[前頁] [ホーム] [一覧] [次頁]

 黒沢美香&ダンサーズ プレゼンツ 家内工場 第5回
 「黒沢美香 ソロ(盗聴)ダンス 昼 -ともかくも心をこめてずたずたにする-」

 @綱島 スタジオクロちゃん(2009/4/28-29 2ステージ)
 全自由 前売当日とも2000円

 旗手:黒沢美香 チラシ・はんこ:斎藤麻里子 パンフレット表絵:恩田香
 パンフレット花:下田栄子 主催:黒沢美香&ダンサーズ
 助成:横浜市地域芸術文化活動支援事業
 出演:黒沢美香

 2009/4/29(水祝)快晴 2:32-3:22PM(50)前方中央 客席満員(50人)
 客層:20-30才代と中高年世代半々。女性過半数。岩松了氏目撃。
 客入れ:桟敷1釣り椅子1ベンチ1椅子1ベンチ1の5列を高低差をつけて。誘導随時、
 折り込みチラシ少々 パンフ A4 1枚。リボンで括る趣向は止めた模様。
 ドリンクサービスなし 物販なし。

 自家スタジオ公演、黒沢美香ソロ。前日の夜と内容を変えての上演。
 舞台。河川堤防に面したスタジオの窓を開放、野球音や通りすがりの歌声が
 聞こえ。照明なし、五月晴れの自然光が注ぎ。中央正面にアップライトピアノ。

 構成。上下白のボディスーツ、長いおさげ一房、手首に金のスカーフ巻き。
 下手奥、窓側に横向き、わずかに前傾。超スローで足あげ、手を延べ。前向き、
 即戻し、腕を大振り。ピアノ背後から足早に出て、トゥ立ち歩行。窓際バーに体を
 かずけ、ゆっくりと片足を屈曲してあげ、もどして佇む。後ろで手を斜にして回転
 鹿のようなステップ。回転。考えてるのか、じっと床に目線。

 手足屈曲、とりどりの細かな動きをシームレスに繰り出す。ピアノの上に上がる、
 天板に仰向け、うつぶせに寝る(戸外から蒲団を叩く音)。立って前屈、手を伸ば
 して天井につける。腰を落とし、天板にまたがり、うつぶせに寝て海老ぞり〜
 弛緩。片足を崩し下ろす。鍵盤に降り、床上に立つ。

 ピアノの背後に回り、足早に抜けて、会場を大きく2周走り回る。足スリ、もじ
 もじ。手を横にあげる、かがんで、傾いで、手をぐだぐだとする。両腕を胸の前で
 屈曲して左右に振る。等々とりどりの動き。

 後ろに反り気味、前屈に戻して手を横振り、ピッチをあげて回転、合間に手振り。
 腰を下ろし、探る様子。足ずりしながら周り。静かに立ち、首筋に手を当て静止。
 手を延べてバレエな動き。音楽。仰げば尊しのコーラス♪。片手を横にあげて、
 横に歩行。

 おどおどとした仕草で歪む。片手の金のスカーフを落とす。目で探す。バタバタと
 した仕草。足が震え、荒々しく。横移動後、しばし考える。窓辺へ向かい、前屈、
 周りながら手足を振る。走る、止まって起立。片手をアゴの下、もう片手を腹。
 そのまま静止、窓外へ顔を向けて、1分静止。緊張を解いて終い。

 大河と流れる中、大小渦がとりとめなく面白い。ゆったりとバランスしながらポー
 ジングと歩行に、こまかな手足や全体の仕草を加えていく。沈思黙考の間はあって
 も、すっと緊張は保って、連綿ととりどりの動きを繋ぎ。窓辺に佇んだかと思った
 ら、ピアノの上で立ち上がる等、油断ならず。小動物のような気まぐれぶりを
 飽かず、楽しむねこ。

[月間一覧