＠王子 王子小劇場(2008/6/18-30 18ステージ)休演23日
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全自由 前売2500円 当日2800円 学生2300円 団体6300円(3名） 中高生1500円
半券持参でリピータ 800円
脚本・演出：中屋敷法仁
舞台監督：藤本志穂（うなぎ計画） 舞台美術：世多九三
音響プラン： 上野雅（SoundCube） 照明：富山貴之 殺陣：佐野功
衣装：浅利ねこ（劇団銀石） 演出助手：加藤槙梨子、野田裕貴 映像：高橋希望
宣伝美術：山下浩介 制作：田中沙織
出演：＊＝劇団員 堀越涼[花組芝居] ： 戸際切羽詰丸(幸の薄い田舎大名) 村上誠基 ： 瀬戸際ざくろ(瀬戸際家の一人娘) 本郷剛史＊ ： 阿多風太 (瀬戸際家の家老) 森桃子 ： 士道廊戻郎 (瀬戸際家の武士)
七味まゆ味＊ ： 好感堂鷹目(とっても裕福な大名) 石橋宙男 ： 好感堂保之輔(好感堂家の次期当主)
丸川敬之[花組芝居] ： 徳川家重(徳川幕府第九代将軍) 佐藤みゆき[こゆび侍]： 大岡忠光(家重のマジ側近) 梨澤慧以子 ： お幸の方(家重の側室。ケバい) 川畑舞香 ： 徳川家治(家重の嫡子、生意気) 浅見臣樹 ： 西尾忠直(老中、メガネ) 花戸祐介 ： 松平武元(老中、雑魚っぽい) こいけけいこ[リュカ.]： 服部半蔵(幕府の隠密)
中屋敷法仁＊ ： 水戸光圀(大昔の副将軍) 高木エルム＊ ： 地味変坊主(諸国を旅する僧侶) 佐野功 ： 浦見深左兵衛(九州の大名) コロ＊ ： 加羅廻宮(都に住む皇族) 玉置玲央＊ ： 族合軍兵衛(軍事コンサルタント)
2008/6/27(金)曇 7:36-9:51PM(2'15)中段中央 客席満員(90?人)
客層：20才代中心、中年層ちらほら。女性過半数。お友達連れ多し。
客入れ：制作上出来・お手本級。予約前日に確認と案内メールがあり、他には
ない親切ぶり。受付では各種料金明示、傘立て、トイレほかも分かりやすく掲示し
直し。荷物預かり「クローク」設置。階段整列、入場、場内誘導は万全。開
演前注意、過不足なし。役者経験ある制作主任は、キュートなルックス＋
キレイなアニ声＋ねこ耳メイド服コス でキビキビ仕事出来 と最強。
桟敷1、ひな壇に椅子5列、太っちょ君がいると出入り困難前後隙間。椅子3列目が
千鳥配置で見やすし。折り込みチラシ結構。アンケートは鉛筆付き。 パンフ。
B5 6ページ。挨拶、リアルな似顔絵付き配役、スタッフ、予定。
次回公演 8/21-31「真説・多い日も安心」＠吉祥寺シアター。
物販。台本1000円 Ｔシャツ 缶バッチほか。 終演後、脚本・演出×役者・玉置
玲央トーク(30分)あり。肉体疲労時につき、不参加退出ねこ。
初見。年4，5本公演、シアタートラム進出の噂の爆走劇団。劇場の佐藤佐吉＠電機屋
・演劇祭参加。ゆかりの品がさりげに展示。
舞台。八百屋舞台。２つの縞鋼板・円形舞台。中央奥に黒い鉄製檻兼上方・バルコニ
ー。3方壁は包むように立ち上がり、黒地に赤のペンキがフリーペインティング。
お話。世継ぎ将軍・家重は自称キチガイの脳性麻痺障害者。専制政治を強化しようと
各大名に固定キャラ強制。ラーメンマニア、スケベとか。とある忠臣大名には、
あろうことか裏切りキャラを指定して、もういけず。
ギャグめき狂っても冷静、既定の感動を装う世間と安住する個々人に毒ガス噴射。
モンティパイソンのそれを連想するねこ。評論家に「早口でわめき立てる」と書かれ
そうな、2倍速の台詞回り、身体表現と展開。慣れると心地良いスピードワゴンに
乗せられて、少年ギャグマンガめくキャラ芝居と行方不明の物語を楽しむねこ。
後半はお約束にシニカル。キャラ強制＝縛りに自己喪失と隷属、それより怖い代替
可能で無価値な私たちという現実を冷笑とも浮かばせ。それまでの芝居を壊し、
等身大の感動を装う有り様を描いて、毒気充満。これほどの破壊力と毒性は、
猫にゃー以来。性格悪いけど、好きねこ。
役者。できる役者達が滅私奉公に応え、自我がない芝居ぶりにちょっと感動。浮いた
歌舞伎ぶりのキャラ立ちはさすがの堀越涼。女にするのが惜しいと紋きり芝居で
いわれそうな凛々しさ・小憎らしさ 佐藤みゆき。
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