＠三鷹 三鷹市芸術文化センター 星のホール(2009/3/13-22 11ステージ)
http://mitaka.jpn.org/
全指定 一般3500円 高校生以下1000円
台本：故林広志 演出：福原充則[ピチチ5] 美術：稲田美知子 照明：河上賢一
音響：中村嘉宏 演出助手：相田剛志 舞台監督：中西隆雄 宣伝美術：富田中理
制作：高田製作所、(財)三鷹市芸術文化振興財団
出演：
犬飼若博、今立進[エレキコミック]、菅原永二[猫のホテル]、竹井亮介[親族代表]、
富岡晃一郎、野口かおる、森谷ふみ[ニッポンの河川]
2009/3/21(土)晴 7:35-9:12PM(1'37)中段中央 客席ほぼ満員(110人)
客層：20才代中心、時々中年。女性8,9割。
客入れ：全指定席。後方と前方サイドを撤去、A-Gの7列のみ。折り込みチラシそこ
そこ厚さ。ビニール袋とアンケート用鉛筆付きで親切。 パンフ B5 3ページ。
タイトル、挨拶、出演、スタッフ、予定。 物販なし。カーテンコール1回 今立
進さんから出演者印象(つっこみ）。
多方面に作品提供のコメディ作家・故林広志と、飛躍も綿密な演出が魅力のピチチ
5（クインテット）・福原充則のコンビ企画。
舞台。下向きの巨大な↓型がＶ型配置13本。中央に左右からの小階段。
構成。新旧作品・趣味趣味セレクション。共通するのは瀬戸際感。
絶体絶命なのにはぐらかされ。二転三転、勘違い過剰と暴走する展開が愉快。
そんなネタと醸すムード、微妙な顔芝居等、面白さ盛りだくさん。演出は適度な
過剰さでメリハリ。バカの加速度合いに持ち味。故林自身演出から大きく変えて
ない印象。
役者。できる人が揃い、微妙なおかしみを良く伝え。菅原の変な顔、百面相。犬飼
、竹井らの真顔コント芝居。野口の潔い自由っぷり。とか。
ネタ覚書。
1岸の集い
宙づり。助けに来る人々の関心は救助そのものにはなく、埒があかない。
2看護婦と春山 (MONO 特別企画Vol.3「退屈への扉」)
先生不在、代わりの看護婦はマニュアルを片手に、どうみても任せられない。
みな、名札を隠すし、責任逃れに必死。
3俺とお前のオーディション
時代映画のオーディション。監督の関心は役者より男ぶり。
4原発警備隊
事故発生もなかなか出動しない警備隊。実は縁起担ぎ、止めどもなく。
5ホテルグランドール (親族代表「人間力学ショー#3」ほか）
ベルボーイと支配人、仕事どころか自分を見失っていく、アルジャーノンばりで
バイトはやきもき。
6夫婦
妻が人間にみえない夫、実際そんな言動、「交尾」の後が怖いし。
7徘徊電話
セールスレディ、すぐ着くはずが時空の狭間に迷い込んでしまう。携帯はよく
繋がるのに。
8人間ドック
大人げない大人達が人間ドックで勢揃い。しょうもないと互いに笑っていたが。
9思い出がいっぱい
入試答案を紛失、記憶をたどる教師達は、とんでもない事件を引き起こしたことを
やがて思い出す。でも、答案の在処がわかったことの方が重大。
10いいんだよ佐伯さん（「薄着知らずの女」）
インテリの特撮もの怪人俳優。常識的な発言が煙たがれる始末、というのも人気は
地味すぎるヒーローでなく、無自覚に派手な芝居をするヒロインにあるから。
11衛星中継 （コントサンプル「8-98,aG:」）
墜落事故現場から中継、聞こえてないのに受け答え、聞こえたことは明後日の方向
に勘違いするバカレポータとマジ困るスタジオ。
12万全病院
ズバリ明確に指示する院長。調子はいいが困ると、味噌もくそも一緒。執刀医師が
いないなら子供にやらせろ。叩いて直せ。
13満塁さよなら
マドロス青年が別れの出航。見送る女達はそもそもなんに来たのかも忘れて、
バカ爆発。マドロスは必死につっこみ、修正するが及ばない。
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