＠赤坂見附 赤坂レッドシアター(2009/8/26-30 12ステージ)
http://www.red-theater.net/
全指定 一般席4500円 当日4800円
脚本：坪田文 演出：深寅芥 舞台美術：小林奈月
舞台監督：笹浦暢大(うなぎ計画) 照明：北寄崎嵩 音響：筧良太(SoundCube)
演出助手：成川知也 衣裳：鈴木佐和 宣伝美術：寺尾匠 宣伝写真 小峰あいか
制作：金沢仁(Artbiz） 企画・製作：空間ゼリー、㈱アップフロントワークス
出演：
・グループセラピー・メンバー
斎藤ナツ子[空間ゼリー] :佐伯華 (24歳 極度に内気)
能登有沙 [ハロプロエッグ] ：西沢ちづる（18歳 現役女子高生)
江賢 ：秋本愁 (23歳 イケメン)
西田愛李 [空間ゼリー] ：佐木ゆりこ（23歳 男嫌い）
塚田まい子 ：平田江利子(28歳 現実逃避）
阿部イズム[空間ゼリー] ：土井和也 (25歳 セラピーマニア）
岩田博之 ：高木俊介（24歳 DV）
・光和病院 精神科
小川麻琴 ：駒井亜矢(28歳 主任カウンセラー、医師)
猿田瑛 [空間ゼリー] ：古谷泉 (24歳 主任看護士)
仙石みなみ[ハロプロエッグ] ：橋本くるみ(20歳 新米看護士)
TAKERU ：仙道光 (23歳 看護士)
八木ひろあき ：碓井忠司(33歳 普通とは一寸違う病棟医師)
深寅芥[空間ゼリー] ：有栖川重幸(36歳 院長の息子、医師)
半田周平[空間ゼリー] ：清水恵一郎(33歳 普通とは一寸違う病棟にいる？）
澤田由梨[ハロプロエッグ] ：佐伯樹理 (21歳 華の妹）
2009/8/29(土)晴 3:02-4:59PM(1'56)中段上手 客席満員(170人)
客層：20-30才代男性7，8割。中年層ちらほら、カップル少々。
客入れ：アイドルファンらしく男子達が開演前、終演後に劇場前に何十人もたむろ。
開場しても入場せず談笑継続。終演後、戸外物販を円形に取りまき。ちと異質な
感じ。ペンライト使用禁止、プレゼントは箱置きなど、通常演劇公演にない諸注意
掲示。ひまわりと胡蝶蘭がロビーにいっぱい。ちと以下同文。
折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚に配役と予定。 物販。パンフ A4 14
ページ 1500円。役者インタビュー、座談会、相関図収録。ほかＴシャツ、生写真
など。 カーテンコール1回1分。
1年超ぶり本公演。アイドル予備軍出演舞台を手がけてる繋がりで、本公演にも数人
参加。
舞台。明るくキレイな病院ラウンジ。アーチを描く開口、窓枠はペパーミント、
壁はクリーム。上下に出入口、窓下にベンチ、丸テーブル2セット。
お話。新設の1週間心理療法コース。準備で女医氏は心労のご様子もガッツをみせ。
７人のセラピーメンバーは病には至らねど、生活と対人関係でちと困った障害を
抱えている人ばかり。語り合う内に心ほどき始めるのが、超えられない壁も意識され
てきて…。ヒロイン佐伯華の入院患者との交流、メンバーとの悲恋と気付きを軸に、
無自覚の悪意や医師達の闇を取り込み描く（青春）残酷物語。
優しくも冷徹な視点を描く、尾を引く心理劇。いずこか欠いた人々の交流とあつれき
から、「普通」「異常」の曖昧、絶対のない人の多面性を浮かばせてく。それぞれの
事情は深掘りせず、仄めかしや小競り合いにとどめ。ほどよく距離をおき、見る者の
想像と消化できる余地を残して、軽くも印象深いものとし。違和感は私たちの内に
等しくあるものだとの気付きに、ふみふみねこ。治療をすべきは医師であったな
皮肉な挿話が、他の者と等価な扱いなのに得心。シリアスな展開も、悪戯にディープ
にせず、飾らない穏やかな会話に終始して好感ねこ。
役者。斎藤ナツ子、半田周平の誠実な演技が地味もしみじみ沁みるねこ。阿部イズム
、西田愛李の悪役振りも○。女子がみな可憐かわいくて、閉鎖してく物語の中、救わ
れる気持ちねこ。
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