メジャーリーグ サンシャイン劇場 開場20周年記念公演 「ミザリー MISERY」
＠池袋・サンシャイン劇場 (1998/3/13-29 20ステ)
全指定 前売り当日S-8000 A-5500 B-3500
原作：スティーヴン・キング 脚本：サイモン・ムーア 翻訳：常田景子
演出：鴨下信一 美術：島川とおる 出演：市村正親、白石加代子
1998/3/19(金)晴れ 2:05-4:20PM（休憩15) 中段より 客席7割？(600？人）
客層：老若男女。おばさん、おじさん中心に幅広く。女性８割。
客入れ：当日券開演２時間前。B売り切れ。S,A50席ほど。ソワレはS席のみ。
舞台。重厚な壁のログハウス。上手、窓から舞う雪。壁には剥製やらで伺える山鹿
の生活。中央にベット。下手に暖炉と名残の焼却炉？。下手と中央は回り舞台構造
役者の移動で母屋の中を見せていく趣向。結果として、広くて奥行きある舞台にし
て○。
お話。著名なロマンス小説作家のポール（市村）は、人里離れた町から書き下ろし
原稿を携え、帰路の途中、交通事故に。助けたのは元看護婦のアニー（白石）。彼
女はポールの小説「ミザリー」の熱狂的ファン。ポールは骨折の激痛を抑えるため
、４時間？ごとに薬を飲まなければならない。これが悪夢の始まり。アニーは爆弾
な癇癪持ち。危険な彼女が大事のヒロイン「ミザリー」が殺されたことを知ったこ
とから･･。
哀しい、けどおもしろ恐いお芝居。イカレタ、アニー。その異常さの中、虐げられ
てきた、思うほどに叶わない孤独な姿あり。ただのエキセントリックなホラーじゃ
ない裏打ちがキングらしくて、○な舞台版。アニーは、ミザリーとその作家ポール
を純粋に愛し、独占したいと狂気の沙汰。するほどに離れるポール、迎える悲惨な
最後。共に小説創作で接点をもつ後半や、酷くいたぶる時も麻酔、アフターケアを
ちゃんとする人間味もみせるだけに、哀しさ一層ねこ。
面白さ。アニーのなんでも過剰反応。思わず笑っちゃうねこ。狂っていても、論理
的なのがなんかおかしい。受けるポールのお間抜けな、それも大真面目に受け答え
する姿にくすくす笑い。ラストは類型な恐さなれど、殺しても死なないようなアニ
ーの逞しさを思わせて、にたり笑いねこ。音楽。べたなホラー物してて△。
役者。意外さとやっぱり演技が楽しめる二人。白石さん。浮足だってる違和感、恋
してる少女のようなかわいさと、それがための不気味さあり。高じての狂気は堂に
入ったもの。市村さん。動きがない、つうかできないストレス演技を熱演。朗読や
怒りの押し出し強さ○。カーテンコール。ちゃらにするお芝居のお約束な楽しさあり。
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