＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2009/3/25-31 9ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
自由 一般 前売3000円 当日3300円 学生 前売2000円 当日2300円
ペアチケット5500円
＠京都 アトリエ劇研 2008/11/20-24 7ステージ
作・演出：水沼健[MONO] 舞台美術：西田聖 照明：吉本有輝子 音響：堂岡俊弘
衣裳：權田真弓、大野知英［iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA］
舞台監督：浜村修司 イラスト：オノ・ナツメ 宣伝美術：清水俊洋
制作：垣脇純子、本郷麻衣 主催・企画制作：有限会社キューカンバー
提携：（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
助成：財団法人アサヒビール芸術文化財団 平成20年度文化芸術振興費補助金
（芸術創造活動重点支援事業） 京都芸術センター制作支援事業
出演：
Ｆ．ジャパン ：男1
金替康博：男2
亀井妙子：女1
内田淳子：女2
209/3/26(木)晴 7:35?-8:37PM（1'02?）前方よる 客席9割(60?人)
客層：大人よりに幅広く、役者さんの姿もちらほら。男女半々。
客入れ：桟敷1、ひな壇に椅子5列。前方でも大丈夫。折り込みチラシ極厚。
パンフ A4 1枚 挨拶、スタッフ、配役。次回公演不明。物販。過去戯曲ほか
カーテンコール1回。
俳優でもあるMONO・水沼健のユニット。ベルリンの強制収容所跡を訪ねた印象が
モチーフになっているとか。
舞台。収容所近くの廃屋設定。逃亡者が捨て去った鞄(35個)が散乱。上手が出入口
設定。
お話。女は父親からの手紙を待っている。彼女の気を引こうとする半裸のふとっ
ちょ男はどうにも報われない。ポストを作りたいが、赤い色＝トマトが手に入ら
ない。女の憤りはしばしばふとっちょに向けられる。ふとっちょは所在なげにして
いるところ、ふと2階にすむ男に衣服を盗まれたことに気づく。黒マントの女が
やってくる。この戦争のことを本にするという。しかし鞄紛失、というか彼女の記憶は
曖昧でこれも仕方がない。なぜか、風呂のことばかりが思われてしまうという。
得体知られず、不気味も滑稽な一幕。記憶と知識が脳軟化と、とろりんちょ。
生きているような死んでいるような、奇妙な人々ぞろい。歴史を残したいのに、
風呂にとらわれている教師。手紙そのものよりポスト、それがためなぜかトマト
入手に関心事が移りがちな男（と女）。肝心要が忘れられ、報われないことに囚わ
れてしまう滑稽さ。愚かさを笑うも、同時所在ない我がことを思ったりで、骨が軋む
ような痛みを感じるねこ。
役者。内田さん、剛柔いずれも高強度の演技にしびれるねこ。ファック、痛い演技
も思わず笑ってしまう愛嬌あり。亀井さん。かちっと明快な、刻むような演技で、
記憶の曖昧な人を演じ、すでにギャグ。金替さん。いつになく酷い野郎役で新鮮。
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