＠新宿御苑前 サンモールスタジオ(2008/6/13-22 16ステージ)
http://www.sun-mallstudio.com/
全自由 一般 前売3500円 当日4000円 学生 前売3000円 当日3500円
作：坪田文 演出：深寅芥（みとら・あくた）
舞台美術：小林奈月 舞台監督：山本賢吾 照明：稲崎愛歩
音響：岡田悠(SoundCube) 宣伝美術：寺尾匠 宣伝写真：関根一秀
制作：真木寧々子(Artbiz)、Ｊ-Stage Navi
製作：空間ゼリー ㈱アップフロントエージェンシー 主催：空間ゼリー
㈱オデッセー
出演：
斎藤ナツ子 ：山岡エリ （同人マンガ作家 冷静）
岡田あがさ ：大原タカコ（マンガ同好会・リーダー イライラ女王）
塚田まい子 ：谷村みかさ（なだめ諫め役 タカコと対等）
細田喜加 ：二木まりえ（かなり辛口 イライラ姫）
佐藤けいこ ：海原ゆう子（なにげに辛口 ゆきと同期）
猿田瑛 ：小泉ななこ（日和見 実は鬼）
北川裕子 ：富井ゆき （ロリロリ パシリ役）
西田愛李 ：栗田みな （1年 たこやき顔）
成川知也 ：中川康夫 （院生 同好会ＯＢ 大人な諫め役）
半田周平 ：近城勇次 （同人マンガ原作者）
大竹甲一 ：飛沢高志 （近城とコンビ・作画担当 爽やか系）
阿部イズム ：大石一郎 （1年 魚呼ばわり）
安梨美羽 ：岡星エリナ（帰国子女）
2008/6/20(金)曇 7:35-8:58PM(1'23)入口側中段中央 客席満員(85?人)
客層：20-30才代中心、男性7割、スーツ客少々。
客入れ：受付地階、途中坪庭に漫画家部屋催し。整理番号順に並べて、入場。
ゆったりと埋まる客席はセンターステージを挟み、目があうと恥ずかしい対面式。
奥2列、手前6列。前方が見やすいと誘導まめにあり。涼しい席をと希望するわがまま
者にも対応。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 3ページ。挨拶、配役、予定。
次回公演は間をおいて来年夏。 カーテンコールなし。制作からアンケートなど
お願いあり。
新作ラッシュが続いた女性劇団。しばらくお休み前の今回。
舞台。床が見えないほど、コミックスや少年ジャンプ、チラシが散らかり。島のよう
なテーブル上にペットボトルとスナック菓子。上手に別格なノートPCが載った椅子と
テーブル。出入口が一端。深緑の床の中央に大きく赤い●、蜘蛛の巣のように赤い糸
が走り、一方の壁から網状に立ち上がり。
お話。学園祭、は全く無視のマンガ研究会の一サークル。だらだらとコミックスを
読みながら、時折人物寸評な会話。真綿のような仲間意識で凝り固まった場所に、
時折嵐が吹き荒れ。外部目線の批難へのサークルリーダーの猛烈な反撃、日和見の
周囲。やがて、それぞれの鬱積した恐れと不満が連鎖爆発していき。
生々しく描く、仲良し女子達の暗い真情。過分な腐女子達にお腹いっぱいねこ。
美人、可愛い、屈託、危険な、曲者女子な登場人物ぞろい。美しくて醜い、可愛くて
痛い、普通そうで要注意など、表裏とも容赦なく描き、丁寧に演出。袋小路な境遇の
息苦しさ、それに甘んじるな、複雑な感情をリアルに浮かばせ。また、消費者の批判
や作り手の思いの丈まで言い及び、作家の私的戯曲とも。嫌味と息苦しさの果て、
決意と優しさを注入して袋小路に空気をいれてみせる終盤。その意外な素直さ、
若さが心地良いねこ。閉塞した日本、情熱と衝動らを印しにしたよな、隠された
美術＋ボレロ音楽にふーみねこ。
役者。嫌な女ぶりが素敵な美人女優ぞろい。今回もイライラ大爆発役の岡田あがさ。
バイトとか、社会復帰できるのでしょうか。虐められてみたい気にさせる、彼氏への
侮蔑には容赦ない役・細田喜加。さらっと嫌な一言がむかつかせて素敵な・猿田瑛。
普通が一番危険とはかくやの・西田愛李。安定安心のクレバーな好サポート、
斎藤ナツ子、塚田まい子。登場したとたん、一部男子客を破顔させた、可愛い・
北川裕子タン。
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