＠神戸 KAVCホール(2010/9/11-12 3ステージ)
http://kavc.or.jp/
全自由 前売 一般2000円 学生1500円 当日は500円増
モチーフ：山本周五郎「季節のない街」 構成・演出：多田淳之介[東京デスロック]
ダンス：きたまり(ダンスカンパニーKIKIKIKIKIKI) 映像・空間：吉光清隆
舞台監督:大田和司 照明:岩城保 音響:奥村威、谷ロ大輔(T&Crew)
制作協力:服部悦子[東京デスロック] サポートスタッフ 北嶋英理子 高橋美智子
出演：
稲森明日香、小川敦子、尾園智星、桐子カヲル、久保田智美、黒木夏海、坂しおり、
崎本実弥、高柳寛子、竹田聡支、豊田智子、豊田桃華、中島真央、西田絢音、
西田セレナ、安元美帆子、渡邉裕史、間野律子[東京デスロック]
2010/9/12(日)晴・猛暑 3:06-4:20PM(1'13)前方中央 客席超満員(110人)
客層：町内会な幅の広さ。幼児連れ、中高生から中高年まで
客入れ：開演40分前に整理券配布。入場時で40人ほど。通常の雛壇6列客席。前方
のが見やすい平床舞台。折り込みチラシそれなり。パンフ ポケットサイズ
12ページ。挨拶、写真付きメンバー紹介。物販なし。商店街賞品提供によるスタンプ
ラリー開催中。本公演とギャラリー閲覧で抽選応募でき。 カーテンコール1回1分。
タイトルは、now here? no where? 今ここにあって、しかしどこでもない の意とか。
東西アーティストのジョイント、地元関西出演者での企画。
舞台。ホール床中央に巨大バルーン。青と緑の照明に彩られ。
構成。
・ピアノ、ラジオと雑音〜capsule音楽。バルーンにビデオ。同心円、グーグル
アースで宇宙から神戸、KAVC、ツイッター画面投影。
・子役女子登場、ついでもう1人。互いに名前を呼び合いながら歩行。男子1人が
加わり、自分と相手の名前を交換していく。
・（バルーンに現在時刻）アイマスクの男女が手探りで歩きながらモノローグ。
新開地の印象。リラックマが好き。梅田で黒人に声かけられた。(バルーンに
格子CG。ついて巨大な目玉が現れ、役者達をきょろきょろ見る)
しだいに数が増えて14，5人がわいわいモノローグ。（格子に戻る）。
好きな人について語る。子供3人が来て、彼らを見ながら歩き回る。子役が一人の
女性の心を読み取ったかのように代弁する。
・前に出していた手探りの指は、自分の体にむけられ。職場で仕事をしてる様子。
壁にさわるマイム。周囲を見る。音楽、光線が走る。それぞれに自分の仕事ぶり
仕草。子供達は歩きながら、真似をする。
・アイマスクを取る。見やって両袖へ別れる。自分の名前を言い方を種々変えながら
連呼する。相手の名前を呼び（視線を交わさない、接近すると逃げる） 2人、
ついで3人で名前を交換しあう。きたまり デス！と身体ぶり、座って転がる を
入れながら連呼。ノリノリで暴れる「小川敦子」に一同引いてしまいフリーズ。
3人で震えて踊る。相手の名を言い合う。また、「小川敦子」が暴れ、全体が小川
一色となるが、当人は休憩状態となる。
・中島が歌い、全体がハモる。「小川敦子」がいい声を出すが、もう一人が乱入して
きてアイドルの座を追われる格好。以下、「はやりの名」が変わりながら、唱えら
れていく。一同コーラス。
・オルガン入ったファンキーな音楽。子役は大人達のまねをする。やがて、ばらばら
だった動きはユニゾン。転がり、走り、大きく周回。はやりの名前が伝染していく。
一斉に泣き臥す。
・きたまりの高速ダンス。「小川敦子」がまた伝染。倒れて泣き笑う。
・照明で一面ブルー。スポットライトが走る。一同は臥し、時折手を床に落として
打撃でリズム音。しだいに数を増し、立ち上がり、互いをみる。起ったまま目を
つむる。ストライプの映像が一面。子役三人が大人達の脇を通り過ぎる。
バルーンが前方にでて、中空に上昇する。子役が名乗って去る。
・再びアイマスクをして、それぞれモノローグをしながら手探りで歩く。パフューム
音楽 The best thing。言葉じゃうまく言えないの ぬくもりだって足りないの
視線の行く先はどこ？。グーグルアース〜宇宙の映像を投影。暗転。
世界の縮図、コミュニケーション、関係性のありさまを精製するパフォーマンス。
種々個性の可能性を持たせた名前の発声から始まり、模倣から集団へ至るという。
結束と分解、集団と個の組み合わせを繰り返し、演出と役者個性の多種なパターンが
小刻みに楽しいねこ。今回、子役登場、自由な存在として面白し。ラストのパフューム
歌詞がばっちり世界と重なって、なるほどポキン金太郎ねこ。
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