＠大阪梅田 HEP HALL（2011/3/25-27 4ステージ）
http://www.hephall.com/
全自由 一般 前売3000円 当日3500円 学生 前売2000円 当日2500円
高校生以下1200円
＠川崎市アートセンター アルテリオ小劇場 3/18-20 3ステージは震災影響で中止
作・演出：水沼健 舞台美術：西田聖 照明：吉本有輝子 音響：堂岡俊弘
衣裳：權田真弓 舞台監督：浜村修司 イラスト：オノ･ナツメ
宣伝美術：清水俊洋 制作：垣脇純子、本郷麻衣、田平有佳
制作協力：アトリエ劇研（大阪公演） 提携：川崎市アートセンター（神奈川公演）
企画・製作・主催：有限会社キューカンバー
平成22年度文化芸術振興費補助金（芸術創造活動特別推進事業）
京都芸術センター制作支援事業
出演：
内田淳子
金替康博 [MONO]
F.ジャパン[劇団衛星]
2011/3/27（日）晴 2:06-3:18PM(1'12) 最前列中央 客席9割（90人）
客層：20-30才代中心、男女半々。
客入れ：整理番号順に呼び出し。開場時20人ほど。通常客席前方の床にステージ設置
椅子席6列。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚。挨拶、スタッフ、予定。
次回公演不明。中止になった東京公演につき、キャストを一部変えて上演の予定も
あるとか。 物販。シナリオ掲載のシアターアーツ販売。 カーテンコール1回。
震災影響で東京公演中止により、大阪公演のみとなり。もったいないなあ。
舞台。シンプル至極。前方床に、コンクリートレンガが敷き詰められ。一部、でっ
こみや欠落。ここを手がかりに、積み上げて椅子にしたり、囲って井戸にしたり。
後方の通常舞台壇上には同様のレンガの壁が築かれ。役者はほぼ出ずっぱり。
出かける設定では、舞台壇上の薄暗がりに座っていたりとか。
お話。春になる少し前の季節。流浪の男女と、仕えることになる村男の悲惨でこっ
けいなやり取り。茫洋とした男女にあれこれ教える内、2人はバビロニアの王様夫婦
らしいと判り、なんとなく振る舞うようになる。王妃はある日、王様を「減らして」
しまい、王冠だけが残る。がまたひょっこりと復活して、王国をつくるのだという。
掴もうとしてもすり抜ける不確かな世界と、確かな身体のコントラストが面白い
ねこ。とっても実験的。ト書きを読む「顔」と個々人物に分離、それらが1人多役で
ぐるぐるシームレスに入れ替わり。視点と感情がそれぞれ遊離しがちで、夢幻の境を
彷徨っているよう。ごりごりと観客になにをか与えるそこら演劇とは真逆な、物語と
演技を奪ってしまうやり方に興味津々ねこ。松田正隆氏のマレビトの会に通じるよう。
奪われながらも、暗い絶望感はなく、かといって諦観でもない、奇妙な明るさがある
のが面白いねこ。最強の俳優達、とりわけ内田淳子さんは不明な芝居をしても、明確
で強烈な存在感を放ってて流石。唯一無二女優なり。
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