＠中野 中野ザ・ポケット(2010/1/20-24 9ステージ)
http://www005.upp.so-net.ne.jp/thepocket/
全指定 3500円 21m 3200円
作・演出：赤澤ムック 音楽：和田俊輔[デス電所] 舞台監督：中村貴彦
美術：吉野章弘 照明：奥田賢太(オフィスダミアン) 音響：中村義宏
振付：ストウミキコ 票券管理：堀内淳 当日運営：塩田友克
演出助手：小松明人・熊木進 ビデオ撮影：テアトルプラトー 宣伝写真：引地信彦
宣伝美術：冨田中理（ SelfimageProdukts ） 制作：黒色綺譚文鳥派、RIDEOUT
企画製作：黒色綺譚カナリア派
出演： 牛水里美 ：天治慈雨(じう 天治家の蔵に監禁される巫女は初潮を迎えて早三年） 沖田乱 ：天治豪雨(ゴウウ 天治家の主は座して逸るのは激しい恋煩い） 眞藤ヒロシ：天治翠雨(スイウ 天治家の長男の芯は柔らかく） 桑原勝行[劇団桟敷童子] ：天治甘雨(カンウ 天治家の次男の芯は冷え切った） 中村真季子：天治瓜子(うりこ 天治家の女中かと思えば正妻） 佐藤みゆき[こゆび侍]：天治瑞爾(ズイウ 瓜子の娘は父親を父とも呼べぬ日陰者） 赤澤ムック：天治外待(ほまち 先代の巫女は白決した） 板垣雄亮[殿様ランチ] ：千田平太(へいた 軟禁された間男は豪雨の酒の肴に） 芝原弘 ：寄川和夫(かずお 元子の恋人の脆弱さは潔さ） 山下恵 ：寄川節子(せつこ 和夫の姉は優しい顔をした事なかれの保守派） 升ノゾミ ：狐(きつね 身の置き所なき村民は蝙蝠のごとし） 町田彦衛 ：半田昭一(しょういち 天治村の青年団代表は要領を得ている) 立元竜生 ：嶋野江哲也(てつや 二枚目村民は巫女との性交を強要される) 宍戸裕美 ：東崎佳代(かよ 力無き村民は恋人の不貞を見せつけられる） 星耕介 ：草太郎(くさたろう 性別をもたぬ青年は巫女の愛玩具) 馬場巧[ヰタマキ] ：割石勲(いさむ 手負いの大人は付かず離れずの距雌を保つ） 中里順子 ：松木元子(もとこ 東京の女子大生は歯にもの着せぬ主張がお好き） 堀池直毅[少年社中] ：白井浩二(うすい 民俗学研究者は早口で村の居候)
2010/1/24(日)晴 4:05-6:17PM(2'10)最前方下手 客席満員(160人)
客層：20-30才代中心、中年層も結構。男女半々。
客入れ：劇場表に「満員御礼」。全指定 平床2列、ひな壇11列の椅子席。折り込み
チラシ厚め 輪ゴム止めで配慮。パンフ B5 3ページ。字が小さくてみずらいねこ。
挨拶、劇中歌歌詞、配役、スタッフ、予定。次回公演 8/20-26「悪役志願」
＠座・高円寺。 物販。サントラCD 1800？円ほか。 カーテンコール1回2分。
音楽劇とな？な新作。
舞台。紙垂（しで）つけ、傾いだ御柱が林立20本。中央に小座敷、上がって寝床。
左右に平台で高低差付け。
お話。閉鎖された村。山神と通じる巫女を世話、村人を牛耳る天治家。先代巫女が子
を生んだ後、叶わぬ愛に絶望して自決。事件を隠蔽するためのしきたりは忌まわしい
因習へと変わる。憂き目を見た者の怨念、家族の確執は殺し合いへと至り、滅びの
最後を迎えることに。
リリカルな独特美意識が通った崩壊劇。アングラと言われるけど、血の匂いはあまり
せず、むしろ涼やかな哀感漂い。登場人物全員を立てようとするためか、前半じれっ
たい展開。キャラあれこれと布石するけど、家族に力点をおいて物語ったほうがすっ
きりしたのでは。ラストは、マジックリアリズムに洪水リセット、すっきりカタスト
ロフィー。多量の粒を舞台に降らせ、屋台崩しと音響照明効果で迫力十分。
音楽場面はマイク片手におもむろに。場面と気持ちの繋がりに段取り入ってる感で
もひとつ。一部、歌だけのミュージカル場面があったけど、もっと全面に取り入れて
もいいような。大人数での気持ちの爆発も、歌の力で代弁できるし。
役者。牛水さん。憑依型な芝居で存在感たっぷり。中里さん。歌うとなお輝き。
赤澤さん。彼女も憑依型な芝居。アングラパートをひとり背負う。佐藤さん。マイク
ロ・ダイナミック。山椒は小粒でなんとか。桑原さん。ゴリゴリと押し出し強くて○。
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