＠王子 王子小劇場(2008/1/10-13 7ステージ)
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全自由 前売2200円 当日2500円 団体割引6000円(3名) 初日割引ｰ500円
昼ギャザ 動員20名ごとに100円、最大で400円までのキャッシュバック
作・演出：成島秀和 舞台監督：橋本慶之 照明：小川伊久馬
音響・録音：今枝勇典 小道具：辻本直樹 舞台美術：佐々木愛
宣伝美術：フジイハルカ 衣装アドバイス：ヤナギワユミコ 演出補佐：川連太陽
制作：廣瀬友美 製作：こゆび侍 協力：浅草ロック座、王子小劇場、西島明
出演：
廣瀬友美 ：ソノコ(女子高生作家）
佐藤みゆき：サキ （ソノコ友人 元高校演劇女優）
加藤律 ：モリミー（ソノコが片思いする幼馴染み 狂気の淵にいる）
綾秦クレハ：カオリ（元高校演劇部 1年)
林佳代 ：ミッチー先輩（元高校演劇部 3年)
福島崇之 ：ゲン兄（モリミー従兄）
西山啓介 ：イシイ先輩（元高校演劇部）
川連太陽 ：マチダ（ソノコの担当編集者）
2008/1/11(金)晴 8:05-9:15PM(1'10) 中段中央 客席満員(50人)
客層：20-30歳代中心、女性過半数。スーツサラリーマンちらほら。
客入れ：通常と別経路で入場、下手より席を推奨され。床芝居どころか「潜る」ので
前方、上手のバルコニーも結構使うので確かに下手がいいかも。パイプ椅子5列、
ゆるひな壇、千鳥配置で配慮。補助席を追加するけど、空席がぽつぽつとあったので
誘導要望。開演前に万一の退場方法とトイレ注意あり。開演定時5分前から役者
板付きでモノローグ開始。折り込みチラシ少々、他でみない劇団のが多し。
パンフ A6 2ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定。次回公演。12月
みみずの
アート？ を描く作品とか。物販なし。カーテンコール1回。
初見ねこ。蟻一族など、一風変わった物語が多いよう。
舞台。楽屋内を通って入場、日常劇場化の主人公世界へ趣向かしらん。膨大な白い
紙くずの海に浮かぶ島舞台の体。舞台上にはメタリックな枠組み、後方にバルコニー
へかかる階段。
お話。狂気の淵にいる片思い男子のため、セラピー芝居を極私的に催す女子高生作家
と周囲の青春残酷恋愛劇。
傷ましい雰囲気、危うい瞬間、奇天烈な独り善がりラブロマンス。美術にわくわく。
潜める、秘める、落ち込むな心情メタファーとも、みたまんまごみ屋敷ともとれ。
バルコニーとの二元進行、意味ありげシルエットなど、見せ方で種々工夫あり。
現実を脚本にして思い人や周囲をコントロールしようとする展開。ちと強引も、
主人公の妄想とも、現実ともわかりかねる曖昧な描き方が面白いねこ。絶叫、踊り
狂うなど衝動的場面、直裁で攻撃的な台詞あれど、基本は普通な会話劇。妄想の芝居
とみたねこからすると、構造とか破壊してよかったかもと思われ。
主人公を中心、対人関係がうまく築けず、嫌われることへの恐れが底にあり。なれば
こそ、思いこみ愛がくつがえり、裏切られる終盤が痛々しい。
役者。生き地獄に生きる、個々の叙情がもっとほしいねこ。酷い目にあう美少女・
佐藤みゆきさんが印象。
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