猿顔が暴君ハバネラかと。 翌日は晴天。
＠大阪梅田 HEP HALL(2006/10/20-29 10ステージ)
http://hephall.buzzlog.jp/e1155.html
全指定 前売2800円 当日3000円 9/12,13早期観劇割引2500円
9/14m昼ギャザ 最大1000円キャッシュバック。高校生以下1000円
＠中野ザ・ポケット 9/12-17 7ステージ
作・演出：青木秀樹 音響効果：笹木健司 照明：床田光世
美術：ステファニー[劇光族] 美術協力：DG工房 舞台監督：塚本修、谷本誠
宣伝美術：福永純一郎 indigoworks 宣伝写真：シカタコウキ、安藤青太
小道具：man 制作：金澤裕、野崎恵 プロデューサー：遠山浩司
企画・製作：office crome
出演：
板倉チヒロ ：ビルビル（SARU 予知夢を見る）
重実百合 ：ノナノナ（SARU ビルビルの恋人）
金沢涼恵 ：ジーラ博士（SARU ビルビルらを研究する）
久保貫太郎 ：コーネリアス（SARU ジーラ博士助手）
森下亮 ：ディック（SARU 放送作家 ジーラから夢をネタとして買う）
高嶋ひとみ[スプラッシュアソシエイツ] ：サマンサ（SARU ディックの妻）
板橋薔薇之介 ：ボスボス（SARU TV局ディレクター）
渡邉とかげ ：テレレ（SARU TV局スタッフ）
木村美月 ：ウリルリ（SARU 夢を売る街娼）
倉田大輔[国民デパリ] ：００１（SARU 詐欺師）
山中卓磨 ：００４５（SARU ００１の舎弟）
奥田ワレタ ：ハルコ（コールドスリープで100年の時を越える）
朝光亮 ：ニンゲン（NINGEN SARUに成りたい）
橋本浩明[水の会] ：リラリラ（NINGEN 自称森の妖精）
2006/10/28(土)曇 3:35-5:13PM(1'37) 最前方中央 客席9割(120人）
客層：20-30歳代中心、女性過半数、おじさん少々。
客入れ：全指定席、間際入場結構。場内誘導随時。でたがりの舞台監督？さんから
注意と情宣。平床、ゆる雛壇とも4列のいつも配置。千鳥配置にしてほしいちび
ねこ。折り込みパンフそれなり、アンケートは下敷き鉛筆付きで親切。折り込み
パンフ A4 3ページ オールカラー。レイアウト、読み物とも楽しい内容。
予定。次回公演 4/19-5/1＠サンモールスタジオ「マトリューシカ地獄(仮)」
5/11-15＠大阪 物販。街で着られる Ｔシャツ2000円。ポスター300円。
短編映画DVD500円。公演DVD3000円。 カーテンコール1回1分。
今年から東京に移転した彼らの最新作。
舞台。ちょっとサイバー。空隙あるグレーのパネルが組み合わされて３方。ビニール
パックされた白球がいくつか吊され。中央突出して開口。椅子は六角形縦型。劇中
登場のＴＶモニタの造形は吹き出し、森も緑の吹き出し集合とシュール。
お話。難病友人の治療薬入手がため、恒星旅行で100年時間稼ぎのハルコ。目覚めて
みれば、変な日本！？。殺しても死なない進化系人類・SARUが統治。貧困故に進化
処理できないNINGENを恐れ、帯刀（携帯電話兼用）を許され。不死と引換に想像力を
失った彼らは慢性にネタ不足、放送作家は他人の夢ディスクを買って凌ぐ日々。
そんな夢の一つに、伝説の「読むと死ねる本」の手がかりが見つかり。死ねないSARU
にとっては、死は叶わない夢のようなもの。早速ディスクの回収を図るが、これが
詐欺師の手に渡って有為転変。
犯罪に目覚めた詐欺師は、偶然から振り込め詐欺を思いつき、貧乏なNINNGENと
ハルコらを巻き込み組織化。被害を被る作家と妻（事故で昏睡）、詐欺で鍛えた演技
で成り上がるNINNGENとハルコの明暗。
混乱の中、「読むと死ぬ本」が発見され、簡単な自殺や殺人（昏睡妻は「銃の女神」
として乱射）が横行。そしてハルコの真相、自身こそ不治の病「山犬病」であること
が判明。気づいた頃には日本中伝染、SARUもNINNGENも獣人化しちゃうのだった。
語るまえに話が進む、風刺効かす社会派なんにコミカルに笑い飛ばす。SARUとNINGEN
な格差社会、簡単な殺人、実感のない生死と今時を風刺反映。「猿の惑星」な衣裳と
名前の研究者コンビや、終盤の「銃の女神」登場の遊びと毒気。そんな含みは露とも
匂わせず舞台はハイスピードでポップ、ほいでベタにギャグめいて、いっそすっきり
と潔い。シリアスに落ち着かせてくれぬ演出に、トチ狂って答える役者（美男美女
ぞろい）とも面白くみるねこ。
猿顔が暴君ハバネラかと。 翌日は晴天。
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