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 大阪松竹座 十月大歌舞伎 夜「夏祭浪花鑑 N.Y.バージョン」

 @なんば 大阪松竹座(2004/10/2-26 25ステージ)
 http://www.shochiku.co.jp/play/
 全指定 特別席15750円 一等席14700円 二等席8400円 三等席4200円

 夜の部
 平成中村座ニューヨーク公演凱旋記念 夏祭浪花鑑 なつまつりなにわかがみ

 勘九郎 :団七九郎兵衛、徳兵衛女房お辰
 橋之助 :一寸徳兵衛
 亀 蔵 :大鳥佐賀右衛門
 笹野高史:三河屋義平次
 七之助 :傾城琴浦 
 弥十郎 :釣船三婦
 扇 雀 :団七女房お梶

 N.Y.公演 米国俳優2?名

 2004/10/8(金)雨 4:30-7:36PM(1'54/休30/38)3F上手 客席ほぼ満員(1000?人)
 客層:老若男女、お友達連れ、家族連れ結構。おっちゃんも結構。
 客入れ:当日券不明。一幕見の案内掲示なし。中村座帰国凱旋、つうことで星条旗
 と日の丸を入口に掲揚。N.Y.のポスターほか掲示。チラシ配りの瓦版売りが路上に
 でるのはテント公演と同様、口上があったか未確認。
 1Fロビーに、スペシャルバー メルシャン ジャップ開設。フランク・シナトラ
 をBGMに、勘九郎(となぜか仁左衛門)カクテル(1000円)ほかアルコール類、
 日替わりスープなど提供。特別席は最前の桟敷3列、泥水についてお断りの掲示あり。
 ほか物販。番付パンフ2000円。ちと高めなのはご祝儀相場か。
 カーテンコール、1回4分。テント開けができない劇場につき、鏡を使用。これを
 使ったカーテンコール趣向に笑い。
 
 平成中村座公演以来の大阪、夏のN.Y.演出・大阪バージョンでの上演。

 舞台。背景をむしろ壁として江戸雰囲気。転換で裏方わらわらとみせたりの
 お楽しみは同様。ラストのためにあるといっても過言ではない串田演出。
 テント(劇場)開けができない、ていうか道頓堀に落ちちゃう?当地では、常と
 できず。代替えとして奥行き感を出すため、鏡を使用。小道具や仕掛けが楽しい
 芝居なれど、初見の人は3階席を避けたほうが○。仕掛けの種がみえちゃって
 50%減につまんないから。平成中村座の2階まで演出なんだなと改めて思うねこ。

 お話。大阪の任侠が主人がために、舅を殺してしまう。
 
 ライブ感あり、トリッキーな遊びありと、繰り返しも楽しめる舞台。勘九郎、
 橋之助はいいコンビぶり。きりっと粋に男前、二人ともみずみずしくて○。
 舅役・笹野さんの悪たれぶりは大阪の客も大受け。体当たり演技にカーテンコール
 の拍手も最高。女房お梶役・扇雀。肝っ玉姉さん、もうちと色気がほしいとこも。

 
 星条旗や海外評論パネルあり。   客入れや幕間の特別席は役者往来。

 

 以下ねたばれ、N.Y.演出・大阪バージョン。

・冒頭、スッポンからショーアップ スーツの白人と一緒瓶をもった黒人俳優が
 登場。ついて来ちゃいましたと日本語で二人、コントなやりとり。
・前半1/2は、転換の合間に、英語と日本語であらすじやら、説明あり。

・テント開けの替わりに鏡は前述。さらに舞台幅一杯にスクリーンを降ろし、映像
 投影。舞台〜緑地映像(セントラルパーク?)へ駆け抜け、さらに市街へ突入。
 N.Y.市警との追いつ追われつのロケ映像を、横6面マルチスクリーン・2人の顔
 アップと全体模様などでみせ。映像は綺麗、スピーディで小気味よいもの。BGM
 は、フランクシナトラのニューヨーク、ニューヨーク♪。
 で、大ラスはヘリコプターな轟音とサーチライト、パトカーのサイレン。追いつめ
 らた二人に向かって、ポリスマン達8がフリーズ!とピストルをむけて、終幕。
 本日これきりと口上。南警察署のパトカーがもしや登場と期待したけど、それら
 装置はなし。

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