＠銀座 博品館劇場(2003/8/6-17 18ステージ)
http://www.hakuhinkan.co.jp/
全指定 前売 大人5500円 子供(3歳〜小学生)3500円
＠茨城 土浦市民会館8/20 ＠富山 富山県民会館8/26
＠大阪 サンケイホール 8/28 1ステージ ＠名古屋 テレピアホール8/30
原作：秋本 治・アトリエびーだま（「週刊少年ジャンプ」連載）
脚本・演出:ラサール石井 音楽：佐藤俊彦 振付：川崎悦子 美術：加藤ちか
メインキャストコスチューム：宇野善子 衣装：木村猛志 照明：林 之弘
音響：石神保 ヘアメイク：馮 啓孝 舞台監督：鈴木正憲 演出助手：長町たず子
製作：伊藤義文ほか 主催：博品館劇場、ＡＤＫ、ネルケプランニング
後援：集英社、フジテレビジョン
出演：
ラサール石井：両津勘吉
大河内奈々子：秋本麗子
伊藤明賢 ：中川圭一
斉藤レイ ：麻里愛
清水 宏 ：向島三四郎、ドクタービリジアン
齋藤彩夏 ：擬宝珠 檸檬（れもん）
原 史奈 ：擬宝珠 纏（まとい）
小宮孝泰 ：擬宝珠 夏春都（げばると）
池田鉄洋[猫のホテル]：シルバー大佐
麻生かほ里 ：バイオレット
坂本あきら ：亀太郎
海津義孝 ：海パン刑事
西村 仁 ：警官、板前、ディレクター、老婆、落ち武者、上等兵、上司、神様
原田みのる ：警官、板前、コンビニの客、老婆、カメラマン、先輩
佐山陽規(声の出演）：大原部長
2003/8/13(水)晴 7:01-9:56PM(1'29/休16/1'07)後方より 客席9割（350人）
客層：家族的な幅広さ、子供連れ1割。女性過半数。演劇関係者、結構数。
客入れ：当日券不明、後方空席あり。冷房効きすぎ、子供が寒いと連呼。
折り込みパンフなし。物販。パンフ(A4 オールカラー 1500円）写真中心。ほか
人形焼きなど関連品いろいろ。
好評舞台化 第２弾。帰ってきた役者達に親しみ微笑みねこ。
舞台。マンガ原稿を立てて上端が垂れてきたよな背景。コマ割の中にはおなじみキャ
ラの原作画。コマが窓になったり、スクリーンになったりと工夫。装置は持ち込み式。
絵本みたいな書き割り、末広がりのデフォルメ入り。背景と共にどんどこ転換。
お話。両津巡査は謹慎中も部長がいないのをいいことに、金儲けや遊びの三段。元手
作りと、同僚の麗子、中川、向島を肉体労働バイトに巻き込み。そんな両津に目を
つけた怪しい三人組あり。世界征服を目指してるとかの「レインボー団」。ビリジアン
シルバー、バイオレットと半端な三色名の。両津の超越した欲のパワーを手にせんと
たくらみ。幼稚園児・檸檬を誘拐して誘き寄せ作戦を行うが。
賑やかショー仕立て、泪と笑いの人情芝居。厚情と時代への反骨がにじむのに感慨ねこ
前半はかっ飛び展開。檸檬との出会い、謎めきの宝探しとか、原作のエピソードを
要領よく盛り込み。歌とダンス、コントな芝居が目白押し。もう勢いと笑いでどんどこ
と進行の楽しさ。原作キャラをいかしつ、役者芝居を加えた演技も愉快。やっぱり
汗びっしょり清水宏、なんかボケキャラにされちゃってる池鉄、海パンにとどまらず
赤褌もお似合いの海津義孝とか。役者もお客も楽しい、桃源郷の趣。
楽天的な前半から後半はしっとり転調。レインボー団、ビリジアンの正体ら、物語の
謎が収束、明らかとなり。戦後から今の反映をなした市井の人々のかつての幸せ、今
の嘆きと憤りに作家の思いがにじみ。画一化を狙う、奇妙なナショナリズムを睨んで
の反骨も潜め。時代とまたお盆という季節に、いろいろと思わせられたねこ。