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 ゴキブリコンビナート 第21回公演「アンドロゲン・レインボー」

 @中野 中野光座(2006/9/15-18 4ステージ)
 全自由 前売2300円 当日2500円

 作・演出・美術:Dr.エクアドル
 作曲:Dr.エクアドル、オマンキー・ジェット・シティー、病気マン
 電飾:オメス吉祥寺 音響操作:千鳥格子 その他操作:お花さん
 制作:安藤ヒヤシンス子、バボキノコ、もじゃ公・いとうちえ、邪苦ニコル損
 出演:
 小山涼   :武志
 スピロ平太 :黒田さん

 オメス吉祥寺:源
 砂糖マキ[コスモル]:トネ(源の妻)
 ボボジョ貴族:寛子(源の娘)

 オマンキー・ジェット・シティー:クマ、陳
 病気マン  :従軍牧師
 もえみ   :トルコ嬢
 億土点 [Power Doll Engine]:アブダビ、老人
 ケン※ショクヨー[コスモル]:鬼嫁

 亀子のぶお :支配人
 堀内暁子  :魔女
 本間幸子  :慶彦の彼女
 中根道治  :慶彦
 西森久晃  :一郎
 千鳥格子  :合コン女子
 Dr.エクアドル:医者

2006/9/16(土)曇 8:08-9:57PM(1'47)上手最前列 客席満員(100?人)
 客層:20歳代中心、お友達連れ多め、男女半々。
 客入れ:開演1時間15分前から整理券発行。いつものように衣服に汚れがつくかも
 しれないことなど諸注意の断りと掲示。暑さ対策用氷(100円)あり、買うタイミン
 グを逸し。階段に整列、誘導随時。どうしても預けたい人だけ、荷物預かり(椅子
 の下に置くことができるため)。
 開演定時10分前に開場。全員に防護用のビニール袋、花道と最前列席にビニール
 合羽を支給。花道での液体系が厳しいかも。その花道(中央通路)と客席内芝居が
 多いため、後方のが見やすいし。最前列ならばより迫真の上手が○。

 折り込みチラシ若干。折り込みパンフA4 2枚。珍しく配役表、予定。ライブ関係
 が多し。物販。手ぬぐい500円。ほかCDなど。 カーテンコールなし。客席から
 立てるようになるまで、装置の復帰に2,3分掛かり。

 前回、巻き込まれ体感演劇@露天だけど閉空間 の面白さにふれ、再び見始めた
 ねこ。間をおかない公演がうれしいところ。

 会場、舞台。廃映画館の光座はそのままでアングラ芝居装置。客席を列毎に区切る
 ように鉄パイプが走り。2mほど高さに客席を覆う吊り天井あり。丁度頭の位置に
 直径30cmの「穴」が客席ごとに穿たれ。鉄パイプをくぐって客席へ。最前列と中央
 通路「花道」脇席は雨合羽が用意され。
 
 この「穴」から落ちものが!?、うひーと怯えるも、実際は予想を超え。吊り天井
 を降ろし、これを大波に見立て、客席を覆い。お客は海面=吊り天井、件の「穴」
 から頭だけだした状態でピン留めされ。吊り天井は正面の主舞台と連なる演技スペ
 ースとなり、お客の頭周囲を役者が跋扈する趣向。ほか、さらに上の会場天井高さ
 と周囲の足場を加え、四方八方囲まれた格好。

 お話。ホヤ養殖に活路を見いだす東北の漁村。一人の漁師のみ、あくまで地引き網
 漁にこだわり(といっても、獲物は深海魚・めざし代替のメルルーサ)、極貧。
 その娘は家を出、都会に向かうが待っていたのは、悪夢のような運命だった。

 一方、東京。ブルジョア子弟の医学校の合コン。上記漁師の悪夢をみ、東北弁を
 つぶやいた学生・武志。すわ、東北出身者かと身に覚えがない差別と仕打ちを受け。
 子弟の親が開発した人間兵器NO.6まで持ち出され。神棚の社に隠されたその顔を
 見たとたん、バッドトリップ。
 
 鬼嫁に虐げられる老人、ペプシ懸賞で向かった宇宙でトラブルに巻き込まれる男達
 、従軍牧師から試練を受ける脱走兵…。武志は、自分を救世主キリストと呼ぶ人々
 (ブッタらの応援もあり)に困惑。
 
 そこに、やんごとなき生まれの男が登場。日本を覆う黒い影=アンドロゲン・クラ
 イシスがやってくると警告。高貴な血統の身でありながら、過激なまでのブス好き
 変態趣味の彼。満たされない思いの中、ブス専風俗で出会った、恐ろしいまでの
 ブスの驚異を語るのだった。それは、国の命を受けたマッドサイエンティストが
 開発した人間兵器。見たものの男性ホルモン・アンドロゲンを減退させ、闘争心を
 喪失させる究極の武器だという。その人間兵器こそ、家出した漁師の娘。武志は、
 悪夢を脱し、彼女を普通の人間に戻し、世界を救うことができるのだろうか
 (とか、書きながらもよくわかんないねこ。)
 
 もう溺れそうな勢いに圧倒され。お家芸の奇想天外な展開、口角泡を飛ばしまくる
 体を 張った演技、嗜虐を具体化した荒くれ哀れな演出、状況とミスマッチな
 お楽しみ会のりのミュージカル場面、全開。これに「波に飲まれて逃げ場のない」
 前代未聞の客席アトラクションをプラス。傍観から被虐される(かもしれない)
 立場に転化して、より迫真。どきどき、わくわくするMねこ。

 役者。結構大人数。女優が多く、そんな場面はないけど華やか気分で○。前回に
 続き客演のケン※ショクヨー、キッチャてる演技が素敵。

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