＠新大久保 東京グローブ座(2006/7/13-18 8ステージ)
http://www.tglobe.net/
全指定 前売り当日とも S席 4,800円(1･2階) A席4000円(2階脇･3階前列)
B席3500円(3階後列 当日のみ) 子供 3000円(中学生以下･各席同料金)
作：ウィリアム・シェイクスピア 翻訳：小田島雄志 脚本・演出：山崎清介
照明：山口暁 音響：角張正雄 美術：岡本謙治 衣装：三大寺志保美
演出補：小笠原響 舞台監督：工藤静雄
殺陣指導：戸谷昌弘 小道具製作：和田みゆき
写真：石川純 宣伝美術：市川きよあき事務所 イラスト：100%ORANGE
制作：峰岸直子ほか 提供：松下電器産業株式会社
主催：華のん企画 http://www.canonkikaku.com/
文化庁芸術創造活動重点支援事業
出演：
山崎清介 ：グロスター公リチャード、人形（リチャードの左手)
伊沢磨紀 ：エリザベス(エドワード四世・妻)、リッチモンド伯(ヘンリー七世)
福井貴一 ：クラレンス公ジョージ(リチャード兄)、スタンリー卿(リッチモンド義理父)
佐藤 誓 ：エドワード四世(リチャード兄)、公爵夫人(リチャード母)、司教
間宮啓行 ：マーガレット(ヘンリー六世・未亡人)、ヘースティングス卿
彩乃木崇之：ヘンリー六世(前王）、バッキングガム公
戸谷昌弘 ：ケーツビー、王子・兄
明樂哲典 ：リヴァーズ伯(エリザベス弟)、ティレル
大内めぐみ：アン(皇太子妻)、ヨーク(王子・弟)
若松 力 ：皇太子、グレー(エリザベス連れ子)、ブラッケンベリー(ロンドン塔長官)
2006/7/15(土)雷雨/曇 2:10-4:23PM(66/休16/48)1F前方上手 客席ほぼ満員(600人)
客層：大人よりに町内会な幅の広さ、子供連れ1,2割。女性過半数。
客入れ：1:30PM頃から雷雨＞ＪＲ停電停車。間に合わないかと思ったねこ。開演
待ちをしてくれてて親切。でも、客入時のイエローヘルメッツは聞き逃して残念。
1F A-C列撤去。3F席に空席結構、当日券余裕かも。折り込みチラシそれなり。
折り込みパンフなし。 物販。パンフ B5 25ページ 900円。背景、相関図、役者
紹介ほかいろいろ。 カーテンコール3回3分。
むしろ大人が面白い、シェークスピア剪定上演シリーズ。4年ぶりに古巣グローブ座
復帰、演出の山崎さんが初タイトルロール、とファンには話題な今回。
舞台。黒の素舞台。木製の簡素な机6と椅子12を通路、玉座ら見立て使用。
お話。兄エドワード四世の死後、その子エドワード五世をロンドン塔へ幽閉。後の
ヘンリー五世と争い敗北、ここに薔薇戦争終結、の歴史を踏まえての悪党リチャード
の野心的な生き様を描く。
無糖・ブラックコーヒー、苦みも旨みの趣。シリーズ中硬派の最右翼(びびって泣く
子１名、嬉嬉とする子多数)。しっかり、きれがあるノワール劇として手応え。
本編へ至る前王の死の顛末ら付加、さらに配役を整理、物語の枝葉を払い、誰でも
わかりやすく再構成。見てわかる演出もさらに工夫。従来の鐘＋引かれて退場の死者
、憎悪の念を込めたガミガミ声＝拡声器とか。
アンと王子の敵対両家を同じ役者の２役、マーガレットから后へ拡声器引き継ぎなど
は意味深く、ふむねこ。特段ギャグなくも、笑いぽつぽつ。過剰さや脱力の緩急の間
お約束の男女二役ら演技の綾で生んで、上等、案配良し。
リチャードの造形が新鮮。せむしではなく左手でコンプレックス＝人形。悪いやつ
ほどなんとやらで、これが良くしゃべる分身役。これが、ラストでは次王の大勢たる
「右手」に継がれる。うーん、機知に富んで座布団３枚。痩身のクールガイ、冷徹な
反面、結構愉快犯な子供っぽさも。なんか昨今のＩＴ長者の興亡を見ているようで、
興味津々ねこ。
役者。口跡よく、できる役者達がスポーティに丁々発止。憎悪渦巻く会話は、黒の
魅力に溢れ、目と耳に快感ねこ。
福岡 北九州芸術劇場 7/25 1ステージ
岡山 倉敷市芸文館ホール 7/31 2ステージ
鳥取 米子市文化ホール 8/12 1ステージ
岐阜 可児市文化創造センター小劇場 8/19-20 2ステージ
三重 四日市市文化会館 第２ホール 8/23 1ステージ
愛知 愛知県芸術劇場小ホール 8/25-27 4ステージ
埼玉 富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ 9/2 1ステージ
茨城 つくばカピオホール 9/3 1ステージ
長野 まつもと市民芸術館 9/8 1ステージ
新潟 魚沼市小出郷文化会館 9/12 1ステージ
・パナソニックツアー
東京 東京グローブ座（貸切） 7/16ｍ
大阪 大阪ドーンセンター 7/22-23 2ステージ
長野 長野県県民文化会館 7/29 1ステージ
滋賀 栗東芸術文化会館 8/6 1ステージ
[月間一覧］