＠池袋 東京芸術劇場小ホール１(2009/12/9-23 15ステージ)
http://www.geigeki.jp/
全指定 特割3500円(12/9-11) 前売4000円 当日4300円
作･演出 青木豪 照明：日高勝彦 美術：田中敏恵 舞台監督：筒井昭善
効果：青木タクヘイ 効果オペレーター：吉岡英利子 演出助手：中村純壱郎
衣装・ヘアメイク：栗原由佳 演出部：伊倉真理恵 宣伝美術：高橋歩
宣伝写真：中西隆良 舞台写真：鏡田伸幸 制作：菊池八恵
企画制作・主催：グリング
出演:
萩原利映 ：白幡素子（健二郎の義理の妹）
中野英樹 ：白幡健二郎（ペンションのオーナー）
小松和重 ：西埜守（ペンションの近くに住む理学療法士）
佐藤直子 ：落合真理（素子の長姉）
永滝元太郎[劇団M.O.P.}：小日向洋行（コーラスを指導する指揮者）
松本紀保 ：碓井晴香（コーラスに参加するピアニスト）
廣川三憲[ナイロン100℃］：森信助（ペンションの常連客）
澁谷佳世 ：菊池亜実（森の婚約者）
遠藤隆太 ：矢上真樹（ペンションの客）
2009/12/16(水)晴 7:35-9:16PM(1'40)奥側上手 客席9割(180人)
客層：20才代後半〜中年層中心、男女半々。
客入れ：見晴らしのよいセンターステージ、スタジアム状に対面客席。
奧側5列、入口側6，7列。TVモニタのヘタウマアニメで諸注意。折り込みパンフ
厚め、パンフ B5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定。映像関係が大半。
物販。脚本1000円、公演DVD。カーテンコール1回1分。
芸術「eyesカード」3団体以上観劇の記念品プレあり。クリアフォルダ(後日郵送）
と、劇場内レストランの半年間いつでも1割引券。
97年今回ホールで旗揚げから12年。今回の再演(03年初演)をもって活動休止。
舞台。センター・劇場幅一杯・ステージ。ちとくたびれた白木のフローリング、
ペンションのロビー兼ダイニング。中程にテーブルと椅子、上手にＴＶとソファ
下手にホテルカウンター。
お話。妻を亡くしペンションを営む義兄の面倒を見ている内に、いろいろな望みを
諦めてきた素子。シーズンオフのそこに集う、第九合唱団の支援ミュージシャン、
年齢差のある常連中年と新婚の妻、素子の幼なじみら。彼らの悲喜こもごもの思いが
交錯する中、彼女は必要とされる自分という一つの勇気をもらうのだった。
陰影の淡い、近寄れば繊細な風景画を見る思い。日常の事件、事情を抱えた人々が
往来する舞台。時折、ペンションオーナーの亡き妻を巡る悲劇が浮いては消えていく
が、くっきりとは立ち現れない。登場人物はみな活き活きとして、闊達に会話を交わ
し。個性的な客演が彩りをそえて楽しいところ。屈託のない内容のとこどこに、孤独
と絶望がはっきりとは形とならず、淡い影のように重なり合っていく。そこら秘密と
心理の揺れを、地味も滋味をもって描いて味わいあり。
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