＠新宿 スペースゼロ(2006/8/3-13 15ステージ)
http://www.spacezero.co.jp/
全指定 大人5000円 子供（小学生以下）3000円
原作：秋本 治・アトリエびーだま（集英社「週刊少年ジャンプ」連載）
脚本・演出：ラサール石井 音楽：佐橋俊彦 振付：川崎悦子 美術：中根聡子
舞台監督：中西輝彦 照明：林 之弘 音響：石神保
メイアクアップデザイン：馮啓孝 衣装：牧野純子 映像：松永誉、五十嵐大輔
歌唱指導：長野佳代 演出助手：若月理代 タップ指導：本間憲一
宣伝美術：玉川朝英 製作：松田誠ほか 制作：岡島哲也ほか
主催：ネルケプランニング、ＡＤＫ 特別協賛：集英社
出演：
ラサール石井：両津勘吉
森下千里 ：秋本麗子、みつ
瀬戸早妃 ：少女サキ
佐山陽規 ：大原大次郎(部長)
伊藤明賢 ：中川圭一、タップダンサー
清水 宏 ：向島三四郎、たけし
斉藤レイ ：マリア、タップダンサー
木村靖司[ラッパ屋]：白鳥麗次
原金太郎 ：屯田五目須(署長)、白鳥の父、金魚屋
海津義孝 ：海パン刑事、プラモ屋
坂本あきら ：奥山老人
松村 武[カムカムミニキーナ]：越前屋俵太
松永玲子[ナイロン100℃] ：一文字まゆ
仲坪由紀子 ：ビックママ
西村 仁 ：衣装さん、神様、警官、店長、爺や、刑事、知らない人、
海パンダンサーズ、タップダンサー、地下鉄工事の人ほか
亜久里夏代：寮母、30年代歌姫
柴田健児 ：警官、オタク、案内人、サル、海パンダンサーズ
盛合大介 ：警官、オタク、サル、海パンダンサーズ、タップダンサー
久下恵美 ：警官、メイド、婦警、お化け、サル、タップダンサー
栗原亜紀子：警官、メイド、婦警、サル、タップダンサー
安藤由紀 ：警官、メイド、婦警、サル、タップダンサー
北林明日香：警官、メイド、婦警、正夫、サル
2006/8/6(日)猛暑 5:01-8:07PM(1'27/休18/1'18)最前方上手 客席9割?(350人)
客層：老若男女、子供連れ1割。若い男性が多め。
客入れ：「超こち亀展(無料)」開催中、入口で呼び込みあり。ロビーに主要キャラ
毎の地蔵堂設定。ちなみ、両津勘吉の高札に「心願成就」、海パン刑事に「無病
息災」とあり。舞台のサイド席 6×3列、正面26×15列、雛壇で見やすく。誘導
随時あり。サイド後方に空席ぱらぱら。折り込みチラシ結構。折り込みパンフなし
物販パンフ(A4 22ページ 1500円)オールカラー 秋本治・ラサール石井対談
収録。3種売り切れ。ほか、どら焼き、サブレ、人形焼きなど販売。
カーテンコール3分3回。
初演１作目をベースにした改訂３演。
舞台。シンプルな黒い舞台。原作漫画の駒コラージュした壁をスライド、中央の映像
や書き割りを入れ替えて、ちゃきちゃき展開。
お話。ボランティアと騙り、婦人警官達をアキバのメイド喫茶で働かせる両津巡査。
DVDも売り上げ上々でほくほく顔。浅草サンバカーニバルのDVD販売を、彼女たちの寮
に地下鉄駅開設を条件に承諾させ。あり得ないことを可能にする男・両津。
その頃、東京にはコスプレ戦隊を名乗る輩が、しょぼくれたテロ行為を繰り返して
いた。 世界に見放された少女と彼女を案ずる老スリ、両津の悪事に取り込まれる
新任の警官、両津が喪った友人ら見えない糸が紡ぐ、ドタバタハートフルコメディ。
ホント、心地良く楽しめるパワフルコメディ。多彩すぎの役者陣。グラビアアイドル
のキューティ。新劇小劇場から元アングラ出身まで美味しい持ち芸。客つかみの巧さ
◎、出ずっぱりの清水宏。まってましたと声がでる、海パン刑事・海津さん。ハイ
レグで培った芸を活かした美丈夫ぶり、中坪さん。細かい芝居に情感が滲む、
坂本さん。高慢さがすでに愛嬌の域な木村さん。
個性を最大限に活かし、小気味よく見せ場をつくりつつ、アンサンブルも絶好調。
子供にわかりやすく、サービス精神旺盛。大人向け(メイド、海パン、ドリフ…）も忘れず。
3時間と長丁場も、けらけらと笑い、時にホロリと親しむねこ。
ままならぬ世を踏まえ、悪を含めて人間を信じ、愛と平和を望む。そんな真っ直ぐな
視線が暖かな人柄を感じさせる作風と共に感じられ、ほっこりするねこ。
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