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＠大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(2005/6/25-26 3ステージ)
http://www.umegei.com/main.html
全指定 前売当日とも7500円
ツアー工程下記
原作：スティーヴン・キング 脚本：サイモン・ムーア(白石加代子×市村正親・98年舞台と別版とか）
翻訳：常田景子 演出：松本祐子[文学座]
美術：松井るみ 照明：三上良一 音響：井上正弘 衣装：宮本宣子
メイクアップデザイナー：馮啓考 アクション：渥美博
舞台監督：粟飯原和弘、成井正光 演出助手：中野志朗 プロデューサー：中澤希六
企画・製作：（株）コマ・プロダクション http://www.komapro.co.jp/index2.html
主催：読売新聞東京本社
出演：
渡辺えり子[宇宙堂] ：アニ―
小日向文世 ：ポール
2005/6/26（日）晴 12:06-2:26PM(64/休16/59) 中段上手より 客席満員（900人）
客層：女性8割、中年層よりに幅広く。
客入れ：当日券詳細不明。補助いすなど見あたらず。客入れでストーンズとか、
往年ロック。スズカツ演出かと思ったねこ。
物販。パンフ(B5 22ページ 800円) 内容程良く、良心的な価格設定○。役者へ
お友達・勘三郎、三谷幸喜からの寄稿あり。 カーテンコール3回2分。大阪らしい
暖かく熱心な拍手多数。
有名作の舞台化。92年イギリス初演、本邦では98年上演。今回、原作脚本の改訂に
あわせ新翻訳。演出に文学座のホープ・松本祐子、出演はなんか頷けの２人にて。
舞台。古びた洋館の二間を左右、間の壁を破って置き。ハの字壁と下がる天井で
奥に狭く、ちと歪んだ構図をみせ。松井るみ、お家芸。上手半分、円弧に配された
広い窓、下には人形とか雑貨。冬ともなれば窓脇に雪がついていたりと細やか。
上方、天井を破って入り込んだかのような枯れた蔦が下がり。床はニス色のフロー
リング、調度は机、収納棚くらいと殺風景。ポールのベットは前方に常駐。
下手半分。奥にアーチ窓の玄関戸、上手側に階段と２階廊下、下手壁際に電話、
椅子、間にキッチンドア。最前は棚一面の収納部屋を壁をやぶってみせ。
お話。大衆人気「ミザリー」シリーズの作家ポール。心機一転、ミザリーに死を
与えてシリーズ完結、実験的な新作を書き上げ。出版社に届ける途上で事故。
雪深い一軒家に住むアニーに助けられて九死に一生。実は彼女、偶然にも看護婦
そしてポールの熱狂的なファン。これがとっても癇癪持ち、ミザリーの死を知って
逆上。極まって、ポールを監禁、ミザリーの死を無かったことにする新作執筆を
ポールに強要する。やむなく引き受けるポール。しかし、作家のアイデンティティに
固執、たびたびアニーに意地悪な仕打ちを試みる。ミザリーにそしてポールに
恋してはいても、狂う自分を止められないアニーは怒り、苦しむ。２人の七転八倒は
暴走するにつれ怖く、可笑しく、悲しさを増していって…。
たまんない恋の話としての「ミザリー」。精神を病んだ、でも心根はピュアな女の
悶絶愛。その怖さ、悲しさをじっくりと繊細に描いた印象。アニー役・渡辺えり子
さんは一心同体、取り憑かれたような演技。聡明で真面目、実は不器用で夢見がち
な彼女の持ち味がそっくりとはまり。怖い、ヒステリックに可笑しい、だけでは
ないアニーへの共感がしみじみと伝わり。ポール役・小日向文世さんは意地悪な
ほど賢く、腹が立つほど破綻のない演技。アニーのが馬鹿見てる風で、彼女の怒り
も頷けな。
演出は細心の心配り。変わらない屋内と移ろう窓外の季節、風音ら細かな音効、
暗がりより闇を匂わす灯火、小道具使い、など。そして原作と異なるラスト。
辛すぎる現実（苦しい恋）と夢のような幕切れ（ラブリーまたは孤独の共鳴）。
演劇らしさに微笑みつ、崖っぷちな傷ましさに胸迫るものありねこ。
ツアー日程
＠かめあり リリオホール 6/3 1ステージ
＠神奈川 県民共済みらいホール 6/5 1ステージ
＠茨城 つくばカピオホール 6/7 1ステージ
＠山梨 韮崎市文化ホール・大ホール 6/9 1ステージ
＠静岡 長泉町文化センター ベルフォーレ 6/11 1ステージ
＠静岡 大井川町文化会館 ミュージコ 6/12 1ステージ
＠新宿歌舞伎町 シアターアプル 6/14-19 9ステージ
＠香川 サンポートホール高松 大ホール 6/23 1ステージ
＠大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 6/25-26 3ステージ
＠長崎 長崎市民会館・大ホール 6/28 1ステージ
＠東大和 ハミングホール・大ホール 7/1 1ステージ
＠広島 はつかいち文化ホール さくらぴあ 7/3 1ステージ
［月間一覧］