夫。観劇セット2700円は筋書1500円を先に買っ
てしまっても、差額で購入可とのこと。カーテーンコール1回、顔見せのみ。
終演後、江戸町「奥山風景」は既に店じまい、仲見世通りも寺前はほとんど閉店で
淋しいねこ。
演出の昼、役者芝居の夜な、今年の平成中村座。中村屋スタンダードがそろい踏み。
・弁天娘女男白浪
舞台。呉服屋店頭〜河原土手。
お話。麗しい武家娘に化けた弁天小僧菊之助は、呉服屋・浜松屋をゆすりたかり、
し損じても悪びれず。それも悪巧みがため故。盗賊五人男、稲瀬川に勢ぞろい。
江戸前の渋色役者勢揃い。七之助・弁天小僧。線の細さに不満のうるさがたもあろう
けど、ねこには薄刃ナイフな切れ味やよし。啖呵の一瞬間の鋭さには目を見張るもの
あり。勢揃いでの稚児上がり…台詞が納得の美形はいうまでもなく、目に嬉しい処。
・本朝廿四孝 奥庭狐火
舞台。お庭。上手に諏訪神社分室な社。
お話。上杉謙信の息女八重垣姫。恋人・武田勝頼の危機に、霊力を持つ兜を届けよう
とするが…。
伏し目がちのムーディ赤姫、妖しの狐憑き人形ぶりと一粒で二度美味しい。気迫の
こもった演技、切り替えも鮮やかで◎。子狐の子役君が愛らしく、お姉様達の母性
本能をくすぐりまくり。
・人情噺文七元結
舞台。貧乏長屋、揚屋、大川沿いの道など、リアルな江戸風景。
お話。年が越せなくなり、娘は自らを吉原に身を預ける左官長兵衛。身代の５０両を
身投げしようとした手代文七へ与えたと聞いて、女房お兼は激怒する。
心のこもった人情芝居、上出来。勘九郎・長兵衛のいじましさと誠実さには、愛情と
感動を覚えるねこ。扇雀・女房お兼とのぱたぱたぶりが楽しい。角海老女房・福助の
気骨ある物言いに、惚れましたですねこ。
昼(10/13の実測)
加賀見山再岩藤
11:00-12:00
幕間20分
12:20-13:43
幕間15分
13:59-14:16
夜(10/17の実測)
弁天娘女男白浪 16:15-17:24
幕間20分
本朝廿四孝 奥庭狐火 17:44-18:15
幕間20分
人情噺文七元結 18:35-19:50